農業法:あなたの食料のための闘い

COVER: WATERSHED MEDIA
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The Farm Bill: Fight for Your Food
By Daniel Imhoff and Hallie Detrick
農業法立法についてのダニエル・アインホフの本をぜひおすすめします。 
http://www.motherearthnews.com/sustainable-farming/farm-bill-zmgz12aszphe.aspx 

 
5~7年おきに、多くの人が知らないが必要不可欠な法律である農業法は議会で再可決されなければならない。現行の法制度は2012年9月30日で失効する。そして次なる法案に何が含まれるべきかという議論が白熱している。この法制度の将来の方向性について知っておくべき5つの要素を挙げよう。

1.
農業法は、現在は食糧法である。
2008年から2012年の間に、農業補助金の1ドルにつき78セントが栄養摂取プログラムにあてられた。この資金の多くが栄養補給補助プグラムにつぎ込まれている(SNAPとも呼ばれ、かつては食券制度として知られていた)。昨今の経済危機の間に、SNAPの登録者数は4600万人に膨れ上がっている。
 

 

2.我々は工業的な食料産業システムにどっさり助成金を払っている。
農業法が最も支援する5つの作物はとうもろこし、綿花、大豆、小麦そして米である。 これらの作物の大部分は家畜のえさとして供給され、加工食品になり、エタノールに変換される。我々の日々の食事の少なくとも半分を占める食物ー果物、ナッツ、野菜ーはささやかな支援を受けているに過ぎない。

3.
大規模農場を最も益する。
農業法における独り勝ちは大規模農場であり、それらの多くは年に25万ドル以上の利益をあげている。上位10パーセントの農場が受ける補助金が全体の74パーセントを占めているのである。その一方で、小規模・中規模の家族経営の農場は、毎年何とか切り抜けようともがいている。

4.
保護プログラムは常に真っ先に俎上に載せられる。
議会は、産業用作物の補助金をカットするのではなく、決まって保護プログラムを攻撃してくる。2011年には5億ドルが保護プログラムから削減された。さらに20212年にはもう10億ドルがカットされた。産業用作物プログラムはそのような痛手は蒙っていない。

5.
農業法はすべての人に影響を及ぼす。
アメリカは毎年1000億ドルを農業法のプログラムに費やしている。市長協議会や全国市町村連合のような都会的な連合が、農業法を批判的に見ていてもである。人々を必要に応じて十分に食べさせること、自然の資源を思慮深く扱う農家を支援すること、地域で生産されたオーガニックフードや牧草で育てられた動物の入手性と購買のしやすさを増進すること ーこれらの全てが次期の農業法のカギとなる優先事項なのである。

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