ペレットストーブの利点、欠点

私たちは家の暖房としてペレットストーブを手に入れることを検討中。利点、弱点は何でしょうか?

 

「再生可能なエネルギー資源を使おうとする人で、一度に長時間家を留守にする人にはペレットストーブは良い選択」MOTHER EARTH NEWSの寄稿編集者で木材暖房のエキスパートのJohn Gullandは言う。

 ペレットストーブは加工処理された木を燃やす―丸太の皮をはぎ、小さく細断し、乾燥させた後に圧縮して小さなペレットにする(他のバイオ燃料から作られたペレットを燃やせるストーブもある)。ペレットは、一般的に、石油やプロパンガス、電気の暖房よりも経済的で、昔ながらの木材と同じく再生可能だ。木材を燃やすストーブと比べ、ペレットストーブは手入れがより簡単だとGary Richardsonは言う。彼はモンタナ州カリスペルにあるストーブ販売店Open Hearthのオーナーである。朝、ホッパーを一杯にしておけば、16時間かそれ以上、燃料の再充填まで、暖をとられる。ペレットはクリーンかつ効率よく燃焼する。また、よりコンパクトなので、保管も簡単。ペレットは1トンあたり24㎥なのに対し、薪の一束(cord)は39㎥で、ほぼ同じ熱量を生む。

 だが、ペレットは木材を加工処理して作られるので、通常は薪より高価である―でも、自然の薪が非常に高い大都市やその周辺地域に住む人々にとっては、ペレットの価格も競合し得る。従来型エネルギーの価格もまた、ペレットの値段に大きな影響を及ぼす。なぜならペレットには、自然の薪に比べて、より多くのエネルギーが使われているから、とGullandは言う。Richardsonによると、今のところ1トンのペレットにつき200~250ドル払うのだが、生む熱量は125~200ドル分の薪と同じ程度だ。もしも自分で木材を切断し細断できれば、コストの差はもちろん非常に大きくなるだろう。暖房の総コストを計算する際は、自分の地域でのペレットの価格と入手性を調べ、同じように、ストーブを稼働させるのに必要な年間の電気料金も調べることだ。

 ペレットは約18㎏入りの袋で売られ、取扱いが難しい。別のマイナス面は、ペレットをストーブに供給するのと、ファンを回して温風を送るのに電力を必要とすることだ。従って、送電線からエネルギーを得ているのなら、停電すれば暖をとれないということになる。Richardsonが言うには、バックアップ用の電源が使えるモデルもあるが、バッテリーはおよそ8時間しかもたないということである。

 もし、あなたがペレットストーブを選ぶ決心をしたなら、専門家を見つけよう―長年この商売に携わっており、大型量販店では無く、製品を熟知したディーラーを、とGullandは言う。「新米のオーナーには指導が必要―どのストーブを買うのがベストかだけで無く、手入れと燃料補給についても」 購入する際は、どの程度の暖かさが必要か考えよう。標準的な40,000 Btu【英熱量。熱量の単位】のペレットストーブは、約610㎡の気密性の高い家を心地良く暖めるのに十分。たとえ寒い地方でも。もっと小さな家や暖かい地方にある家なら、Btuのより少ないストーブでも暖められる。どのように機器を掃除し手入れすれば良いか尋ねよう。ストーブのモデルや、ペレットの質、外気温その他の要素で、灰をどの程度の頻度で空にするか決まる。一週間に一度から、めったにないが5週間に一度という場合もある。ストーブを買う際の更なる情報は、「How to Choosethe Right Woodstove」 http://goo.gl/eEeSJ を参照。

 

Pros and Cons of Wood Pellet Stoves