グリーンな改良|家のエネルギー効率をUP

電気料金を下げて、しかも美しい空間にする。引越し不要。今住む家を改良しよう。

エネルギー専門家と建築家の5人が、家のエネルギー効率を上げる方法について語る。

 

写真(右)

・ 今ある構造を最大限に活かし、改良する。環境に優しいやり方。

 

写真(下)

・ 自然素材や廃材の再利用でステキなキッチンを

・ 自然光を生かしたり、省エネ家電を使用したり

・ Skylight(陽光をとりこむダクト付照明)などで、明るさと通風を素晴らしく

・ 窓枠の断熱は重要ポイント

・ 古家だろうが、再生可能エネルギーを設置できる

 

Green Remodeling: Make Your Home More Energy-Efficient

理想のエコ・ハウスを思い描いてみよう。省エネ効果抜群で、しかもおしゃれで快適、夢をすべて満たしてくれる。。。 新築の家が頭に浮かんだ?よく考えて見ると、いま現在の家だってグリーン・リモデリングで夢のエコ・ハウスに生まれ変わるのだ。 

 省エネによって節約できる光熱費は予想以上になることが多い。「徹底的に改造すればエネルギー使用を75%節約することだって可能なんだ」中西部で多数の家を再生させてきた省エネ専門家のRuss Rudyは言う。

 もっと簡単な改造でも光熱費をぐっと抑えることができる。ミズーリ州カンサスに拠点を置く非営利団体Historic Greenは地域の家の省エネ改造を数多く手掛けてきた。エネルギー消費を半分にできることもある。平均すると月100ドルの節約になるという。

  それだけでかなりの省エネだが、もう一歩進んでみよう。家に思い切って手を加えるなら、パッシブソーラー・システムを取り入れれば天然の冷暖房と昼光を最大限活用できるのだ。再生エネルギー装置も簡単につけられる。ソーラー・パネルやソーラー温水器は新築じゃなくても設置できる。グリーン・リモデリング計画の多くは低予算で実施できる。何が可能か頭を働かせることだ。

 

大筋を決める

  大きい改修を考えているなら省エネ以外にもやりたいことがあるだろう。寝室やバスルームを増やしたい、というような建て増しや利便性の向上を考えているかもしれない。予算内で家を快適に、楽しく過ごせる場所にしたいと思うものだ。

  「まずは家のエネルギー効率を詳しく調べることで、優先順位とどんな改修が可能かを決めることができる。」多数のリモデリングを成功させてきた建築家と省エネ・スペシャリストを含む5人の専門家が口を揃える。

  「公認のエネルギー効率評価は500ドルもしないし、決して無駄にはならないよ」とHistoric Greenの共同設立人Jeremy Knollは語る。「なんとなく、じゃなくてちゃんとしたデータで優先度がわかるからね。省エネ工事で何が効果的か把握できるよ」

  地域の認定エネルギー効率評価者はRESNETResidential Energy Services Network)で探せる。日程を決める前に評価者と話して質問にちゃんと答えてくれるか、詳細を説明できるか見極めておくことがが大事だ。評価者はエネルギー効率をあげてくれる専門家を紹介してくれるはずだ。もし省エネ住宅ローンなどで資金調達を考えているなら、評価が審査に役立ち、選択を広げてくれる。

  もっと手を広げたいなら、早めに建築家に相談することをおすすめする。パッシブソーラー設計に興味があるなら多少経験のある者を探すことだ。高度な技術が必要だし、土地固有の気候に合わせることが重要なのだ。

  「最初の提案としては自分の優先順位をはっきり決めることです」ワシントン州スポーケンの建築家であり「Natural Remodeling for the Not-So-Green House 【エコじゃない家のリモデリング】」の共著者Kelly Lernerは言う。「光熱費を下げたいのか、部屋を広くしたいのか。優先順位がつけられないこともありますね。そこを初めから知っておくのが大事です。」

  また、グリーン・リモデリングは新築するより良い面も多くあるという。

  予算が少なくてすむし、新しい材料は最少減にして、あるものを使うので本質的に持続可能な家となる。「リモデリングはスケールの大きなリサイクルなのよ。そこが素晴らしいと思うわ。物を使い回すだけじゃなく、家ごと再利用するのだから。」

 

全体的に取組む

  家庭エネルギーはひとつの問題だけ見て解決することはできない。何かすれば全体に影響するのだ。

  「全体的に考えなければいけない、ということをみんなよく分かってないんだ」Rudyは言う。「〝家は相互につながっているシステムの集合体″なんだ。」家を全体として見れば省エネ効率をぐっとあげることができる。そこは利点。でも注意しないと予想外の問題を抱えることもある。

  「改修の主要作業は、気密して断熱材も使い、冷暖房システムを改良することだよ。」とRudyは言う。「何から始めるかが大事なんだよ。」気密は断熱の前にしないといけない。気密した上に断熱材をのせるからだ。暖房システムを新しくしても建物を気密してないと意味がない。暖気が外に逃げずに留まらせるようにするのだ。

  ありがたいことに、これらのプランはそうお金もかからない。特に気密はお手頃にできる。100ドルあればコーキング剤とシーリング剤でかなり効果をあげられる。屋根の断熱はよくエネルギー効率評価者にすすめられる。屋根の断熱はおよそ300ドルでできる。断熱について自分でできることなど調べたければ http://goo.gl/WWPU7に目を通すとよい。。。。。。