家畜の捕食者問題を、番犬、番ロバ、番リャマなどで解決  

勇敢な自給農場の動物たちがいかに牧場をパトロールして捕食者を食い止めるか、読者が体験を語ってくれた。

このイラストの犬種 Sarplaninacs は、賢く意志の強い番犬で、かなりの量の運動と、断固とした自信のある飼い主が必要だ。この犬は厚い毛皮のせいで多湿な気候には適していない。また毛皮のせいで実際よりも大きく見える。

 

 何年もの間、マサチューセッツにある BlueMoon-N-Farms のサラ(Sara とアダム・ブライダ(Adam Bryda)は、彼らのヤギ、羊、アヒル、鶏をあの手この手で狙ってくる捕食者の一群を追いやろうと果敢にも戦った。「鷹は悪夢でしたし、狐たちは鳥小屋に噛みついてましたし、熊はフェンス沿いを行ったりきたりしてました。」とサラは言う。彼らは照明、捕食者の尿、より高いフェンス、より深く埋めた金網など試したが、効果がなかったという。

 それでトリニティとマラ(2匹のメスのグレートピレネー犬)を現場に投入した。鷹は?「行ってしまいました。一晩で消えました。」狐は?「今でも時々足跡を見かけますが、ほとんどは遠ざかりました。ずっと遠くに。」熊は?「熊はある晩やってきました。突然の大騒ぎが聞こえて、私が外に飛び出してみると、ちょうど逃げて行くところでした。それから熊の問題はなくなりました。」とサラは言う。「ほかの方法は全部失敗でしたが、あの娘たちは家畜から他の生き物を遠ざけてくれました。彼女たちがいなかったら、どうなっていたかわかりません。」

 サラのような自給農場主たちは、犬やロバやリャマなど家畜番の動物を使うことの恩恵に気付いてきている。フェンスでいつでも脅威を追いやれるとは限らない。また家畜飼育者たちの多くは毒や火器を使うのをあまり好まない。気候の変化や都市部の拡張によって、捕食者の動物たちが縄張りを広げるようになった地域では、家畜の面倒を見るのは特に大変だろう。どんな防御計画も確実とは言えないが、農業研究と(マザーアースニューズの読者たち)の報告によると、ある種の動物が非常に家畜番として役立つという。その上良いことに、この長年使われてきた対処法は、野生動物にとって(通常)致命的ではない。そこで、家畜番として動物を使うことの利点とその大変さについて、実態を知るために、マザーアースニューズの読者たちに体験を聞かせてくれるよう頼んだ。以下、彼らが語ったことだ。

 

古えの盟友

 犬(最も一般的な農家の守護者)は、何千年もの間、人間を守ってきた。研究者たちによっては、現代の家畜番の犬種は、紀元前6世紀にコーカサス地方で羊飼いの遊牧民が連れていた種に遡るという説も。これら援助者たちの仕事は(例のボーダーコリーがやるような)群れを集めることでなく、家畜と共に生活し、仲間意識を持ち、夜も昼もなく家畜たちの面倒を見ることだった。それは特別な犬でなくてはならない。種によって犬の気質は違うが、同じ種でも犬の個性によって、ある犬たちは他の犬よりも見張り番に適している。有能な家畜番は三つの特質を持っている。気配りと忠実心と保護力だ。。。


和訳全文は1月末発行予定。


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Solve Your Predator Problems With Livestock Guardian Dogs, Donkeys, Llamas and More

By Vicki Mattern 

December 2014/January 2015