今年試したい有機栽培品種 

ここでスポットライトをあてているのは、2017年に入手可能な、素晴らしい有機栽培の新品種  —  春の植え付けと育苗に間に合うように。

 多くの野菜の種苗会社は菜園家の需要に答え、より多く有機栽培種の選択肢を提供、完全な有機栽培種の品揃えを提供している会社もある。

 ジョニーズ・セレクティッド・シーズ (Johnny’s Selected Seeds) には、私たちの目に留まった新しい有機のトマト栽培品種がいくらかある。『カーボン (Carbon)』は生産性があり、ひび割れと奇形に強く、紫っぽい黒色の在来品種。もし早生トマトをお探しなら、無限花序の『グレーシャー (Glacier) 』は、Sサイズで、味わいがあり、赤い実が成り、特に春の冷気に耐性がある。北部地域によく適している『スカイウエイ (Skyway)』は、幅広く耐病性のある信頼できる品種改良された大きくて多肉なトマトで、有機栽培種として新たに入手可能となっている。

 ハイ・モーイング・オーガニック・シーズ(High Mowing Organic Seeds:完全に有機種子の会社)の新種『マタドール (Matador)』ホウレンソウは、特に耐冷性がある自然受粉による栽培種。同社の試験栽培で19種中、上位3位の生産量。『ドルシバ (Dolciva)』ニンジンも調べてください。スイス育ちの栽培品種で、その抜群な保存性があり、数ヶ月保管しても信じられないほど美味しさがある。ハイ・モーイング (High Mowing) 社で育種された、『ピクニック (Picnic)』という新しいトウガラシの品種は、交配種で占められているところに、有機栽培で自然受粉という選択肢をもたらす。赤、黄、オレンジが入手可能な、このスナックサイズのトウガラシはとても甘く豊かな味わいがあり、しかも収穫が容易なようにまっすぐ立つ。

 オクラ大好き、だけど、小さい庭にそびえ立つ植物の場所がないのでは?サザン・イクスポージャー・シーズ・イクスチェンジ( Southern Exposure Seed Exchange:  SESE)は、あなたに答えてくれるかもしれない。新しい『ショウズ (Shows)』オクラ(ミシシッピ系統の在来種)は、わずか1.2~1.5mの植物上で沢山実を付けます。(この栽培品種 は、USDA有機認証ではないが、SESEの名称で、小規模、環境にやさしい方法、家族単位で栽培する「エコロジー的に育ったもの (Ecologically Grown)」と、分類されます。またSESEの、有機種『トップ・ハット (Top Hat)』スイートコーンは、冷たい土壌で確実に芽を出し、皮が実をよく覆い、害虫を阻止するのを助ける。 穀粒は甘く柔らかい。

 現在フェデコ (Fedco Seeds) には驚異的に速く育つ『東京べか菜』という白菜の有機栽培の種がある。ほんの 20日ほどで、サラダやキャベツサラダに加える柔らかい赤ちゃんキャベツを収穫できる。植物は何度もカットするたびに再成長する。

 ハドソン・バレー・シード社 (Hudson Valley Seed Co.) には、『ノース・ジョージア・キャンディ・ロースター (North Georgia Candy Roaster)』という新種の冬カボチャがあり、これはパイや焼き菓子に独特のキャラメル味を与える。実はピンクがかったオレンジの長方形で、その食感は濃くてクリーム状。ウリ科植物は、最高5ヵ月間良い状態で保つ。また要チェックなのは、ハドソンの『スカーレット (Scarlet)』ケール(紫の栽培品種で、非常に耐寒性がある)や、米国北東部などで短日で実る『マヤン (Mayan)』ハバネロトウガラシ。

 これは2017年の菜園カタログのほんの一部。 私たちのように菜園に情熱があれば、今年の、他の面白い新種を探すのに、大好きな種カタログとウェブサイトを怒濤のごとく細かく調べることでしょう。栽培をお楽しみあれ!

 

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Organic Seed Cultivars to Try This Year

By Shelley Stonebrook 

April/May 2017