都会の苗木プロジェクト

マザーアースニューズ  農

ジョージア州サバンナ市の初期のニックネームは「森の都市」でした。市の通りに陰を作り環境の回復力を生み出す十分なオークの木で知られています。しかし近年、これらの木は市の開発と激しい嵐の増大のために損傷を受け次第に減ってきました。この被 害で、瓦礫除去と環境低下に対して市は数百万ドルを支払い、サバンナで長い間高くそびえ立っていた品種が減っています。

 

翻訳:金広 まさみ

2018 年にサバンナは「地域の気候変動課題の公正な解決法」に充てる 2 年間の助成金を受けました。市の環境事業と持続可能性の管理職ニック・デフリー(Nick Deffley)は、助成金の受領者はエネルギーか水に関連する気候変化の影響を軽減する必要があったと言います。沿岸に位置するので、サバンナは、木に焦点を当てて水を選びました。基金を受け取った後、サバンナは「都市の木を育てるプロジェクト(Urban Tree Nursery Project)に 3 つの目標を定めました。都市の森を育てる、全従業員の技能を高める、地域社会の若者を雇う、です。

 市によると、増えた木の林冠は暴風雨水の表面流出と土壌の浸食を減らし、水質汚染を減少させ二酸化炭素を隔離し、冷暖房の経費を下げるなどの効果があります。始めにプロジェクトは、日常的に水浸しになっていた以前は宅地だった 3 ヶ所の空き地を確認しました。これらの荒廃した市の土地は数百に達し、低所得地域と有色人種の地域に不釣合いに位置しています。連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency)は宅地所有者から土地を購入し、永久に管理するために市に与えました。

 次に市は、南東部とジョージア州の在来種で、より激しい洪水や嵐と海面上昇の浸食の影響によく耐える塩水に耐性のある品種の苗木を選んで 550 本値引き価格で購入し、植えました。苗木は市や地域の樹木施設が植えたり、洪水になりがちな地域の個人土地所有者に与えたりできる成熟段階に達するまで、3 年間まで植木鉢で点滴潅水で育ちます。

 この都市の森の成長を通して、市はプロジェクトの社会的公正という要素と地域社会を良く理解する取り組みという要素を実施しました。労働力になる道を与えるために、プロジェクトは有給の景観管理の実習期間を設けています。実習生はジョージア大学都市農業センター(University of Georgia’s Center for Urban Agriculture)から提供されるジョージア認定景観専門家(Georgia Certified Landscape Professional)の単位認定に向けて励みながら、パートタイムで現場訓練に参加します。訓練後実習生は、これらの都市樹木種苗園で木を管理し、高卒認定(GED)訓練と追加の就職斡旋サービスを受けることができます。

 プロジェクトはまた、各場所の近所に焦点を当てて、公園のベンチ、追加の照明と造園を含む近所の住民が優先し望んでいるものに基づいた近隣美化に投資しました。デフリーは、プロジェクトでは、地域社会の人々にこれらの木の成長を通じて主体性を感じてもらい、実習生には苗木を手入れしている間に、経済的流動性[家計の状況を改善する能力]や専門技術、技巧に手を伸ばせるようになって欲しかったと言います。彼はその場所を、若者と大人の両方が木についてより多く学べる「研究所の実験用空間」と呼びます。

 2020 年に助成金が終わった時、基金は使い果たしましたが、プログラムの一部は続くだろうとデフリーは言います。というのは単位認定、就職斡旋、教育的要素その他色々な提供を手伝ってきた協力団体との強い提携があるからです。インフラと発展中のモデルは機能していて、苗木を市は植え続けられて、苗木は一度区画から長期的な場所に移されると、以前あったものの価値を次第に取り戻すようになるとデフリーは言います。

 詳しくは、www.SavannahGA.gov にて「Urban Tree Nursery」で検索してください。

 

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