節約作物トップ10：専門家に聞く

　ここでは、私のお気に入りの節約作物10種類を紹介します。

　【1】葉物ハーブ。葉物ハーブは保存や移動がきかないので、買うと高くつきます。バジル、パセリ、コリアンダーなどの葉物ハーブを育てて、好きなときに新鮮なハーブを収穫すれば、節約になります。

　【2】切っても生えるレタス。これも一度収穫すると短命な作物ですが、自分で育てて少しずつ収穫することで、1回の種まきで数ヶ月間新鮮な葉を作り続けることができます。プランター数個でも新鮮な葉をたくさん収穫できます。

　【3】成長の早いサラダ食材。ラディッシュ、ビーツ（baby beets）、ネギなど、早生のサラダ材料は、栽培期間中、収穫しながら繰り返し播種できるほど早く成長します。また、生育の遅い作物の隙間に植えることで、余分なスペースを取らずに済みます。

　【4】インゲン豆。ヘルシーで食べ応えのあるインゲン豆は、植物性タンパク質をたっぷり含んでいます。収穫を続ける限り、夏の間中、豆のさやがたくさんできます。

　【5】直立性の果菜類。トマトやキュウリなど、縦に伸びるように登るように育つ野菜は、比較的小さな面積でたくさんの実をつけます。日当たりのよい場所を選び、定期的に養分を与えると、収穫量も味もアップします。

　【6】ニンニク。ニンニクは比較的高価ですが、場所を取らず、保存も効きます。真夏までにニンニクを収穫すれば、まだ他の作物を続けて育てる時間があるので、スペースを有効に使うことができます。

　【7】セロリ。セロリは茎の部分から収穫すると、頭ごと購入したときのような無駄を省くことができます。枝を張るタイプの品種は、最も育てやすいです。

　【8】ズッキーニ。ズッキーニは、炒め物からケーキまで、何にでも使えて、しかも多収穫です。近くにマリーゴールドなどのコンパニオンプランツの花を植えると、受粉がよくなり、さらに収穫が増えます。

　【9】ソフトフルーツ［硬い皮や大きな種のない小さな果実］。ラズベリーやイチゴなどのソフトフルーツは傷みやすいので、取り扱いや包装に注意が必要です。そのため、購入するには高価ですが、育てるのは簡単です。余った分は冷凍したり、びん詰めにしたりしましょう。

　【10】葉物野菜。チャードやケールなどの働き者の葉物野菜は、何ヶ月も収穫を続けられるこので、蒸したり、シチューにしたり、朝のスムージーに混ぜたりして、定期的に新鮮な野菜を実質無料で楽しめるのです。

 

素晴らしいガーデニング情報源からもっと秘訣を

　人気の「Vegetable Garden Planner」（ベジタブルガーデンプランナー：GardenPlanner.MotherEarth

News.com）は、庭園の設計図や作物の配置、お住まいの地域でどの作物をいつ植えるかなど、さまざまなことにお役立ていただけます。さらに、作物別の栽培情報が必要ですか？「Crops at a Glance Guide」（www.

MotherEarthNews.com/Crops-At-A-Glance）を閲 覧して、数十種類の園芸作物の植え付けと手入れに関するアドバイスを得ましょう。

― ベネディクト・ヴァンヘムズ（Benedict Vanheems）

GrowVeg.com

 

あなたの庭園に鳥と蝶の楽園を

私の庭園に有益な鳥や蝶を呼び寄せるには、どのような手順が良いでしょうか？

 

　彼らの好みを知ることが重要です。オウゴンヒワの成鳥が、ヒマワリの花の上で羽をバタバタして欲しがる幼鳥に餌を与えているのを見ると、そんな鳥が庭園にいなかった頃を思い出します。しかし今では、オオカバマダラやメスクロキアゲハが頻繁に花を訪れ、作物の受粉を助けてくれるようになりました。私が蝶の誘い方を学んでから、これら奇跡の羽が庭園に舞い降りるようになったのです。

　アゲハチョウになるとは知らずに、農作物から青虫を剥がして捨てていたことを思うと、肩身が狭いです。やがて、この厄介な青虫は私の大好きな蝶の一種だと知らされました。それ以来、アゲハチョウの好物であるディル、パセリ、ニンジンなどを植えて、アゲハチョウを呼び寄せることを覚えました。

　青虫を気遣うようになって4年目の2021年初め、アゲハチョウの青虫が何匹もいなくなっているのを発見しました。そこで私は、青虫を収容するためのポップアップ式温室（butterfly tent）を購入し、青虫の段階、さなぎの段階を経て、羽の生えた美しき者を自由にさせられることを知りました。ポップアップ式温室を使い始めてから、昨年は10数匹のアゲハを育てました。出てきて飛び立つまでの感動はひとしおです。そして、この感動はアゲハチョウだけにとどまりません。

 

オオカバマダラ

　2年前「Baker Creek Heirloom Seeds」のカタログを見ていて、学名 Asclepias tuberosa の「ヤナギトウワタ（英名 butterfly weed）」に目が留まり、種を注文しました。この種類のトウワタ属がオオカバマダラを引き寄せてくれればと思ったのです。室内で育てた後、花壇や菜園の植え床に移植して待っていました。2ヵ月後、最初のオオカバマダラがトウワタ属の花を食べるのを目撃しました。

　翌年もトウワタ属の苗は育ち、さらに大きくなりました。数種類の蝶がトウワタ属にとまるようになりましたが、本当に楽しかったのは、1つの植物で9匹のオオカバマダラの青虫がムシャムシャと食べているのを発見したときです。数日後、そのうちの4匹をポップアップ式温室に入れると、全員がさなぎを作り、その後5週間かけて1匹ずつ出てきて飛び去っていきました。

　オオカバマダラが85％以上減少したと報道されています。家庭菜園をする人たちがトウワタ属を植え、青虫を保護する温室で育てれば、化学物質、生息地の減少、気候変動、捕食者の猛攻撃から、この素晴らしい蝶を救えるのです。

 

 

猛禽類

　私はこれまで、植え床には化学薬品を一切使用しないことにこだわってきました。私の庭園は例年とてもうまくいっていますが、全米オーデュボン協会のオンライン・ウェビナーで固有種の鳥の庭園を作る方法を見た後、自然のバランスのとれた裏庭の生態系を作る方法を学びました。2020年7月下旬、私はオーデュボン協会が推奨する、我が家の栽培地域（ゾーン7a）に適した植物を数種類購入し、固有種の鳥の庭園の植え床に植え付けました。

　最初の年はあまり変化がありませんでしたが、今年は固有種の鳥の庭園が大繁殖しました。エキナセア属は、アメリカヒワ属や他の固有種の鳥たちを惹きつけました。チャバラマユミソサザイがあちこちの植え床で昆虫を捕 まえているのを見聞きしました。固有種の鳥や花粉媒介者を惹きつける種を植えたおかげで、この夏、私の庭園はこれまでで最も虫害が少なかったのです。オーデュボンが推奨する植物を植えたことが、今年のガーデニングの成功の唯一の要因であるかどうかは分かりませんが、固有種の昆虫や鳥たちが私の庭園に恩恵をもたらすのを見るのは、とても楽しいことです。

 

DIY天国

　同じような成果を出して、生息地の減少や有害な化学物質によって数が減っている固有種の鳥を呼び寄せるには、地元のオーデュボン協会に問い合わせて、お勧めの植物を教えてもらうとよいでしょう。アゲハチョウを誘引するためにディル、パセリ、ニンジンなどを植え、オオカバマダラを誘引するためにトウワタ属を植えてみましょう。あなたの庭園に蝶や野鳥を呼び寄せることで、彼らの生存を助けられるかもしれません。

― カート・ジェイコブソン（Kurt Jacobson）

 

発泡スチロールの床が合理的である理由

地下室は完成しているのですが、まだ少しカビ臭いのです。カビを防ぐには、どんな素材を使えばいいのでしょうか？

 

　ご好評いただいているオンライン地下室仕上げコースの制作者兼講師として、私はいつも、完成した地下室をより良くするための新しくて便利な技術革新を探しています。DRICORE Insul-Armor 発泡断熱の床下地パネルは、私が最近発見したものです。このパネルはユニークで、他の地下室用の床下地では実現できないことをやってのけます。この技術革新を理解するためには、地下室の床下地がどのように機能し、単に足を暖かく保つだけでないことを理解する必要があります。実際、足を快適に保つことは最重要な役目ではありません。

　床下地パネルの最も重要な機能は、多くの地下室がカビ臭くなる本当の原因である結露とカビの発生を防ぐことです。

 

地下室がカビ臭い理由

　外から暖かい外気が家の中に入り込むと、その一部は地下室に入り込み、そこで冷やされます。空気中の水分を保持する能力は気温に比例するため、外気が冷やされると、水分を含んでいないにもかかわらず相対湿度が上昇します。気温が下がると常に、空気は水分を保持する能力を失っていきます。地下のコンクリート床面に暖かい外気が触れると、大変なことになります。この場合、空気が十分に冷却され、コンクリート上に小さな（概して微小な）水滴が発生することがあります。コンクリートの上に直接カーペットが敷かれている場合は、もっとひどくて、カーペット繊維の中にも水滴ができます。このように、空気の侵入、冷却、結露、カビの発生といった現象は、未完成の地下室や仕上げの悪い地下室でよく見られる現象で、地下室の床下地が理にかなっている理由の1つでもあります。

 

微小結露の防止

　床下地パネルは、地下室のコンクリート床を空気が通らない層で密閉するため、冷却や結露の発生を防げるのです。室内の空気がコンクリートに触れないようにすれば、冷却も結露も起こりません。床下地パネルがしっかりと密着することで、コンクリート面まで湿った空気が入り込まないよう、効果的な気密シートになります。ここがポイントです。

　結露をできるだけ防ぐには、床下地パネルが壁に接する部分の端部を気密にします。私はこのために発泡ウレタン吹付を使います。発泡ウレタンを十分に膨張させて固め、弓のこの刃をフレームから外して使い、固まった余分な発泡ウレタンを床下面と同じ高さに切り落とします。

 

発泡ウレタンパネルのメリット

　軽量で断熱性に優れ、切断や施工が容易な床下地パネル「 DRICORE Insul-Armor」を試してみたところ、以下のようなメリットがありました。

　「発泡スチロール？」「人や家具の重さを支えるには、柔らかすぎるのでは？」いいえ、この発泡スチロールは、硬い床材を支持するのに十分な強度を備えているのです。その理由は2つあります。まず、発泡スチロールが高密度であるため、一般に考えられている「発泡スチロール」よりも硬いということ。そして、その上に敷かれた硬質床材が、体重を広い面積に分散してくれるからです。この点について、発泡スチロールメーカーの技術者に話を聞いたところ、高密度発泡スチロールと硬質床材の組み合わせは、車を載せても問題ないほどの強度があるとのことでした。また、私はこれまで硬質床材の下に発泡スチロールだけで多くの床を断熱してきましたが、一度も問題がなかったので、これは本当だと思います。実際、発泡スチロールパネルの上にセラミックタイルを敷いたこともありますが、この組み合わせは何年もうまくいっています。以下は、私が試験で発見したことです。

　カットが簡単。木質系タイルで作られた従来の地下室の床下地の選択肢とは異なり「Insul-Armor」はナイフと定規で簡単に切断できます。刃物でほぼ全長にわたって切れ目を入れ、パネルをパキンと折って切り離します。電動のこぎりを使わず、空気中にほこりを出さず静かにカットできるのは大きなプラス要素です。

　持ち運びが簡単。この発泡スチロール製の床下パネルほど軽いものは見たことがありません。地下室では、ほとんどの場合、材料を階下に運ぶ必要があるため、これは重要なことです。

　足元が暖かい。このパネルはすべて発泡スチロールでできているので、高い断熱効果を発揮します。また、連結も非常に簡単で良好です。

　排水の通り道。パネル下面から盛り上がる丸い足は、万が一の小さな水漏れの際に床下排水のための隙間となります。下部の空洞により、必要に応じて床の排水口まで水を流すことができます。

　より長く保ち、より良い仕上げの地下空間を作るためになされた多くの技術を利用して、家の他のどの部分よりも、これまで以上に良いものにできます。そのためには、適切な床下地から始めることが大切です。

― スティーブ・マックスウェル（Steve Maxwell）