マザーアースニューズ 50 周年!

創立 50 周年を迎えたマザーアースニューズの編集長が、この 50 年間の経験を振り返ります。 

 

1969年末の『マザーアースニューズ』の創刊号が届くのを心待ちにしていたことを今でも覚えている。雪かき、芝刈り、書類配達の仕事で現金を手に入れたあと、母に頼んで書いてもらう小切手を送っていた。最初の号はその冬のある時期に届き、最初から最後までくまなく読みました。13歳になる私の頭では、環境保護活動の一部を完全に理解することはできなかったが、ガーデニング、木材・金属プロジェクト、ビジネス・アイデア、哲学の話題は、私を本当に形作った。

 この雑誌は、私が読んだ事実上すべてのもの、特に「支配階級」によって提供されたものへの、私の根深い懐疑論を完全に強化しました。マザーアースニューズは、今日よく特徴づけられるような「ヒッピー」雑誌ではありませんでした。それは心を開く可能性の道具で私の場合には人生哲学への道のりを提供してくれたのです。哲学に含まれるのは、独立、自立、技能構築、食料生産、福業 [自他が幸せになる副業]、軽々と歩くこと、そして最も重要なことは仕事に喜びを見出し積極的な地域社会の一員であること。個人的な哲学は、努力するための枠組みであり、失敗しても構わない。私は成功よりも失敗することが多いですが、やってみるのはとても楽しかったです。

 マザーのページを通じて、私は合成化学物質を使わずに土を作ったり庭を作ったりすることを学びました。耕すことを学びその後耕すことを避けました。私は菜園に動物を取り入れ、土作りや菜園のゴミ処理、そして素晴らしい堆肥作りに利用することを学びました。何条にも並べて植えること、寄せ植えで栽培することを学びました。モノカルチャーを学び、マルチカルチャーを学びました。植物と動物の種の多様性は、私の菜園、牧草地、植林地、池の生態系の健全性を示すものだと学びました。何よりも、魔法の弾丸がないことを何度も学びました。1つのやり方ですべてをまかなうことはできません。成功の処方箋はない。それを正そうとするのは大変な仕事です。オープンマインドな分析を統合的に観察することで、アイデアが生まれ、取り組み方の発展が促され、実行への道が開かれることを学びました。そして、どんなことを実施しても、おそらく注意深く観察すれば、一生進行中の作業になるでしょう。

 マザーアースニューズの今後 50 年を見据えてみても、私たちがどこにいるのか、先入観はありません。最初の 50 年間と同じように、私たちはコミュニティーとして活動し、途中でたくさんつまづきながら、発見、変化、喜び、そして心の痛みに共に取り組んでいきます。未来に向かって、手と心と魂をつなぐことで、私たちは生き延びることができます。

マザーアースニューズのコミュニティーが今後 50 年でどのようになっていくのか、アイディアがあればぜひ聞かせて欲しいです。また、「古老」(私のような)の中に、将来の取り組みを後押しする若々しい波についての賢明な知恵をお持ちの方がいらっしゃいましたら、遠慮なくお知らせください。HWill@MotherEarthNews.com にメールを送ってください。

2月にまた会いましょう。

—  ハンク

翻訳:沓名 輝政

 

たのしい暮らしをつくるマザーアースニューズ

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December 2019 / January 2020 

By Oscar H. Will III