地熱温室が冬のトマト天国に

アイスランドの長い冬の夜は、青野菜の生育には不向きです。しかし、アイスランドのレイクホルトの Friðheimar 温室では、自動点灯と地熱を利用し、トマトを一年中繁殖させ、年間370トン(アイスランド人の年間消費量の約16%)を生産しています。市場に出せない商品は、農場レストランのスープのメニューとなり、訪れた人が果肉の試食をしたり、育てを学べるようにしています。

翻訳:洲澤 朱美

 農学者 Knútur Rafn Ármann と園芸家 Helena Hermundardóttir によって23年以上にわたって築かれた Friðheimar 家族農場は、複数の地熱温室と園内の園芸展示で知られ観光客にやさしい施設です。中には、植物に囲まれた環境でトマトスープと焼きたてのパンを提供するレストランがあり、アイスランド馬の小屋もあり、夏場の馬のショーもあります。農場の目標は、環境に優しい施設で最高の風味のトマトを栽培し、時折新しい栽培品種を導入することで、アイスランドのトマト市場の多様性を高めることです。

その温室内の条件は植物の繁茂を助けるため、高度な気温管理がなされています。温度、湿度、照明、および散水システムは中央コンピュータにリンクされており、遠隔から操作や調整可能です。さらに温室は生物学的な害虫駆除を行い、天然の地熱蒸気から発生する二酸化炭素の放出により、光合成を促進することができます。これらの最先端技術はこのアイスランドのトマト天国の中、品質のみならず持続可能性も保証します。詳細については、www.Fridheimar.isをご覧ください。

 

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Geothermal Fridheimar Greenhouse Produces Tomatoes in Iceland

By Amanda Sorell | February/March 2019