私の自然建築の旅路

マザーアースニューズ  家

建築や自然住宅について何年もかけて学んできたビ ルダーが、その学びを実践してストローベイルのゲ ストハウスを建設した。

 

文と写真:ジョー・シリンズ(Joe Silins)

翻訳:沓名 輝政

 

私にとってストローベイルのゲストハウスの建設は、ひとつの旅の集大成であると同時に、別の旅の始まりでもあ りました。2005 年に美術の学位を取得して大学を卒業した後、私は環境保護の仕事に就くことを決めました。数年 間、さまざまな非営利団体で働いた後、都市計画を学ぶために大学院に戻りました。大学院では自由度が高かったの で、環境計画に加えて、手頃な価格の住宅、コミュニティ開発、国際開発などの分野を探求しました。そして、人間と 環境を切り離すことはできないこと、また、地球の破壊の多くは、私たちを取り巻く自然界から自分たちを切り離し て見ようとする気持ちから生じていることを理解し始めました。卒業後、私はアリゾナ州ツーソンのピマ郡に就職 し、家を買って、人々と環境を結びつける活動をしている非営利団体の理事会に参加しました。 その後、パーマカルチャーや雨水利用のデザインのコースを受講して勉強を続けましたが、週に 30 時間も机に向 かって給与報告書を確認する仕事は自分には向いていないと感じました。役員を務めていた非営利団体でパートタイ ムの仕事が見つかったとき、私はこのチャンスに飛びつきました。私は、ツーソンやアリゾナ・ソノラ地方の国境沿 いで、雨水収集システムを設置するためのコミュニティ・ワークショップや トレーニングを担当することになりました。また、生活費を稼ぐために、住 宅の修理や注文住宅を一から作る請負業者でパートタイムの仕事をしまし た。この時期は、精神的にも肉体的にも大変な時期でした。多くの新しい技 術を学び、激しい肉体労働とツーソンの厳しい夏の間、私の体は限界に達していました。 そんな中、私は自然素材を使った家づくりに惹かれ続けていました。旅の 途中、メキシコシティの近くに自然建築のトレーニングセンターがあること を知り、1 週間の自然建築コースを受講しました。旅の終わりに、私はツーソ ンに戻って、よりシンプルな生活を始め、理論的に知っていた技術を実践す るために、コブのカシータ[スペイン語:小さな家]を建てることを決意しまし た。アリゾナ州南部に戻った私は「カネロ・プロジェクト(Canelo Project)」のビルとアテナ・スティーン夫妻(Bill and Athena Steen)に連絡を 取り、ソノラ砂漠の極端な気温差を考えると、ストローベイルが最適だと。。。

 

* 記事全文は今号にて。2021年4月末までに定期購読ください

* 今号の和訳抜粋サンプルはこちらからどうぞ

* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください