りんご狩りの最盛期

文：アンドレア・ローレンス（Andrea Lawrence） 

翻訳校正：沓名 輝政

友人や家族と一緒にりんごを摘むのは、私の大好きな遊びです。大切な人との思い出を作るのに、最高の方法だと感じています。秋の初めは、熟したりんごを見つけるのに最も適した季節です。品種によって収穫できる時期が異なりますし、気候によっても異なりますが、9月から10月にかけては、新鮮な果実が樹から取れるようになります。

　果樹園のホームページには、りんごの収穫時期が掲載されていることが多く、ニュースレターに登録すれば、重要な収穫日を知ることができます。

最高のりんごを選ぶ 

　果樹園では、どの作物が熟したかを知らせるために、様々なルールを設けています。どの果実が収穫可能で、どの果実がまだ成長しているかを示すために、旗や看板を設置しているところもあります。これらの場所では、収穫したりんごを持ち運ぶための持ち手付きポリ袋やその他の容器を提供しています。袋は2ドルほどで、集めたりんごの数や袋の重さによって追加料金がかかる場合もあります。

　樹の上のすべてのりんごが同時に熟すとは限らないので、ひとつひとつ点検してください。外側にあるものほど、直射日光が当たるので早く熟す傾向があります。樹の上の方にある果実は、下の方にぶら下がっている果実よりも品質が高い傾向があります。花が早く咲いたりんごは、遅く咲いたりんごより早く熟します。

　りんごを見るときは、地色に注目しましょう。黄色、赤色、紫色、ピンク色など、さまざまな色がついていることがあります。もし、全体に赤いりんごなら、赤以外の色も見てみてください。また、植物性の緑色の部分が多い場合は、まだ準備ができていないことを意味します。もし、地色がクリームイエローで、小さな白い点があるりんごや、少しピンクがかったりんごがあれば、それは良い兆候です。緑がかった色が薄くなったり、弱くなったりするのを待ちましょう。これは多くの品種に言えることですが、「ハニークリスプ」のように緑色がわずかに残っているりんごもあります。

　「グラニースミス」りんごは、ピンクや黄色に色づき、内部が白くなったら樹から摘みとれます。果実の大きさは、こぶし大くらいが目安です。

りんごの摘み方 

　熟したりんごを見つけたら、指先で果肉を押さないようにしましょう。傷つけることになるので。手のひらでりんごを包み込み、円を描くように裏返して、りんごが樹から外れるようにします。簡単にポキッと外れるようであれば、そのりんごはもう獲り時です。もし、りんごを樹から外すのに苦心するようなら、まだ準備ができていないことになります。頑固なりんごは樹に残しておき、少しこづくだけで落ちてくるようなりんごにしましょう。

　りんごの中には、小枝に実るものがあります。もし、枝分かれしている樹からりんごを引き抜くと、枝を傷つけたり、引き抜いたりする可能性があり、その場所にりんごが育つことは何年もないでしょう。

腐った果実の見分け方 

　腐ったりんごを見分けるには、まず目で見ることです。茶色く変色していないか、穴があいていないか、カビが生えていないかなどをチェックします。もし、腐ったりんごを採ってしまって、後で気がついた場合は、そのりんごを集めた容器の中から出しましょう。腐ったりんごはエチレンを出し、他のりんごを腐らせる原因になります。皮が本来の姿のままのものを選びましょう。皮が破れてしまうと、褐変が始まってしまいます。

　果実を優しく握る。腐りかけているりんごは、ぎゅっと握ったときに少しつぶれます。一方、健康なりんごは、しっかりとした感触があります。

　茶色く変色してもろいりんごは、堆肥の山に捨てましょう。健康なりんごは、冷蔵庫の引き出しや地下室など、涼しい場所に保管してください。

地面に落ちたりんごは避ける 

　地面に落ちた果実は、肥料や家畜の餌にするのが最適です。落ちたりんごは、大腸菌に汚染されている可能性があり、虫や他の生き物に食われた可能性が高いです。

　特別な消毒方法がない限り、落ちた果実をりんご酢に使うべきではありません。りんごは、腐敗の可能性が低い樹から摘み取りましょう。

最適な樹を探す 

　樹の下にたくさん実がなっているものは、実が熟している可能性が高いです。おいしい果実を見つけるための もう一つのポイントは、鳥に食べられたりんごの樹を探すこと。鳥は甘く感じるりんごを人間よりもうまく見分けられるのです。

　樹の下にたくさんのりんごがあるということは、種の周りに十分な糖分があり、樹が果実を手放すのに十分だと感じていることを意味します。

　果梗の向きに注意してください。もし下を向いていたら、あとは果実を枝に向かって持ち上げて取り外すだけです。このような簡単な動作で、りんごは樹から外れるのです。りんごに付いている白い粉は、りんごを乾燥から守るためのものなので、摘み取った後は拭き取る必要はないです。

りんごの熟成スケジュール 

　多くの地域で最初に熟すりんごは「ジュライレッド」。季節が進むにつれ、りんごの品質が向上する傾向があります。「ジュライレッド」には様々なサイズがありますが、通常、大粒で果肉が柔らかいのが特徴です。

　シーズンの早い時期に熟すりんごには、「ウィリアムズ・プライド」、「Bevan’s Favorite」、「Zestar!」、「ガラ」などがあります。「ガラ」りんごの良いところは、7月から9月までとシーズンが長いことです。

　「アーリーハーベスト」りんごは、早ければ7月、遅くても9月には収穫できるりんごです。熟すと白い果肉になり、ジューシーで酸味があります。「アーリーハーベスト」りんごは、おいしい焼き菓子になることが多いです。。。

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