読者投稿:心と身体をいやすガーデニング

 私が胸を張ってお知らせするのは、私たちの小さな菜園(0.4エーカーにもなりませんが)が着実に収穫をあげているということです。トマトはエアルームとビーフステークとチェリートマトの品種で320kg、ズッキーニとどんぐりカボチャが450kg、スライスタイプのきゅうりが140kg、色とりどりの「アナハイム」唐辛子やピーマン、ハラペーニョが45kg。素人にしては素晴らしい出来ばえでしょう!

 もちろんプロの方々はさらに収穫できるでしょう。でも、私たちが菜園で農作業をすることで地域の刑務所の人たちの食事がまかなえており、私たちの農作業は胸を張れるものだとやはり言いたいです。その上、地域のフードバンクに寄付するほどの余りがでるのですよ。私たちの菜園からの寄付で、フードバンクには地域に住む不運に見舞われている方たちを助けてあまりある食料があります。

 マザーアースニューズをはじめて見るという人たちにマザーを紹介する度に、たちまち皆さん、健康的な生活やオーガニック栽培、真っ当なビジネスを自分でもやってみようという気になります。マザーのこうした情報にアクセスできるようになって、私は植物のある環境で働くことがどれだけ気持ちを穏やかにし、心と身体を健康にするかを理解できるようになりました。簡単にわかってもらうのは難しい感覚です。マザーの助けを借りて自分の人生を変えることができ、感謝しています。

 読者の方々が、地域の公共施設や刑務所、病院にマザーのバックナンバーや余分にある号の寄付を考えて下さるなら素晴らしいだろうと思います。マザーは私の人生を大きく変えてくれました。同じような境遇にある方たちにもきっと助けになるはずです。

パトリック・マッキーチー

オレゴン州セイラム

 

ガーデニングの才能

 ビバリー・ピーターソンさんが書いた菜園のおすそ分けの記事(Dearマザー 2018年12月 / 2019年1月号)に刺激を受けて、私も自分のことについてお便りしました。

 私も80才前半ですから、自分もかつて経験したことで、ビバリーさんの奮闘がよくわかります。それでも夫の助けを借りて、まだ裏庭で11個の植床で栽培を続けています。植床では、レタスやさつまいも、カボチャ、人参、玉ねぎ、ブロッコリー、トマト、トウガラシ類、マスクメロンなどを育てています。

 もちろん、収穫したもの全部を自分たちで食べるわけではありません。ご近所のみなさんにおすそ分けをします。ご近所の方々のご入用にならない分は地域のフードバンクに持ち込みます。最近では、ぶどう45リットル、マスクメロン5個、11リットルのバケツ1個分のさつまいもをフードバンクに持っていきました。

 私は食べものを無駄にすることが耐えられません。ですから、こうして地域に貢献できることで、天から授かった自分の資質に今までになく感謝しています。神が私にガーデニングのスキルを下さったのは、その恵みを他の方々と分かち合うようにとのご意志なのだと思っています。

ドナ・コックス

イリノイ州マトゥーン

 

困難な時期のささやかな楽しみ

 2018年10/11月号の「Dearマザー」の「大恐慌時代のデザート」の手紙が目にとまりました。この記事にあるレシピは、私が母から教えてもらった、我が家に代々受け継がれてきたレシピブックに載っていたものと似ています。まさにこのレシピも大恐慌時代に書かれたもので、驚くべきことにほとんど違いがありません。本当にすごいことです。

 この大恐慌時代、私の祖父はバーモント州ウィンダンで小さな酪農場を営んでいました。祖父の家族は大恐慌時代を生きましたが、食べることに困ることは一度もありませんでした。というのも、祖父の家族は自分たちの食べものを栽培し、育てることができたからです。実際、祖父の農場では生産物にたくさんの余剰が出て、自分で食べものを栽培し育てることができない人たちに差し上げることはもちろん、さらなる収入にしようとマサチューセッツ州まで160kmほどの道のりをよく旅していました。

 困難な時代の暮らしのチョコレートケーキのように、何かを質素なものにしようとして多くの家庭が同じような方策に行きついたとわかり、興味深いです。生活に必ずしも必要ではなかったとはいえ、多くの人たちが折々にささやかなごちそうをふるまうために料理の腕を試していたのです。

ジェイムズ・W・ハウ・ジュニア

アラバマ州・ルバーン

 

フロリダの野草採取:お金のかからない食べもの

 春にフロリダ・ベトニー(学名:Stachys floridana)を採りに行くのが好きです。フロリダ南東部では、近所で簡単に見つけることができます。フロリダ・ベトニーは、1940年代に居住地域や商業地域で生え始めました。ベトニーの根は、歯ごたえのあるカブのようで、探し回るお気に入りの1つです。こうした「雑草」を食べられる美味しいグルメな草として奨励するのではなく、駆逐しようとしてどれだけのお金が無駄に使われているのかと思うと、いても立ってもいられません。

 フロリダ・ベトニーは、四角い茎と、白~紫色の花で見分けられます。陽の良くあたる湿った場所で見つけることができます。このベトニーの根 [塊茎] は早春から秋のはじめにかけて大きくなります。塊茎は指の長さ程で、生で食べるとカリッと歯ごたえがありますね。ピクルスにもよく合います。個人的には、塩とターメリック、こしょうの実、コリアンダー、にんにく、採ってきたばかりのぶとうの葉と混ぜあわせて美味しいタルトの軽食を作って楽しんでいます。

 ベトニーの同類のチョロギ(「crosne」としても知られます)もよく採取する野草で、たくさん採れることが多いです。チョロギ(学名:Stachys affinis)はフロリダの沿岸部ではとても簡単に見つけることができ、味もとても良いです。マザーの2004年2/3月号で特集(「Crunch a Bunch of Crosnes」:チョロギをたくさんカリッと食べる)されました。何とポンド当り40ドルだったそうですよ。そんな金の鉱脈の上に座っていたなんて知りもしませんでした。

 フロリダの自営農園に越してきた当初、近所の方々の庭にオキザリス ・トライアングラリス (学名:Oxalis triangularis) が生えているのにすぐ気づきました。この草を見てとても嬉しくなりました。塊茎を2つ3つ掘り上げて、自分の菜園に植えました。フロリダ・ベトニーと似て、塊茎は食べることができます。でも水気が多く甘い香りは実際よりも評価されないことが多いのです。葉さえも食べることができ、私はサラダに控えめに入れて楽しんでいます。

ケニー・クーガン

フロリダ州タンパ

 

出会いはマザーのおかげ

 マザーの最新号に目を通していた時、妻が何年も前に話してくれたことをぼんやりと思い返していました。

 妻は生まれも育ちもニュージャージー州でしたが、そこでの暮らしに良い思い出はありませんでした。20代になるまでには、どこか別のところで暮らす準備ができていたそうです。

 その時、運命の女神がほほ笑みました。妻はマザーの冊子を偶然手にし、冊子の後ろに掲載されている広告に目を通していたところ、アイオワ州の若い男性が出している広告を目にしたのです。彼は少し前に購入した田舎の土地に家を建てる手伝いをしてくれる人を探していました。妻は広告に応えて飛行機でアイオワ州に飛び、新たな生活を始めました。

 妻は、ニュージャージー州と比べアイオワ州はまさに「大西部」だと思ったそうです。彼女にとって違いは衝撃的でしたが、そのままアイオワ州に残り仕事をやり遂げました。次の年には、その田舎の場所で、基礎のブロックを配置し家を建てるのを手伝いました。妻は「大西部」がきっと自分を呼んでいるのだと思い、家が出来上がった後もアイオワ州に残りました。

 私は妻が越してきて間もない頃に出会いました。人生のつらい時期で、カウンセリングのグループを通しての出会いでした。カウンセリングが終わった後も私は妻のことを思い続け、ある日、彼女を訪ねてどうしているか見てみようと決めたのです。

 私たちはすぐに意気投合して、その年のうちに婚約しました。

 もってまわった言い方をすれば、マザーは私にとって、この20年以上にわたり私の妻でいてくれている人を見つける助けになったと言えるかもしれません。妻があの求人広告を読まなければ、アイオワ州に越してくることもなく、彼女と出会うという素晴らしい喜びを私が経験することもなかったのです。感謝してもしきれません。

ネブラスカのデイブより

ネブラスカ州オマハ

 

お風呂のお古

 ずいぶん前のことですが、夫と私は牛の群れを飼っており、地域に住む他の農家の方々がもういらないという鋳鉄製の風呂がまをごみに出される前にもらい受け、牛用の水をためていました。子供が小さな時には、庭には地面に埋め込むタイプのプールもありました。そんな何年も前、家のまわりではよく賑やかな声が聞こえたものです。

 でも、思ったより時はどんどん過ぎてしまいました。牛はもういませんし、子供たちは大きくなり、プールの内張りには2つ3つの穴が開いてしまいました。プールの上に温室を建てようと思ってプールの中ほどまで土を入れましたが、その上に温室が建つことはありませんでした。

 メアリー・グラナダと夫は、自分たちの集めた鋳鉄製の風呂がまが、鉢植え庭園づくりに使えることを発見した。

 今年の冬、農場周りを掃除していた時に、私たちは突然ひらめきました。幸いにも、その鋳鉄製の風呂がまを私たちは全部とってありました。そう、風呂がまの別な使いみちを見つけるまで待っていたのです。鉢植え園芸の大きなスペースを1つ造ろうと決めて、風呂がまをその古いプールに慎重に下ろしました。地域のごみ廃棄場でもらってきた庭ごみで作った堆肥を風呂がまにつめ、古いプールの底にはどんな雑草も抑えられるように古い木の板を何枚か敷き、いくつか植物を植えはじめました。リサイクル風呂がま庭園の誕生です。

 バスケットに数個分のレタスやケール、お豆を食べたり、おすそ分けしたりしています。どなたかが取り壊していた古い家で見つた中古の窓格子につたわせたブドウもあります。この窓格子、風呂がま庭園まわりの格子にも使っています。次のシーズンには、この格子まわりに2、3のマメ科の植物を植えるつもりです。私たちの新しい風呂がま庭園の可能性は無限大。新しいことを試すのが待ち遠しくてたまりません。

メアリー・グラナデ

サウスカロライナ州エイキン

 

つつましい自営農園のヒーロー

 2018年10/11月号に掲載された家畜の番犬についての記事(Get Started with a Livestock Guardian Dog:「家畜の番犬と共に始める」)、楽しく読みました。私はこの種の記事がマザーに掲載されるのを見るのが大好きです。というのも、家畜の見張り番は間違いなく農場や農場内の住居にとって素晴らしい財産だからです。

 ここカリフォルニアでは、森林火災の著しい危険があります。2、3年前には、小型芝刈り機から出た火花が発端で、200戸以上もの住宅が焼けました。カリフォルニアでは常に森林火災の危険があるので、火災予防のため、家の近くの草や藪をいつもきれいな状態にするようにヤギの群れを借りることができます。ヤギを借りるときには、群れを管理する番犬も一時的に飼います。こうした犬たちが群れ一体を預かるのを見るのは圧巻です。

 ロバは群れで生きる動物なので、あなたのヤギを喜んで見守り、追い立て、保護してくれる。

 私の娘とその夫は、カリフォルニア州のパソロブレに4.5ヘクタールの放牧場を持っています。娘たちの近所の方は、アルパカを護衛するグレート・ピレニーズ犬を何匹か飼っています。ある日、そのうちの1匹が娘たちの牧草地に逃げ出して、フェンスの近くまで来ました。娘の夫は犬をなでようとして近づきましたが、娘はこう言いました。「その犬に話しかけたらだめ。この犬にはやることがあるの。あなたと遊んでいたらこの犬はお払い箱になるかもしれない。」 娘は、それぞれの番犬に課せられた責任と、番犬が仕事から離れたらどうなるかを理解しているのです。

 娘たちの放牧場では、ヤギの小さな群れを飼っています。番犬を使う代わりにロサという、ヤギを守るためにコヨーテさえ殺したことがあるたくましいロバを飼っています。家畜を守るロバについてや、自営農園の守り役に動物を選ぶ際に他にどんな選択肢があるのか、マザーが記事を掲載したら面白いだろうと思います。たとえば、番犬よりも守り役のロバを飼う利点の1つに、ロバはヤギと同じ飼料を食べるので、ロバを飼うために別の手間や費用がかからないということがあります。素晴らしい、啓発的な雑誌を発行してくださっていることに感謝します。

ジュディ・ピアース

カリフォルニア州カーピンテリア

 

ジュディ、手紙をありがとう。読者のみなさん、ヤギが生い茂った草木をどのように上手くきれいにするのか興味があれば、50ページの「Green Goats Grazes to Success:環境にやさしいヤギが草をはんで歴史的スポットをきれいに」を読んでみよう。 - Mother

 

亜熱帯地方でのんびり暮らし

 編集長ハンクのマザーからのニュースコラム「記憶、現実、適応」(2018年10/11月号)を読んでほほえみがもれました。今と以前のガーデニングについて私自身の葛藤をめぐる思いが少し軽くなりました。私の生まれ故郷イリノイの豊かな黒土では、植物はおかしなほど良く育ちました。亜熱帯地方はちょっと違うようです。

 フロリダに越してくる菜園家の多くの人たちと同じように、私も頭の中には果物や野菜が1年を通して豊かに実っている素晴らしいイメージがありました。地面にひょっこり生えてきて、それを見守るだけというイメージです。フロリダでガーデニングをしたことがある人なら誰でも、それはただの想像にすぎないと言うでしょう。この南の地で何が育ち、何が育たないのか、のみこめるまでにある程度の試行錯誤が必要でした。まだ毎シーズン学んでいるところですが、ここまで来てついに良く育つ果物や野菜、それぞれの性質やそれぞれに必要なことがわかってきました。

 トマトは、夜間の温度が22℃を越えると着果しないことがすぐにわかりました。運が良いことに、昔からフロリダでガーデニングをしていた人が、代わりに「エバーグレイズ (Everglades) 」のトマト品種を植えるようにとアドバイスしてくれました。このトマトは小さいですが美味しく、冷凍庫で保存できます。

 ブルーベリー栽培については、良い収穫物を得るには適切な品種を選ぶことがすべてとわかりました。「ジュエル (Jewel) 」や「エメラルド (Emerald) 」のブルーベリーは両方ともフロリダでよく育ちます。

 フロリダでは豆も育てることができますが、手間がかかります。つるなしよりもつるありインゲンの方が良く育っています。多年草のシカクマメも良く育ちますが、「グリーンヌードル (Green Noodle) 」と「ラトルスネイク (Rattlesnake) 」のつるありインゲンが私にとっては一番頼りになる品種とわかりました。

 こうした野菜の多くは、私がイリノイに住んでいた時に育てていた品種と同じものではありません。でも、新しい土地の気候に自分の好みをならすことを学びました。誰でもそうかというと、そうではないのですね。私の菜園から「コラード[ケールの変種]」の袋を差し上げても、「これは好きじゃないな。子供の頃から食べていないから。」と鼻先であしらわれて終わることがどれ程あったことか。南の地に住む私の経験則は、「その地域で育ち、身体に良くて食べられるなら、どうしたら好きになれるか学ぶこと!」です。

 害虫に病気にハリケーン。フロリダでガーデニングをするならこの全部と戦わなくてはなりません。でも、バナナの大きな房を収穫したり、自分の裏庭で採ったアボガドをスライスしたりする時、そんなことは全部どこかへ消えてしまいます。ここしばらくまだ挑戦の日々ですが、楽園に住んで文句が自分の口から出てしまうなら、恥ずかしくなってしまいますね。

シャーロン・パッセロ

フロリダ州エステロ

 

ビン詰めの思い出

 編集長ハンク・ウィルの「記憶、現実、適応」(2018年10/11月号)を読んで、子供の頃の楽しかったことが思い出されました。

 ハンクの昔の回想記事を読んですぐに思い出したのは、母の地下貯蔵室のほこりっぽい棚に並んでいた野菜やピクルス、ジャムが詰まった色とりどりのきれいな広口ビンでした。貯蔵室に下りていく自分をはっきりと思い出すことができます。できる限り音を立てずにあのきしむ階段を忍び足で下りていく。頭の上にはほの暗く光る電球が1つ。青トマトのミンスミート [干しぶどう・砂糖・リンゴ ・香料などを混ぜたもの。ミンスパイの中身] のビンを1つ取りに行くだけのことでした。忍び足で頼まれたことをする間、ブギーマン [悪い子供をさらっていくという想像上の怪物] が出てきやしないかと気をつけていたことさえ覚えています。ブギーマンがバッと飛び出してくるのではとビクビクしていたのです。

 ビン詰めにすると自分の菜園で収穫した食物を保存でき、1年中楽しむことができる。

 母がこの大事なビン詰めの中身で作ってくれた美味しいパイほど頻繁に思い出すわけではありませんが、自分の上床でできた青トマトを収穫する時、このミンスミートのこともよく思い出します。青トマトは、人生は良きもの、そして私にはやること<<が山のようにある [、ぼやぼやしている場合じゃない] と思い出させてくれる素敵な野菜です。

ナンシー・ビズネット

マサチューセッツ州パーマー

 

ゆっくり着実に学ぶ

 私のお気に入りのマザーの記事は、上床や温室栽培についての記事です。

 夫と私の住まいは0.8ヘクタールの美しい土地にあり、土地を最大限に活用するというマザーのアドバイスを私たちは参考にしています。上床や温室について知ることはまさにこの土地の最大限の活用に役立っています。できるようになるにはまだ遠いですが、良いことは時間がかかるものですよね。

ケイティ・ハーシュバーガー

ニューヨーク州ジャスパー

 

あるもので作る

 レオ・ルリック氏の大ハンマーの新しいハンドル作りについての手紙(2018年12月/2019年1月号のDearマザー掲載)、楽しく読みました。最近、祖父が自分のハンドルを壊してしまいましたが、祖父もハンドルを修理する創造的なやり方を見つけたんですよ。祖父は、パイプ1本をハンドルとして使おうとハンマーヘッドに溶接しました。使う時にはきっとキーンとしびれると思いますが、レオの大ハンマーの時と同じように、祖父は絶対に壊れないと自分で確かめられるものを使ったのです。

 私もハンマーを何本か似たような感じで修理したことがあります。ものづくりとは時に今あるものを使うアートに他ならないと言われますが、まさにその証明になりますね。これからも良い雑誌をつくり続けてください。

ロブ・ビーバー

 

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Therapeutic Planting

February/March 2019

By MOTHER EARTH NEWS Editors