ローレンス: 今まで訪れた事の無い8つのスゴイ場所

Photo Courtesy KU University Relations/David McKinney
Photo Courtesy KU University Relations/David McKinney

カンザス州ローレンスは、州の東側に位置する美しいローリング草原にある。「積極的に地域に根差して暮らそうとしている人たちがたくさんいるんです。」とそこに住むナンシー・オコナーは語る。彼女は一時的な仕事のために25年前にローレンスに来て以来、住み続けている。20年間、彼女は6000人もの熱心なメンバーを抱えるメルクコミュニティマーケットとデリで働いている。店は、顧客対応の良さを誇っている。「その野菜がどのくらい離れた所から出荷されたのか知りたい」とメンバーが聞けば、 「”マイルズ トゥ メルク”のラベルを見て下さい!」と答える。

 ローレンスは、地区の公園、歩道や自然保護区を含む54もの公共の公園を誇っている。ローレンスにあるクリントン湖とカンザス川(カウ川としても知られている)はレクリエーションの機会を提供してくれる。ジオキャッシングとフリスビーゴルフは多くの愛好者がいて、よく使用される自転車道は、街の西側に広がっている。

 ローレンスのライフスタイルは今は気楽なものだが、その初期はまったく正反対だった。「流血のカンザス」と呼ばれる南北戦争前の紛争の震源地だったローレンスは、奴隷制度廃止論者によって設立された為、1863年に町を略奪、4分の1の建物を燃やして少なくとも150人の人々を殺したウィリアム・クラーク・クワントリルのような奴隷制支持ゲリラ部隊のターゲットとなっていた。政治的にも文化的に実に多様ではあるが、現代のローレンスは、「ローレンス人民共和国」と冗談好きな人に呼ばれ、真っ赤に染まった共和党の州の中で、民主党へ投票する青ドットのような所だ。

 「やればできる」という倫理感は、持続可能で健康的な生活に価値を置くローレンスのコミュニティの中に浸透している。カンザス大学(KU)ジェイホークス・バスケットボールチーム(スポーツネットワークESPNは、国で最も大きな大学のバスケットボールアリーナは、KUのホームコートだと言う)に夢中な人たちは、また、ファーマーズマーケットや地元の食材を賞賛している。

 カンザス川にある象徴的なダムは、お手本として、どうやって国の56,000の既存ダムを使って、流域に余分な負荷を与える事なく電気を作るか示している。サラ・ヒル・ネルソンの曾曾祖父が、1874年にカンザス川でBowersockダムを使って再生可能エネルギーで発電した。大きな変革を経て、Bowersock Mills & Power Co.は現在、電力4,500世帯に十分な電力を発電している。

 カンザス大学との繋がりおかげで、ローレンスの住民は大学の美術館、イベント、および継続的な教育の機会を享受している。ハスケル・インディアン・ネーションズ大学は、100年以上ネイティブアメリカンの学生を教育しており、その文化センターは大学のコレクションを展示している。市内の繁華街であるマサチューセッツストリートでは、夜になると軽快な音楽が奏でられ、すべての主要な休日には参加者が熱心に参加するパレードが繰り広げられる。

 100以上の参加者があり、国内最大級の馬車のパレードと言われている毎年恒例のオールドファッション・クリスマス・パレードには全国から参加者が集まり、ホリデーシーズンの完璧な幕開けとなっている。夏には、8月の暑さにもかかわらず毎年恒例のBuskerfestとカンザス州の”Fidding and Picking Championship"が開催され、たくさんの人々が集まっている。

 

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