原生の草生栽培

アイオワ州立大学の調査で示されたのは、

原生の草生栽培10%を畑に取入れることで驚くべき結果を達成できること。

慣例の作物栽培に対して、新しくてゲームを変えるような農業技術は、素晴らしくて目を見張るもので、農家も環境活動家も、じっくりと見ている。アイオワ州立大学における7年間に相当する現場調査で開発に至ったのは、STRIPS(Science-Based Trials of Rowcrops Integrated with Prairie Strips)として知られるもので、実に多様な原生の多年生植物が、作物畑の合間に織り込まれている。

調査で分かったのは、農地のほんの10%を草地に変えると、窒素の損失が80%減り、リンの損失は90%カット、堆積物の損失は95%落ちる。全体で、1エーカー(4,047平米)あたり2,428kgの土壌が農地に保たれ、下流へ洗い流されない。草地からたくさん恩恵がある理由は多面にわたるが、ある面では、深い根の原生多年草が土壌へ有機物を加え、表面流水を防ぎ、結果として保水と濾過が良くなる。これらの成果で、肥料の過度な使用を避けられる。言うなれば、ちいさな草地で、琥珀色の穀物に大きな波を起こすことができるのだ。

草地を作物農地に取り入れると、「不均衡な利益」として知られるものを生み出すことで、「利益 vs 長期的健全性」というなぞなぞの回答になる。収量が低く保護価値の高い農地の一部に的を絞ると、栽培者が得られる環境と生産の利益は、導入コストの合計よりもずっと価値があるものになる。この手法を使うと、作物農地1エーカーあたり年間 $25 〜 $36 のコストになり、Conservation Reserve Program(保全休耕プログラム)の契約であれば最大 85% まで価格を下げられる。 


STRIPS を導入するには、農業部門の連絡先 Tim Youngquist にメールか電話 712-269-0592 を。

 

Native Prairie Strips: A Game-Changing Farming Technique

By Laura Dell-Haro 

April/May 2015

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コメント: 1
  • #1

    マザーアースニューズ日本 (木曜日, 21 5月 2015 09:26)

    地球にやさしい記事がたくさん。
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