自家用風力発電|自宅の裏庭に!

自家用風力発電でエネルギー自給したくないですか?小型風力発電は、再生可能で、大気汚染にならない。正しい環境におけば、お金も節約できる。あなたの家に、自家用風車が合うのかどうか、記事を見て下さいね。

住宅用風力発電でエネルギー自給を考えてますか?風力発電は適切かどうか見てみましょう。

By Megan E. Phelps

読者のみなさんは自分で電気を作ろうと思っていて、風力発電が思い浮かんできたかもしれないですね。電気料金を払い続けるのはやっぱり悔しい。小型風力は再生可能で環境汚染がなく、正しい環境で使えば、お金の節約にもなる。 しかし、自家用風力は本当に良い選択だろうか?答えにはちょっと驚くかもしれない。なぜなら風の強いところに住むのが必ずしも重要ではないから。実際、たとえ風が多い場所でも、風車の設置に向かない土地は多い(行動を起こす意味では)。一方で、もし自分が使う電力をオフグリッド【商用の電力系統と連結しない独立電源】でまかないたいと思っているのなら、たとえ住んでいる場所がそれほど強風でなくても自家用風車の設置を考えたいところだろう。

オフグリッドの住宅用風力発電

 要はこういうこと: 自家用風車が投資に見合うようにするには1エーカー【約4000平方メートル】以上の土地が必要。これが、合衆国エネルギー省の「Guide to Small Wind Electric Systems【小型風力発電システムのガイド】」(住宅所有者のための贈呈本。http://goo.gl/nueUgからPDFを利用可。)によるガイドラインだ。農村地帯に住んでいると有利だ。住宅地に住んでいると、地区や住宅所有者の協会と問題が起きそうだ。加えて、強い風は建物や森といった防風となるものから遠く離れたところに吹く。総じて、確かに小型風車を都市や郊外に取り付けられるが、

都市より充分に郊外で暮らす方がより良い条件になる。

 このような事例として、オンタリオの田舎の150エーカーの森に住んでいる Cam Michelle Matherを挙げる。Mather夫妻はソーラーパネルと 小型風車(1kW Bergey Excel 1) によるオフグリッドの家に住んでいる。とても広い土地なので隣の住人と近くなく、風車の目立つ不快な騒音や、庭の100フィートの塔にクレームをつける人もいない。

 Mather夫妻の事例で驚くべきことは、風車は見事に働いているものの、風速は理想的でないことだ。「技術的には、風状マップを見れば場所が良くないが、住環境の理由で、どうしてもオフグリッドにしたかった」と Camはいう。Mather夫妻の敷地の一番の問題は多くの樹木が生えていることだ。小型風車は樹木より12m高いとはいえ、この地形は風を減速させる。しかしながら風力発電は理にかなっている。なぜならオフグリッドだから。よって、使う分だけ自分で発電して、バッテリーに充電している。まず太陽光パネルから始めたが、風車を加えることで全体システムがより安定し効率的になった ― 自分たちだけで責任をもって発電する際に得られる大きな恩恵だ。

 再生可能エネルギーの専門家はオフグリッドな暮らしには風力と太陽光のハイブリッドシステムを推奨することが多い。風力と太陽光は互いに異なる時間帯に利用できることが多いためシステムが良く機能するのだ。

 「風車の導入前、陽が沈むとバッテリー生活を愉しんでいた。」と Camはいう。「朝起きたらバッテリーの電気を使いきっている。でも、風力があれば、朝起きた時に電気がたくさんある。」小型風車を設置したおかげで、Mather家ではバッテリーの電気が減った際、化石燃料による発電に頼ることが少なくなった。 Camは、これによってカーボンフットプリントの減少だけで

なく、将来のエネルギー不安の解消にも役立つと指摘する。「私たちはレジリアンス【回復力】という見地で捉えている」と彼は言う。

系統連係型の自家用風力発電

 もし最終目標がエネルギー自給ならば、オフグリッドにするのも良いだろう。しかし、単純に自分の住宅用の風力発電に興味があるなら、系統に連係するシステムも意義がある。風車が自家消費量を超える電気を作れば、いつでも地域の電力系統に出て行く。発電量より多くの電気が必要なら系統から電気をもらえばよい。系統と連係したシステムであれば、必要な電力をすべてまかなう必要はないので、より小さな、低価格のシステムですむ。バッテリーやバックアップの風車を備えなくてもよい。しかも、必要量を越える発電を続ければ、電力会社から支払いを受けられる。

 これが生きた事例として、John Ivanko Lisa Kiviristのウィスコンシン州ブラウンタウンの田舎の土地の話。彼らは、素晴らしい風況の地域に住み ― 引っ越し以来、強風で相当量の屋根板が飛ばされた、と Ivankoは言う。実際、敷地から商用の風力発電施設が見える。

 約10年前、IvankoKivirist37mの塔に10kW型 Bergey Excel 風車を設置した(31ページの写真参照)。現在、年間1万kWhを発電している。この値は米国における一般家庭の年間使用電力量をわずかに下回る値だ。

 しかしながら、再生可能エネルギーの導入前に、自宅のエネルギー効率化に投資して、家の効率が良いので、現在、必要量を超える発電をしている。「実際、僕らにとって収入になってるよ。2,0004,000kWhの余剰電力を作っている」と Ivankoは言う。その結果、年間24万円の売電収入を得ている。

 系統電力との関係が実際どのようになるかは州の規則による。ウィスコンシン州は他の多くの州(現在43にのぼる)と同様に住宅所有者の系統連係を支援するネット・メータリング規制発電施設を有する消費者が電力会社に余剰電力を供給する場合、供給した分だけ電気メータを戻すことを認めるものがある。原則として、系統電力を使う際はメーターは前へ進み、余剰電力を系統へ流す際はメーターは後ろへ戻る。「再生可能エネルギーシステムのある環境での子育ては大きいね。」と Kiviristは言う。「11歳になる息子は、他の方向に動くのを知らないので、メーターは逆回りするものと思っているんだ。」

風力発電システムの経済性

 風車など再生可能エネルギーシステムを導入することは、まさに投資だ。Mather夫妻はバッテリーを除いた1kWの風力発電システムを90万円と概算。自分たちで設置することで工事費を節約し、メンテナンスも全て自分たちで行っている。特筆すべきは、彼らのシステムが小型なことだ。4m/sという平均風速でも年間1,800kWhの発電量になる。家全体のエネルギー(合衆国の平均家庭で月間960kwh)をまかなえる大型システムなら、費用は非常に高くなる。

 IvankoKivirist10kWの風車の導入費用を395万円と概算しているが、すぐに支払えるのはその半分にも満たなかった。風車を導入できたのは州の補助金と資金調達の工夫のおかげである。例えば、エネルギー関係の教育者と提携して、敷地内でワークショップを主催することで人件費を抑えた。

 Mather夫妻は住環境の理由でオフグリッドな生活を選んだが、純粋に経済性の面でも意味を成すものといえる。まず、とても辺鄙なところに住んでいるのなら、電力会社に頼んで送電網を引いてもらうよりも再生可能エネルギーでオフグリッド化する方が安い場合もある。実際にいくつかの州では顧客が電力会社に送電線の延長を申請する際には、電力会社が顧客に対して再生可能エネルギーの情報を提供することを義務付けている。米国風力エネルギー協会は自家用風車について630年の投資回収期間と見ている。どれぐらいの節約ができるかは個々の条件によって異なる。

 投資の見積もりに用い易いのは、個々の再生可能エネルギー優遇策だ。合衆国では、小型風力タービンは、現在、30%の連邦税額控除(2016年まで継続予定)が得られる。

 他にも州や電力会社からの奨励金を利用できる。合衆国の再生可能エネルギーに関する奨励金の最新情報(ネット・メータリング規制を含む)を見るなら、 Database of State Incentives for Renewables and Efficiencywww.DSIREUSA.org)が良い。カナダも、自家用風力発電の奨励金があり、詳細は、 Natural Resources Canada 

http://goo.gl/vPJga)や Canadian Wind Energy Association http://goo.gl/CSDhB)を参照。

 風力発電の投資回収の計算をするのに重要なのは、敷地の実際の風況を知ることだ。エネルギー省の風力ガイドでは、系統連係の風車を導入する場合、少なくとも4.5m/sの平均風速を推奨している。お住まいの地域のおおよその風況については、www.WindPoweringAmerica.govにて利用できるような風況マップで調べ、平均風速データを近くの飛行場に尋ねて知ることができる。風が強い地域なら独立系の現場査定業者を適正費用で利用することもできる。例えば「The Midwest Renewable Energy Association」は、現場査定業者のリストを http://goo.gl/jN3Yrにて整えている。その他の地域では、自分でやる現場査定について読んで学んだり、地域の風車の業者の推奨に従ったりする必要がある。。。


Home Wind Power: Yes, in My Backyard!