原始的DIY材料で、土の家を建てる

PHOTO: BILL STEEN
PHOTO: BILL STEEN

土は、原始から使われているDIY材料だ。世界の文化では、人は器から建物まで何でも土で作ってきた。これは、100年、1000年も前の土の建物がまだ多く残っているのでわかる。ここ数10年、土の建物への関心が高まっている。アドビ、コブ、土を圧縮したブロックやクレイ・スリップ・ストローなどの異なるタイプの土の建物に利点欠点の両面があること、そして、試したくなるような実用的ワザ、避けたいことも、述べる。

 

土の家の基本

 

基本的特性や慣習はいくつかあり、ほとんどの土の建物に当てはまる。第1に、古い格言「建物にはよいブーツと帽子を与えること。」土の壁を、水分を避けられる高さで、しっかりとした基礎の上に建て、大きなひさしで覆うという意味。

私はアウトドアルームのファンなので、全面が突き出た広いパティオが好き。もし、冬に太陽の熱を受ける必要があるのなら、建物の南側は避ける。水のダメージを避けるなら、建設中は土壁にカバーをしておく。湿度が高い気候での賢明なやり方では、まず柱-梁構造で屋根をかけ、そのあとにブロックや、コブ、アドビ、もしくはクレイ・スリップ・ストローを詰め込む。

 

第2に、土は断熱性がない。軽く、ふわっと、隙間なく詰め込めば、熱の流を防ぐ:大量、びっしりではそうならない。一部の人はこれが分からない。一般的な土の家の気候特性は暑くて乾燥なので、混乱するのだと思う。そのような地域では、外気温が、理想的な室温から上下に変動する(日中暑く、夜寒い)傾向がある。厚くて重い壁は、動的断熱として効果的に働く。他の気候では、私の観点では、エネルギー効率の高い建物を目指す場合、土は、外壁材として、ふさわしくない。その代わり、断熱された内側に、内壁、床、そして漆喰として使われるべきで、建物に、重量感、美しさと防音効果をもたらす。

 

3に、土の建物は、簡単、シンプル、安い、ではない。土は重く、建設中は何度も運ぶ必要がある。簡単な事ではない。頭に落ちてくる可能性がある重いものは慎重に扱う必要がある。土の家の安くてお得な点は、間違いなく材料を現場調達できて、どこにでもある、安い物だということ。でも、土の家は、労働集約型。材料費を節約した分、重労働が要るかもしれない。もちろん、多くは無償労働(つまりあなたの)かもしれない。でも、従来のやり方で一対一の比較をするには、その時間を価値づけしなくてはならない。金貨温存、無給労働であれば、お金のかからない家を作ることは可能。

 

最後に、土の家を建てるベストなやり方は、あなたの地域で歴史がある物を使うこと。なぜなら、その地域に技術がいるということだから。また、問題解決や法律の承認は、比較的簡単だろう。一緒になって指導してくれる年長者がいない、初心者は、孤独で、難しい事業となるだろう。建築は、きつくて、真剣にする仕事だ。正しく行われれば、素晴らしくやりがいがあり、間違えば、悲惨なことになりがちだ。

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Building Earthen Homes Using the Original DIY Material