ディープ・リッターで労力と時間を節約:エキスパートに聞こう

Photo by Harvey Ussery
Photo by Harvey Ussery

Save Work and Time With the Deep Litter Method

By Vicki Mattern

http://www.motherearthnews.com/ask-our-experts/deep-litter-method-zb0z1208zmat.aspx

 

鶏(にわとり)小屋は毎週掃除しなくてはならないのでしょうか?

鶏を育てるのに「ディープ・リッター(寝床濃縮)」方式というものがあると聞きました。

一体どんなものなのでしょう?

 

これはあまり多くない鶏の群れを育てるにはとてもこざっぱりとできるものですが、殆ど思いつかないような方法です。鶏小屋から糞をかき集めて頻繁に藁などを取り替える代わりに、小屋の中で肥やしと寝床の材料を一緒に積み上げて腐敗させるのです。実は堆肥の中では、有益微生物が病原菌を抑える助けをしてくれるので、鶏たちは病気に感染しにくくなります。

 

このディープ・リッターを適切に管理すれば鶏たちはふわふわと乾燥した水はけのよい床で暮らすことができ、あなたはほんの少しメンテナンスをするだけで、健康でハッピーな鶏たちを飼うことができるのです。それに加えて秋か初春には栄養満点の堆肥を畑に蒔くことができます。

 

ディープ・リッターのやり方: まず小屋の床に新しい寝床の材料を34インチ(約78センチ)の厚みに広げます。乾燥している刈り取った草、葉、藁、木の削りくずなど全て使うことができます。堆肥が(大半は止まり木の下で)蓄積してきたら1週間に1度くらいで、寝床の材料を薄い層にして敷きます。そこにひとつかみの傷物の穀物や生ごみを毎日加えると、鶏がそれらを藁にかき混ぜて分解が進むように酸素を加えてくれます。もし藁などが固まっていたら、熊手か鋤で塊をほぐして湿気を均一に与えてください。

 

冬でも小屋の換気は常に行うようにします。アンモニアの臭いは決して出ないようにしてください。もしアンモニアの臭いがしたら、もっと藁などを加えます。水分の吸収を強めるためには泥土を少し混ぜてください。

 

1年が経過すると堆肥の層(リッター)は厚み812インチ(約2030センチ)になります。小屋を全部掃除するのは秋か初春がいいでしょう。でもリッターは全部出してしまわないようにと、家禽の専門家ハーヴィー・アッサリーは著書「The Small-Scale Poultry Flock(小さなの家禽の群れ)」で提案しています。底の層はそのままにしておいて、既に定着している有益微生物の菌を新しい材料に植えつけましょう。もし、取り除いたリッターの堆肥が完全に分解されて臭いもない状態なら、そのまま畑の土に混ぜることができます。もしまだ肥やしが少し新しくて完全に分解されていなければ、他の堆肥の山(コンポスト)に加えるだけでいいのです。

 

- Vicki Mattern寄稿編集