崖っぷちの世界

Cover Courtesy W.W. Norton & Company
Cover Courtesy W.W. Norton & Company

World on the Edge

October/November 2012

http://www.motherearthnews.com/renewabl ... nzmar.aspx

An editorial from MOTHER EARTH NEWS

 

World on the Edge(崖っぷちの世界)

 

影響力のある環境活動家のLester Brown(レスターブラウン)氏の書いた「World on the Edge(崖っぷちの世界)」は、緊迫且つ複雑な現状を理解したい人には必読。カバー写真は、W.W. Norton & Companyのご好意で提供。

 

とても嬉しいことに、再生可能エネルギーのエキサイティングなニュースを特集する。Lester Brown(レスターブラウン)の書いたものだ。彼はEarth Policy Instituteの創設者で代表だ。Brownは、人生を研究と編纂に捧げて、世界の2大課題、気候変動と化石燃料供給の減少、それらがどのように他の基礎的な課題に影響するのか?について研究し書面化している。地域毎に争って、十分な食料を確保する必要がないような世界を作るよう取組んでいる。

 

もし、あなたが、再生可能エネルギーが速く広まらずに、地球温暖化を緩めて、増大するエネルギーコストによる経済破綻に先手を打てるほど十分でないと心配するなら、Brownは、説得力のある楽観的な事例を提供している。彼は、どのように再生可能エネルギーが火力エネルギーを、2020年までに大々的に置き換えるのか詳述しており、それには、私たち全員の正しい決め事が伴っている。それは簡単な事では無いだろうが、受け入れなければならない転換だ。

 

彼が著書「崖っぷちの世界」で説明している。「私たちは、ほぼ屈服するような複雑さと前例の無い緊急さに直面している。私たちが挑戦するのは、グローバルに考えて、ポリシーを作り出すことで、環境の悪化と経済の崩壊に対策して行く。問いかけはこうだ。崖っぷちを越える前に方向性を変えられるのか?」

 

Earth Policy Instituteは、ウェブサイト上で、Brownの本全てを無料で利用できるようにしているので、ぜひ推奨したい。彼の書籍で、私たちが理解すべきことが詳しく述べられていて、私たちの状況の緊急性と複雑さが分かる。

 

例えば、Brownが指摘するように、かつて安かったガソリンの本当のコストは、現在15ドル/ガロン【訳注:32円/リットル】だ!隠れたコスト(大半は税金を介して払っている)に含まれるのは、陸軍の保護費、大気汚染による呼吸系疾患の治療費、気候変動に関する予備費だ。

 

Brownが説明しているが、食料が論点になってきている。2020年までに炭素排出量を80%カットすべき世界が納得するには。:「環境の主要なトレンド(気候変動から森林伐採や水不足へ)は全て、食料供給へ影響する。沈下して行く地下水面、土壌の侵食、気温上昇で引起される食料不足で、耕作に適した土地と水源の支配が、食料保障の国際闘争という舞台の中央へ移っている。こんな世界的食料供給が引締っている時代には、食料を育てる技能は、地政学的影響力の新形態に真っ先になっていく。」(この話題の詳細は、The Landgrabbers  Fred Pearce著)という新しい本を参照のこと。)

 

マザーアースニューズでは、今後、Lester Brown Earth Policy Instituteからのレポートを更に提供して行くが、彼らの素晴らしい活動をもっと緊密にフォローするには、Earth Policy Instituteのウェブページで電子メールリストへ登録して下さい。

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コメント: 2
  • #1

    gen (土曜日, 13 7月 2013 20:36)

    全く同意です。
    このため私も作物自給技能を身につけるべく
    農地を購入しできる限りの自給自足生活を目標として
    日々励んでいるところです。

  • #2

    沓名 輝政 (日曜日, 14 7月 2013 12:01)

    genさん
    コメントありがとうございます。
    日本人は、依存体質に教育されてきていますので、自給自足力を身につけた方が、安心ですよね。