自然の力で融雪しよう｜専門家に質問

広く融雪剤として使われている塩の化合物は、周囲の土壌や植物をよくダメにすることがあります。直に触れている植物を傷つけるだけでなく、塩分が土壌に浸透し、必要な栄養素や水分を植物に届きにくくするのです。塩の化合物はまた、地表や地下の水に浸出して、野生動物に害となり得ます。

　家庭では、氷を塩で化学的に処理するのではなく、技術的に対応してみましょう。シャベルで道を早目に頻繁に作りましょう。自分で重いものが持ち上げられないなら隣人にお金を払ってやってもらいましょう。つるつるの表面に摩擦を増すために、砂か砂利を使います。車に雪道用タイヤを、靴にスパイクをつけるのも効果的ですね。もし、科学的な融雪剤に頼らざるをえないのなら、食塩や岩塩を含む物より、酢酸マグネシウムカルシウムや塩化カリウムを含む物の方が害が少ないですよ。

　自治体による塩化物の散布に常に曝されている道路脇の植物には、塩分に耐性のある品種を選びましょう。塩分に耐性のある植物のリストはPurdue University Extensionpublication （パデュー大学公開講座の資料） ID-412-W を 見ましょう。