農作物の正しい洗い方|エキスパートに聞こう

食品から移る病気を防ぐには、新鮮な農作物をどう扱うのが最適か?

 

マンゴー、もやし、袋詰めのレタス、その他の作物の日常的なリコールは、一部の買い物客を困らせている。認定された有機農作物でさえ、時には病気を引き起こすバクテリア(たとえばサルモネラ、リステリア、大腸菌といった)を含んでいることがある。

 果物や野菜を、冷たい、勢いよく流れる水でまんべんなく洗うことが、食品を媒介にした病気のリスクを減らす最も良い方法である。また、「洗浄済み」のパック入りサラダの野菜でさえこれが当てはまり、(ラベルにもかかわらず)依然として幅広い種類のバクテリアを保菌していることが、Consumer Reports【全米200万の購読者を持つ月刊誌。製品のテスト結果や生活用品/サービスに関する消費者情報を提供】が行った実験により分かっている。

 ここで米・食品医薬品局の農作物の安全性への提言をリストする。・野菜や果物は、貯蔵前ではなく、使う直前に洗う(湿気はバクテリアの成長を促し、腐敗を早める)

・農作物を洗うには、不純物の無い冷たい流水で、手かブラシを使って優しくこする。特別なすすぎ液は必要ない。それらの液が普通の水より効果があった試しは無い。

・細菌が繁茂しているかもしれない傷んだ部分は切り捨てる。

・レタス、キャベツ、ケール等の葉もの野菜は、外側の葉を取り除いて捨てる。残った葉は個別に洗う。清潔なタオルで水分を吸い取るか、サラダスピナーを使う。

・トマトや柔らかな果物は、冷たい流水に30~60秒曝してこする。

・固く、でこぼこした野菜(カンタループなどのマスクメロン、カボチャ、いくつかの根菜)の平らでない表面は、バクテリアに格好の隠れ家を提供する。カットする前に、流水にさらしながら野菜ブラシを使って徹底的にこする。表面が滑らかで皮が固い作物(マンゴー、パパイヤ、キュウリなど)で、皮を剥ぐつもりのものも、同様である。流水に30~60秒さらしながらすすぎ、その間に手か野菜ブラシでこする。皮を剥ぐ前に水分を拭き取り、すぐに食べる。

・ベリー類や小さい果物は、水切りボウル(コランダー)に入れ、流しのシャワー水栓を使ってすすぐ。シャワーが全ての果物に届くように、手でやさしく果物をかきまわす。清潔なタオルで水分をそっと吸い取る。

・キノコ類は洗うと柔らかくなりすぎる、というよく言われるアドバイスに反して、表面の汚れを取る為に流水にさっとさらしてすすぐのはOK。

・冷蔵庫の内かごを、流しで温水と石鹸水を使って洗い、清潔に保つ。すすいで乾かしてから冷蔵庫に戻す。冷蔵庫の温度は約4℃以下に必ず保つ。肉や魚介類は、密封あるいは密閉容器に入れ、農作物からは離しておく。

 

How to Wash Produce Properly