ガーデニングで豊かに、核汚染|読者投稿2013年2月3月号

Photo By Fotolia/Veneration
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菜園がもたらす富

Christopher Wanjekからの手紙「ガーデニングは儲かるのか?(Dearマザー201212月/20131月号より)を読んで、ガーデニングの経費と利益について考えさせられた。毎年、オーガニック菜園を維持する費用は確かに安くないが、これまで費用対効果の分析を怠ったことはない。おそらく、財政的に収支が見合うことはないだろうが、私にとって有益な点をいくつかこちらに述べる。

 78歳のわたしは、ガーデニングのおかげで外に出て体を動かし、物を持ち上げ、運び、体を伸ばし、深呼吸するようになった。ガーデニングは健康維持の助けになる。

 ガーデニングがもたらす満足感とは、自分が自然界とつながり、誕生、成長、再生、成熟、そして死と腐敗という生命のプロセスとつながっていることを感じることだ。ガーデニングをすることで、そのプロセスの一部として自分自身を見つめることができ、だからこそ自らの晩年に備えることができるのだ。

 ガーデニングをすると、子どもたち、孫たち、ひ孫たちと共に労働を共有し、その労働の成果を分かち合う楽しみを味わうことができる。彼らは近くに住んでいないが、こちらを訪れると、豆の植え付けやカボチャの収穫、ジャガイモ掘り、リンゴソースやジャム作りなど、驚きでいっぱいなのだ。

 ガーデニングをすると、食糧の年間供給を確保できる。夏と秋は新鮮なものを、残りの期間は缶詰や冷凍にしたものを。だから食べ物がなくなるという心配はない。

 ガーデニングなら、自分が食べている物が有機栽培で育てられたこと、作物を生産するときに何一つ有害なものが使われなかったこと、生産過程で誰も不当に扱われなかったことが分かると保証できる。

 もし、これらの利益を重視しなければ、ガーデニングは明らかに経費がかかりすぎる。ガーデニングを諦めれば、金回りは良くなるかもしれないが、わたしの人生はずいぶん貧しいものになるだろう。

Marilyn Moors

メリーランド州フレンズビル

 

核兵器による汚染 

David Wannによる、2012年掲載の記事「8つの素晴らしい場所今まで(多分)あなたが聞いたことの無い」(20121011月号)は楽しみながら読んだ。ただ、指摘させていただきたいことがある。ゴールデン・コロラドは、ロッキー・フラッツ旧核兵器製造施設のわずか約12マイル南にあり、ロッキー山の強風で、長い半減期の核粒子がデンバー周辺の郊外地域に飛ばされることがしばしばある。

 ロッキー・フラッツと、ここニューメキシコ州のトリニティ核実験施設は、無補償のまま、または補償不足のまま、健康問題を抱えてきたという歴史がある。車の利用で起きそうな潜在的な危険に関してなら、政府は賠償責任について真剣に向き合う。ところが、核汚染に関わる長期的な健康問題となると、政府が長年、目を向けてきたのは別の方向であった。

 陸軍戦場カメラマンとして、2度の相次ぐベトナム戦争の取材に赴いたとき、わたしはナパーム弾やエージェント・オレンジ(枯葉剤)を使うところを目の当たりにした。そして、最近、つまり40年以上も経った今になって、ようやく米国政府は、何世代にもわたるベトナム国民のために、戦争でめちゃくちゃにされたベトナムの後始末に着手したのだ。

Ed Scott

ニューメキシコ州タオス

 

Dear MOTHER: February/March 2013
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