菜園で木の灰を使う

Q: ひと冬でたくさん木の灰がたまったんです。菜園の土やコンポストに加えてもいいですか?

 

A: 木の灰を菜園に使うのが良い考えなのかどうかは、菜園の土壌の pH と養分のレベルによります。土壌テストで pH が 6.0 より低ければ(ほどよく酸性という意味)、灰を加えるのは役立つことでしょう。と Garn Wallace は言っている。彼は、生化学の博士号を持ち、カリフォルニア州エル・セグンドにある Wallace Laboratories の社長だ。。。

 

Using Wood Ash in the Garden
2/21/2013 2:28:59 PM

By Vicki Mattern

 酸性の土壌に、木灰を加えることで土壌が肥えるのは、リン酸とポタシュウム、そして、量はすくないが超微量栄養素が増えるからです。ただ、窒素が全く増えません。カルシウムが豊富であるということも、木灰を土壌のアルカリ性を高めるのを有効にしています。恩恵が得られる可能性があるのは、pH6.0-7.0という理想のレベル以下の土壌で、ほとんどの野菜に当てはまります。

 「適度に加えることが鍵」と Wallaceは言います。「みんなちょっと栄養を与えすぎるんだよね。栄養を加えた後、取り除くことができないから、その土壌全部を取り替えなければいけない。もし、土壌検査をしないで、木灰を加えたら、1年後にはその土壌がだめになっている可能性が高いんだよ。」

 もし、土壌検査でpHが分かり、木灰を加えることになったら、最初にすることは、土壌の表面全体に木灰の粉を薄く広げて撒くこと。そして、表面の層のみに、十分に混ぜ合わせていきます。なぜなら、ほとんど栄養が土壌の中では、移動しないからです。

パーデュー大学の公開講座の出版物では、もし、土壌がpH6.5以下なら、15cmの深さで、9平方メートルあたり9kgぐらいの量の灰をつかうと良いと書かれています。

 灰をまいた次の年、土壌のpHと栄養の測定をしてください。そして、もしpHがまだ低いのであれば、また、その前の年と同じように作業を行ってください。pH6.5-7.0に達したなら、木灰を加えるのはやめてください。もし、木灰を加え過ぎたなら、中性の範囲であるpH7.0-7.2(土壌中の栄養素が結合する)以上に数値をあげてしまう可能性があります。そして、23年ごとに検査を繰り返してください。その結果にしたがって、土壌に微妙に手を加えていってください。

 木灰をコンポストに加える件に関しては、そのコンポストがどの段階にあるかによります。少なめの木灰を初期段階のコンポストに加えるのはおそらく良いでしょう。もし、コンポストが最終段階近くになっているなら、木灰を加えたなら、pHの数値をあげてしまい、必要以上に重金属を取り込みかねません。「これらのミネラル類がほんのわずかしか必要ありませんし、多すぎるのは、決してよくありません。」とWallaceが指摘します。

 最後に一つだけ注意があります。加工された木の灰を絶対使わないでください。加工された木には銅、ヒ素、クロミウムや、まれにホウ素が含まれ、重金属を含んだ灰が土壌、植物、動物に害をもたらすからです。

 ワレス研究所では、土壌、水、植物の組織の試験を行っています。もっと知りたい方は、info@WLabs.comEメールをするか、www.WLabs.comを参照ください。

 

Using Wood Ash in the Garden
2/21/2013 2:28:00 PM
By Vicki Mattern