鶏の王国|鶏糞と害虫抑制

移動式の檻とトンネルを用いて鶏糞を管理する

菜園で鶏を走らせるには、長くて常設のチキントンネルを菜園の側面に沿って設置し、鳥が寝る小屋に接続させる。幅を統一した植床を配置しておいて、移動式の金網の檻を植床から植床へ移せるようにする。必要に応じてゲートを開閉できるので、鶏は、常設のトンネルから、金網の檻がカバーされた植床へ入れるようになる。トンネルのしくみで、鶏は、広くて、保護された区域にいられるので、歩き回って、糞をばらまきつつ、捕食動物から安全に保たれる。

 鹿その他の動物を排除し、鶏をより安全にする為に、家畜用の金網板(長さ 5m、網目5 x 10cm)で周囲に柵を設置する。この金網は耐久性があり、安全で、設置が容易 ― ただ金属の柵用支柱を打ち付けて、支柱に金網を固定するだけ。うさぎ、マーモットを排除する為に、1インチ【直径2.5cmのワイヤ60cmを柵の下部へ付けて、曲げて、下から30cm外側へ伸ばす【捕食動物が土を掘って柵の下から侵入するのを防ぐ】

 即席、安価な門を作るのに、5 x 10cm の溶接金網の柵を長手方向に半分に折り畳んで頑丈にし、片側を金網板に留める。

 周囲にめぐらせた柵の内側に沿って、幅120150cm、網目5 x 10cmの溶接金網で出来たトンネルを設置する(詳細は3839ページの挿絵参照)。曲げて、幅90cm、高さ3060cmのトンネル形にして、金網板の柵に取付る。トンネルは3m重ね合わせて設置して、鶏糞やワラをかきだす時に、起こして金網板の柵で留められるように出来る。  

 植床の場所を固定して、全て90cm幅にすると、移動式の檻(5x10cmの網目で150180cm幅の金網フェンス材を用いて、90cm幅で側面を3060cmの高さに曲げて作る)を植床の上へ置ける。そうすると、必要に応じて、鶏が周辺のトンネルから移動して植床をかきまわすことができる。植床が180cm長なら、移動式の240cm長の檻を植床の上へ置ける。60cm空けて通路として、周囲のトンネルとつなげる。単純な金網の蓋を取付て、周辺のトンネルと、植床を覆う移動式の檻との間のゲートにする(挿絵を参照)。

 小屋は、カスタマイズして、道具小屋を加えたり、(数羽の鳥だけ飼うなら)樹脂製の犬小屋や大きめの容器で作ったりしてもよい。

 常設トンネルと植床で、作物を覆って、鳥を1年中放し飼いにできる。落ち葉や木片をどのトンネルからでも投げ入れることができ、鶏がそれらを糞と混ぜて養分豊富な堆肥を作る。移動式の檻には、他の役割もあり、透明ビニールや畝の被覆資材【寒冷紗など】を補い、収穫時季を伸ばす働きもする。

 雄鶏は、常設トンネルの末端部で(身を隠す大きな樹脂製の容器を置いて)飼い、望むままに雌鶏と一緒になることができるようにする。(雄鶏の居住区域は最低60cmの高さにすべき。)

Cheryl Long

 

Illustration By Elayne Sears
Illustration By Elayne Sears

Chickens in the Garden: Eggs, Meat, Chicken Manure Fertilizer and More

By Patricia Foreman and Cheryl Long

April/May 2013