‘Right to Farm’法は小規模農業従事者を護る

小規模農業従事者は、農業禁止区域で生産すると、運営停止を強制され得る。うまく書かれた「Right to Farm 【農業権】 」法は、生産者が事業を続けるのを助ける。

 

‘Right to Farm’ Act Protects Small-Scale Farmers

もし本当の食糧保障(国、地域、州または共同体の食糧自給力として定義される)を望むなら、地域の小規模な食糧生産を支える法的なシステムが必要になる。

  この法律に適合する農家は、健康的な食糧を生産し、食糧不足に対処し、地域経済を安定させ、共同体に友情をしみ込ませる。しかしながら、住宅地が私たちの【北米】大陸に着実に広がるにつれて、小規模農家はつねに地域の都市計画の規制や厄介な苦情の問題に直面しつつある。たとえ彼らが周囲に損害を与えていなくてもだ。「Right to Farm」法は、時には、大規模農家を保護するものと解釈される場合もあるが、小規模農家を支える持続可能な地域の食糧生産システム構築の鍵となりうる。

  ミシガン州は小規模農家の法的保護にかけては時代を先取りしており、州の「Right to Farm」法は状況を一変させた。

  例として、Shady Grove Farm Randy Buchlerさんと Libby Buchlerさんは、鶏と羊を飼い、地域で鶏卵と羊毛を売っている。彼らの6.5エーカー7957の土地は湖畔の住宅地として区分けされている。2009年、ミシガン州フォーサイス郡区は、Shady Grove Farmに対して、その立地がいかなる農業も禁止する地区の都市計画条例に違反する迷惑行為であるとし、事業停止の訴訟を起こした。しかしながら、201212月ミシガン州裁判所はBuchlerさんの農場の経営はミシガン州「Right to Farm」法[RTFA]により保護されているとし、郡区の訴訟を退けた。

  Buchlerさんの勝訴は、農業を専業とする共同体の支持者たちを元気づけだけでなく、ミシガン州やその他の地域に影響を与えた。ミシガン州の多くの法廷の判決では都市計画条例違反で起訴された小規模農家を支持する際に、「Right to Farm」法[RTFA]に言及している。

  ミシガン州「Right to Farm」法[RTFA]は 商業生産、農産物の収穫、保管に従事するすべての農家を、販売量にかかわらず、Michigan Department of Agriculture and Rural Development【ミシガン州農業農村開発部】[MDARD]によって制定されたGenerally Accepted Agricultural and Management Practices【一般的農業管理業務】に適合するかぎり、苦情から法的に保護している。ミシガン州農業農村開発部[MDARD]は、ミシガン州の農家が州の認める業務に適合する確認できるしくみ持ちこのしくみは、Michigan Agriculture Environmental Assurance Program【ミシガン農業環境保証プログラム】[ MAEAP, www.MAEAP.org ]という。BuchlerさんのShady Grove FarmMAEAPで認証され、この認証が勝訴に決定的に役立った。 

  ミシガン州[RTFA]地域の食糧生産を保護促進し、農業をふさわしい地位(地域共同体と一体)に復権させる雛型だ。自分の州の「Right to Farm」法の推進や修正に関心ある人は、農家の権利を守る非営利団体「Farm-to-Consumer Legal Defense Fund【農業-消費者防衛基金】」に連絡することができる。防衛基金は他の法的課題に関する援助を求める小規模農家にも良い支援元となっている。連絡はwww.FarmToConsumer.orgか、電話703-208-3276

 

Peter Kennedy, Farm-to-Consumer Legal Defense Fund