車の燃費の計算の仕方

もし、あなたが大の数学嫌いでも、現実世界での自分の車やトラックにかかる燃費をチェックすることなら簡単にできる。複雑な方程式を恐れて燃費の計算を避けているあなた。ご心配なく。誰にでもできる。おまけに、愛車の燃費を正確に知っておけば、ほかにも利点があるのだ。

  何よりもまず、知ることだ。愛車の燃費が、1リッターあたり10数キロぐらいだと見当をつけるのは誰でもできるし――あるいは、車を買うときにディーラーが何か言ったかもしれないが――本来達成できるはずの燃費と、実際に消費している分を比べるには、日常的に燃費を計算するのが一番だ。さらに、時間につれて燃費がどう変化するかを観察すれば、燃費に対するプラスとマイナス面を知ることができ、それによって運転の習慣を変えて、ガソリン代を節約することができる。

  次に、聴診器をあてて聞くように、日常的に燃費をチェックすることだ。はっきりした理由(運転のくせや、エアコンの使いすぎなど)もないのに、ガソリンの減りが続くなら、何らかのメンテナンスが必要なのかもしれない。修理せずに放っておくと、あとで高くつくこともある。

  ここで燃費の計算の手順を書いてみよう。

1. ガソリンを満タンにする。ただし、給油ノズルが止まったあとのガソリンの継ぎ足しはやめること。環境にも良くないし、お金の無駄だ。“余分な”給油によってガソリンがこぼれたり、下手をすれば、愛車の蒸発ガス回収装置にダメージを与えかねない。この装置は、環境を汚染する有害な蒸発ガスが、大気中に放出される前に捕まえてくれる。

2. 車のトリップメーターをゼロにする。これでガソリンの走行距離がわかる。

3. 最低でもタンクの半分まで燃料を使い、もう一度満タンにする。

4. 満タンにするのに必要だったリットルと、トリップメーターのキロ数を書きとめる。領収書がちょうどいいメモ代わりになる。しかも、ガソリンのリッター数がすでに領収書にプリントされているだろう。

5. トリップメーターのキロメーターを、ガソリンのリッター数で割る。出た数があなたの車の燃費だ。たとえば、472キロ÷31.7リットル=14.8km/L

 

 

6. 発車する前に、トリップメーターを再度ゼロにして、次の燃費が計算できるようにする。車を発進すれば、再び走行距離がわかる。私のような燃費オタクは、給油のたびに燃費をチェックするが、月に一度でもこれをすれば、現実世界のデータが得られ、いろいろな傾向がわかり、ガソリンの節約ができる。数字を記録するには、車にメモ帳を置いておくか、スマートフォンのアプリを使ってもいい。車が燃費を記録してくれるとしても、時おり手動で燃費をチェックするのはいいことだ。これを個人の挑戦ととらえよう。先月の平均燃費に勝てるか? 乗っている車の公式燃費に勝てるか? 

 

How to Calculate Gas Mileage
GUIDE TO GREEN CARS, Summer 2012
http://www.motherearthnews.com/green-tr ... 2zroc.aspx
By John Rockhold