鋳物の鍋を使ったコーヒー焙煎の仕方

いつも一定な焙煎をするには、自家用焙煎機に敵わない。次に良いのはポップコーン機で、豆の動きを一定に保ち、焦げるのを防ぐ。だが、普通のガス台でも頼れる焙煎機に出来る。おそらく既に手持ちのもの:鋳鉄製もしくは厚手のステンレス製鍋(できればダッチオーブンのような深めのもの)、木製スプーンか混ぜ棒と大きなざるがあれば良い。焙煎中はずっと煙が出るので、もし台所に強力な換気扇がなければ、直に窓から煙を出すための過般式扇風機が必要になるだろう。あるいはアウトドアのグリルで行う。

 

1. 1/2カップの生豆と、好みの色の焙煎豆を見本としていくつか用意する。

2. シンクにざるを置く。ざるの目が粗ければ粗いほど、豆に付いている殻を仕分けやすい。

3. 強めの中火で鍋を予熱する。水滴がすぐ蒸発する程、充分に熱する。ただし、豆が焦げるほどまで熱しない。表面に向けて温度が測れる赤外線サーモメーターがあれば、260-290℃を目安に熱する。

4. 鍋が充分に温まったら、生豆を入れ、すばやくスプーンか混ぜ棒でかき混ぜまぜ、常に豆が動いているようにかき混ぜ続ける。

5. 豆を入れて約510分で、「最初のはじける音」が聞こえ、浅煎りから中煎り状態へ進んだ合図。ポップコーンがはじけるような音だ。鳴り続ける音が小さくなり始めた頃、浅煎りから中煎り豆に。音がだんだん小さくなるまで続けると、2回目のはじける音が始まり、深煎りになる。(コーヒー豆は煎ると大きくなり、たまに鍋から飛び出すことがあるが深めの鍋を使えば防げる)

6. はじける音を聞きながら、豆が好みの色になるまで手を休めずかき回し続ける。見本の豆に合わせて煎るには、手早く行う。もう一人いると手が疲れずにすむ。色の変化だけではなく、カンザス州ローレンスにあるジーズ・ディバイン・エスプレッソ(Z’s Divine Espresso)店のトップロースターのダニエル・バウワーソックス(Daniel Bowersox)は、少なくとも豆の角が徐々に取れて丸くなるまで、まだらな色の豆が全てなくなるまで焙煎するよう勧めている。 

7. ほとんどの豆の色が好みの色になったら、ざるに取出し混ぜて、混ぜて、混ぜる。豆から殻が概ね取り除かれ、23分で触れるほどまで冷める。

 

8. 何日か使うには、密封容器で保存し、コーヒーをいれる直前に豆を挽く。煎り立ての豆が実際ベストなのは、焙煎後1224時間以内。 

 

How to Roast Coffee in a Cast Iron Skillet

By Tabitha Alterman 

April/May 2014

 

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