最も有効な庭の蚊対策|専門家に聞こう


夏はいつも蚊のせいで夕暮れ後は外に出られない。どこかに化学物質を使わないスプレーや蚊の対策はないものだろうか。

  化学合成や有機の殺虫剤で、蚊に効くものがいくつかある。しかし、ほんの少しの効果しかない。庭の蚊を減らす最も効果的な方法は、蚊の繁殖地を根絶すること、そして同時に蚊が掛かったり蚊を倒したりする罠を仕掛けること。


写真「Mega-Catch」:「The Mega-Catch Pro 900 ALPHA mosquito trap」は小さめの庭に有効。

 蚊の繁殖には水が必要(放置されたバケツの中の水を近くで見ると、蚊の幼虫がピクピク動いているのを見られる)。つまり、近隣の繁殖箇所を減らすことで蚊の群れが自然と減る。

 具体的には、空いたコンテナや古タイヤ等、繁殖し得る箇所から、雨がよくふった後5日以内に、水を抜くこと。

 Mosquito Dunks(蚊ダンク:バチルス・チューリンゲンシスを使ったもの)という製品を、雨水タンク等、雨が溜まるところに仕掛け、蚊の幼虫の繁殖を防ぐ簡単で安全な方法もある。

 もしくは、魚を泳がせる方法。望ましくは、近くに住んでいるミノー(コイ科の小型淡水魚)がいい。スポーツ用品店へ行くと、池で魚が取れる仕掛けを売っているので、それで小魚を捕まえて、雨水タンクや水のある庭に放つ。

 小魚はそれほどたくさん必要なく ー ベストな蚊の罠のひとつ。ファットヘッドミノーは1日に74匹の蚊の幼虫を食べる。ラトガース大学の研究結果では、通常の雨水タンクにはカダヤシ(gambusia minnows)を10匹、水庭にはサイズに応じて35〜100匹を放つのがよいとされている。

 ベストな蚊の罠として、複数の誘因物質 (光、二酸化炭素、「オクテノール(octenol)」を使って蚊をおびきよせ、ファンで吸込むものもある。

 ノースダコタ大学の生物学教授が集めた2002年のデータでは、「モスキートマグネット」で蚊の一番多い夏の季節の1晩で8,000匹のメスの蚊を捕まえたという。

 「モスキートマグネット」は$400からと高価。「メガキャッチモデル」は1本$150とはるかに安い。小さな庭にぴったりのサイズだ。

 殺虫剤を買う時には注意が必要。製品によっては化学的殺虫剤を空気中にまき散らし、あなたにも危害を加えることがあるからだ。


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