ラウンドアップ農薬の有効成分に発がん性

モンサント社の大ヒット農薬グリフォサート、製品名ラウンドアップは、「ヒトに対する発がん性が多分ある」と分類されている。今年のはじめ、11ヶ国17人のがん専門家が、証拠を再確認し、満場一致でこの結論に達した。国際がん研究機関 (IARC) が求めた再確認だ。


ラウンドアップは、世界中の何百万エーカーもの土地で使われている。合衆国内では、ほとんどの農場が今育てているのは、遺伝子組換え (GM) コーン、大豆、菜種、テンサイで、雑草を絶やすのにグリフォサートを噴き付けている。この殺虫剤添加物の健康や環境へのリスクは、次々と明るみになっている。

     ヨーロッパの18ヶ国の調査で判明したのは、検査した都市居住者の44%が尿の中にグリフォサートの残留物があること。

     合衆国の女性の尿の35検体を検査し、グリフォサートのレベルがヨーロッパのレポートにあるものよりも10倍以上高かいことが判明。検査は、Moms Across America and Sustainable Pulse が実施し、合衆国の女性の母乳の10検体の内3つでも、グリフォサートが検出された。

     U.S. Geological Survey が検査した検体では、グリフォサートが農業地域の空気や水を汚染していることが明らかに。

     グリフォサートはまた、収穫前に小麦を乾燥させる乾燥剤として用いられている。英国における政府の検査で示されたのは、3,000個におよぶパンの検体の60%以上で殺虫剤の残留物が含まれていたことで、グリフォサートが最も多く検出された化学品のひとつだった。その一方で、米国農務省は、食品のグリフォサート残留物をモニターしておらず、伝えられるところによれば、検査が「極端に高額」なのがその理由。

  モンサント社は、1970年代に農家へグリフォサートを販売し始めたので、私たちは40年以上、この化学品に晒されてきました。モンサント社は、その使用を制限するどんな理由でも否定し続けている。。。

 

和訳全文は6月末発行予定。

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Active Ingredient in Roundup Herbicide Is Probably Carcinogenic

An editorial from MOTHER EARTH NEWS 

June/July 2015