良い食料にもっとお金を使うべき?:食費の割合が低い米国


 平均的なアメリカ人は、たったの6.7%を家庭での食費に使っている(外食を含まず)。この割合は時代と共に減少している、1980年には10%、1960年では15%が家庭での食品に費やされた。

 なぜアメリカ人は今日、食品にこんなに少ないお金を払っているのか?ほとんどの問題と同様、答えは複雑だ。安価な食品は一見前向きな進展のように見えるが、これには落とし穴がある。巨大農業企業のロビイストが仕組んだ血税による助成金や、食産業の化学薬品のトリックのおかげで、我々の食物システムは、質の悪い安物であふれていて、何億ドルもの広告によって、私たちに押し付けられた。多くの工業的食品の生産者の目的、別の言い方をすると、利益を最大に引き出す方法は、栄養素ゼロのカロリーを多量に出来る限り安価に生産することだ。

 私たちの裕福さもこれに寄与している。通常、国家が裕福である程、人々はお金を食品以外の必要な物や贅沢品(健康管理から娯楽まで)に使うことが出来、これが結果的に食費の割合を低くする。何かに価値をおく一つの方法は、それに投資をすること。しかし、アメリカにいる人々の多くは、質の高い食物へ大金をかけない傾向にある。知っておきたいのは、新鮮な農産物は、加工され包装された食品よりもお金がかかる。文化的に(そして逆説的だが)、私たちは安い物に価値を見い出すようで、食料品の買い物では、お金に余裕がある時でも、節約してセール品を買う事を目指す。

 例えば、アメリカとノルウェーを比較すると、ノルウェー人ひとり当たりの財産は私たちと同様なのにも関わらず、平均的なノルウェー人は、私たちの家庭の食費の割合の2倍を費やしている。確かにノルウェーの食品はアメリカよりもわずかに高いが、この理由だけでは全体で私たちの食費のほうが少ない事実を説明するのに不十分だ。買物カート一杯分に選び取る主要食品(牛乳、パン、米、鶏肉、卵、農産物)にかかる今日の平均的な金額は、ノルウェーにおいて$50だ。もしアメリカの買い物客が同様に未加工の主要食品を家庭に持ち帰るとすると、それほど差のない$42となるだろう。しかし私たちは加工食品を買う傾向があるため、現実には、ノルウェー人が$50費やすところをたったの$26ほどしか費やさないのだ。私たちはどうやら、主要食品にはお金を切り詰め、安物でカートを一杯にしているようで(自らの選択もしくは必要に、これは収入や食品の入手性によるものだ。

 もしも私たちが食品にもっとお金をかけ、家で新鮮な材料を使った料理をしたら、食物システムはどうなるであろうか? 可能な限り、より品質の良い食品への出費を優先すると、食品から媒介される病気や肥満、工業的農場による環境破壊の問題の増加を抑制するのに大いに役立つだろう。人道的に育てられた鶏や、薬品なしで育てられた牛肉、化学合成肥料や農薬なしの新鮮な農産物に、より多く家計から当てること

ができると、より健康に投資するようになるだろう。この発想の転換は同時に、地元の小規模な農家へ利益をもたらし、私たち全員にとって、より安全でしなやかな強さのある食物システムを形成する。

 

Money Spent on Food: Lower in U.S. Than Any Other Country

By Shelley Stonebrook 

June/July 2015