新改良型スワンプクーラーをお試しあれ

スワンプクーラーを呼ばれる冷却装置は、通常のエアーコンディショナーよりもはるかに少ないエネルギーで空気を冷却出来る。スワンプクーラーは数十年前から存在しているが、昔のデザインは(「直接気化式クーラー」として知られ)多くの湿気を室内にもたらす。そのためこの冷却システムは、南西部等の乾燥した湿気の少ない天候においてのみ効果的だった。

現在、「間接気化式クーラー」と呼ばれる新しいデザインのスワンプクーラーが市場に出ている。気化式の冷却効果を有効に利用しながら、室内の湿気を増やすことなく空気を冷やす。これは、少ないエネルギーと費用で涼しく快適に過せるこのテクノロジーの恩恵を、より多くの地域の家庭で活用できるということを意味する。

間接気化式クーラーは、通常のエアコンよりも80%少ないエネルギーで動く。なぜなら、(冷蔵庫と同様に)普通のエアコンは、冷却剤を圧縮するコンプレッサーを作動する為に電気を使うからだ。その一方で気化式冷却は、、気化(液体から気体へ変化)するときに熱を吸収するという水本来の性質を利用している。間接気化式では、2つの逆方向の気流が熱交換機の別々の面に触れている。水の気化が熱変換機の片面を冷やし、反対側の面が、昔のスワンプクーラーのように湿気を含むことなく、乾燥した冷たい気流を提供する。

注意してほしいのは、塩水やミネラルが多い水は蒸発式クーラーに向かないこと。理想的なのは雨水、例えばフィルターを通した貯水槽からの雨水等が良い。

装置の大きさや、性能、手に入り易さは、種々多様だが、間接気化式クーラーの主な製造者は、クライメイトウィザード(Climate Wizard: アメリカに事務所とディーラーを持つオーストラリアの会社)そしてクーラード(Coolerado: 現在のところ業務用のみ)だ。あなたの地元の建築材料の販売店、空調の専門家が、既に間接気化式クーラーの販売店と関係を持っているかもしれない。持っていなければ、冷却装置を手に入れるよう頼んでみよう。取り付けは簡単で、装置は静かで頑丈だ。

 

Try a New, Improved Swamp Cooler

By David A. Bainbridge 

June/July 2015