テスラの蓄電池が新たな波を起こす

再生可能エネルギーの最前線で、いいニュースが引き続き入ってきている。今年の始め、ソーラーパネルの価格の安定した低下の報告と、ある地域においては再生可能エネルギーは石炭を使用したエネルギーよりも費用がかからない事を明らかにした(2015年4/5月号のグリーン新聞)。

最新のニュースはテスラ電気自動車の開発者として名高い、イーロン•マスクから来た。マスクは、彼の会社が、現在の畜電池にかかる費用の半分以下の予定価格で、太陽と風力から作られたエネルギーを貯める電池を製造する事を発表した。この価格の引き下げはエネルギーに関する見通しにとって、大きなニュースだ。

 テスラは、電力事業用(「Powerpack」)と家庭用(「Powerwall」)の両用で設計されたリチウムイオン蓄電池の製造を急増するため、ネバダ州に巨大な工場を建設している。多くの分析家は、この開発が予想外の重要な変化をもたらし、最終的には化石燃料の依存と、石油の供給を守るために我々が続けてきた終わりのない戦争を止められるかもしれない(万歳!)と予測している。加えて、この開発は原発の使用を最終的に停止させ、天然ガスのフラッキング【天然ガスを地下から取り出す、環境を犯すガス掘削方法】の狂気的な突進を抑えられるだろう。

 太陽光発電と風力発電の普及の最も大きい障害は、日が照っている時にだけ働く太陽光発電の発電容量と、風力発電の出力不安定性であった。低価格のより良い蓄電池が、既にこれらの課題を急速に解決しているが、この新しいテスラの選択肢で、さらにエキサイティングな躍進となるだろう。この革新的な畜電池の使用で、電力会社が望まない、費用のかかる、巨大で距離の長い送電線の建設を止められ、電力需要がピークの時に送電網を天然ガス頼りで支えるのを止められることになる。より良い蓄電により、太陽光や風力発電システムを持たない住宅所有者は、送電網が働かなくなった時のバックアップとして、新たな選択肢が加わるだろう。

 マスクがテスラの家庭用畜電池に関する2015年4月30日の発表でニュースの見出し飾る以前でも、ロッキーマウンテン研究所が、「電気料金の値上がりと太陽光発電と畜電池にかかる費用の低下は、系統連系型の太陽光発電・蓄電システムが、次の10年から15年の間に多くの消費者にとって経済的になることを意味する。だからこそ、電力会社、規制機関、出資者は、太陽光発電、畜電池、その他の分散型エネルギー源を、送電網への脅威ではなく、むしろ未来の送電網へ統合する最適化された電力の一部として認める為に、すぐさま改正を押し進める事が重要なのだ。」と予測している。


翻訳全文は8月末発行予定。

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Tesla’s Power Storage Batteries Are Making Waves

An editorial from MOTHER EARTH NEWS 

August/September 2015