洗濯機を転用してリンゴジュースを作る方法

古い洗濯機を特大ジューサーへ転用するのに、過去の記事(1982年9/10月)にある手順書を更新したものを使うのはどうだろうか。読者の適用例、それから、動いている洗濯機ジューサーを見るにはこちら。http://goo.gl/fm3wpYhttp://goo.gl/q2mTQt 。  ー マザー

 

私は長年、遠心力式の卓上ジューサーの働きに驚嘆してきた。無償のリンゴを大量に使えることになり、同じ原理をずっと大きなジュース絞り機(家にある洗濯機)に取込むことにした。まず、金属の筐体の上部を開けて、不要な部品を全て取除き、洗濯槽に手を入れやすくして、洗濯羽を軸から取除いた。それから、おろし器を作るのに、糸鋸を使い、2cm厚の外構用ベニヤ板からドーナツ型の部品を切り出し、洗濯機の穴あき内槽の底にピッタリ取付けた。(シュレッダーを洗濯槽の中にカンタンに取付けるには、分解できるように、円盤を直径方向にカットして2つに分けて、中で一緒に組み合わせる。)私は、ペニヤ板に、長さ2.5cmの釘を何百本と打ち込んで、突き出たところが、リンゴおろし器の「刃」として働くようにした。

 ジュースを作るには、内槽に沿ってネットを張り巡らして、繊維が収まるようにして、おろし器と橋桁アセンブリを取付けて、機械をスピンさせる。おろし器の刃は、供給チューブから下に降りてくるリンゴを細かく刻み、ジュースが洗濯機の排水ホースから出てくる。 

 新しく作ったおろし器の土台を丈夫にするのに、2 x 4 材を切り出して釘と糊で組んだ90cmの土台に載せた。最後に、アセンブリをネジ3点(30cm毎に1点)で内槽の底の穴を通して締め付ける。

 釘の先でおろす間にリンゴを保持するのに、橋桁アセンブリを機械上部に渡して、供給チューブを支えるようにする(右の絵)。橋桁は、1 x 8 材の板2枚で作り、撹拌軸の上から中心をずらして交差させる(板の長さを調節して、機械表面に合わせる)。交差させた上の部品の下側に板のスペーサーを付けて、機械の上で水平に落ち着くようにする。垂直な板も両端に追加して、橋桁が機械にがっちりと固定されるようにする。橋桁の2枚の板が交差する所に、ほどよい大きさの穴を空けて、10cm径のプラスチックパイプを押し入れる。パイプの下側の端を押し下げて、おろし器の釘の先から5mm以内にして、ふんだんにエポキシ樹脂を使い橋桁とのすきまを目詰めして固定。供給チューブを安定させるために、交差した部分の下に、更に木のブロックを追加する必要があるかもしれない。

 この時点で、内槽をスピンさせつつ、リンゴをひとつパイプに落とすと、釘が細かく砕いて、洗濯機の遠心力で、砕かれたかけらが内層の穴を通って、投げ出されポンプに入る。これが起こるのを避けるため、内層に沿って非常に薄いナイロンメッシュのフィルターを何メートルか付け、更に層を重ねてグラスファイバーの網を張る。この機械は約2ブッシェル (70L) のリンゴを飲み込むことができ、その後空転し、ナイロンとグラスファイバーから溜まった繊維を取除く。運転時は必ず目の保護具を身につけること。チューブに沿っておろし器にリンゴを落として入れるには、短い2 x 4 材に、更に短い 1x 2 材を交差させて釘で留めて、緊急ストッパーとして使い、「押込む人」が手を深く下ろし過ぎてケガするのを防ぐ。

 試運転のためにリンゴをどっさり集めた後、洗濯機を「通常運転」に合わせてつまみをひいた。ジューサーは完璧に動作して、4時間で230Lの新鮮なリンゴジュースができた。2週間後(容器もリンゴも助っ人もずっと増え)、この機械は、ほんの6時間で460Lのリンゴジュースを絞り出した。「McIntosh(旭)」リンゴ1ブッシェル (35L) で最大13Lのリンゴジュースができることが分かった。リンゴの品種を何種類か混ぜ合わせると、更に良い喉の渇きを癒す飲み物になる。

 私の内職のMaytagばりのジュース絞り機におよそ16時間、作る材料に20ドルかかったが、秋の夜長のきりっとした自家製リンゴジュースのこの一杯は、お金には換えられないと誰もが思うのではないだろうか。

 

ー ディーン・ブル (Dean Bull)


生絞りリンゴジュースにぴったりの品種


Converting a Washing Machine Into a Homemade Cider Press

By Dean Bull 

September/October 1982