自然に涼しく: エアコンを使わずに涼むワザまとめ

こんな具合に役立つエアコン依存の回避法。焼け付くような夏の気候でも大丈夫。

 50年前、アメリカ居住者の約9割が、エアコンなしで家で夏を過ごしていた。けれど今時夏にエアコンを消そうと提案したら、目を丸くして信じてもらえないことが何度もあることだろう。私たちの社会は、冷却剤ベースの空気調節を絶対必要な技術だと見なすようになってしまった。そして他のより安く簡単な暑さ撃退法の多くを忘れてしまった。

 

寒々とした孤立状態から脱する

エアコン依存の主要な問題は、その貪欲なエネルギー浪費だ。今の使用割合で、アメリカの家庭、職場、学校、乗り物のエアコンは、化石炭素とフロンガス冷却剤を出し、年間合計5億トンの二酸化炭素に相当する地球温暖化の影響がある。エアコン由来のこれらの排出を除去するのは、140の典型的な石炭火力発電プラントを閉鎖するのと同じぐらい大気の為になる。

エアコンはまた、かなりたんまり生活費を食う。私は、アメリカ国内では、家を冷やすための全体の年間電気代は約300億ドルと見積もっている。一家族あたりの年間経費は、北東部で約200ドルから暑苦しい南部で450ドル以上に及ぶ。

 それで、どうやってこのエネルギー集約的な習慣を捨てるか?家を冷やす自然な方法種類は、何処に住んでいるかによる。北か南か、森林の山腹か都市のヒートアイランドか、アパートか戸建か。しかし、あなたの境遇がどうであれ、エアコン無しで快適でいられる、自然な冷却法を見つけられる。。。体内のダイヤルを調節することで始める。

 

内部のサーモスタット

15年前、温度の快適さ研究者のリチャード・デ・ディア(Richard de Dear)とゲイル・ブレイジャ―(Gail Brager)は(世界中の研究の中で多くの人間の問題を調査した研究を引用して)「適応性のある快適さのモデル」を開発した。この原理では、私たちの体が好む屋内温度は固定していないと示されている。むしろ、暑い気温への耐久力は、最近経験した温度により変動する。エアコンに過剰にたよることは、このようにより高い温度への順応力を妨害する。より高い温度に身をさらせばさらすほど、エアコンをつけなくてもより快適と感じるようになる。

 暑い天候では、体が発生する熱を放つのを助ける必要がある。エアコンはそれをするが、消費エネルギーのほんの一部分だけが体を冷やす役にたつ。そのエネルギーのより多くは、出ていってコンクリート、煉瓦、木、金属そして空っぽの空間を冷やす。以下の代替の冷却実践例の多くは、より明確に人を冷やす狙いだ。

 

水のリフレッシュ効果を利用

水は空気よりいっそう早くあなたを冷やす。冷水に直に触れることで、気化冷却ですぐに暑さを緩和できるだけでなく、日没前の最後の2時間を通して続く、後に残る効果がある。湿らせたネッカチーフを首に巻こう。冷たいシャワーを浴びて、たくさん水を飲もう。もし庭が飲み物を必要としていたら、スプリンクラーを調整して少し遠くまで飛び散るようにして、子供たち(または、あなた自身)を冷やすために庭へ送り出しなさい。

 機械的な気化式クーラー(涼しい風を作るために、大気熱を水に変える装置)は、暑く乾いた夏の地域では非常に効果的だ。(「新改良された気化式クーラー」 を読んで、新型の「気化式クーラー」について学ぼう。)また、開けた窓や戸に濡れたシーツを掛けて風を取り込むか、扇風機を置いて塩入りの氷か氷水の瓶越しに風を送るといったローテクな方法でこの種の冷却ができる。

 

家を冷やす自然な方法

1日で最も暑い間は、軽い服を着て、南と西の窓を閉めて日除けして、天井扇風機をつける。日没後は家じゅうの窓を開ける。暑い空気を流し出して涼しい夜の空気を引き込む。屋根裏換気扇か家全体のファンを夜動かすのが最も効果的だが、箱型送風機を2つの離れた窓に据え付けて、ひとつは空気を入れ、ひとつは出すと部屋を冷やす助けになる。家のてっぺんに上がる熱い空気は、屋根裏の通気孔から出すことができ、作動するのに電気を必要としない。

網戸は外からの空気の流れを増やす。そして爽やかな午後か夕方には、網戸つきベランダ(または木陰、もし蚊がひどくないなら)が、とても気持ち良く、特に風があるか、扇風機をまわしていれば。もし地下室があれば、無料の地熱冷却環境を利用しよう。

 同様に、植栽は冷却効果がある。できれば、夏には日光を塞ぎ冬には入れるために、家の南と西側に落葉樹を植えよう。もし木が、たくさん影を落とすほどにはまだ十分大きくないなら、家の日に焼かれる側に沿ってダンチクか向日葵のような背の高い他の種類の植物を植えよう。葡萄のつるのような這い上がる植物は、また、夏には窓を覆い冬には日光と熱を通す、涼しいグリーンカーテンになる。芝生か他の植物で覆った「草屋根」は、効果的に冷やすがお金がかかりがち。暑い地方では、白い屋根が日光をそらすことで涼しくする役に立つ。

 家の中で発生させる熱が少なければ少ないほど、冷やすのは簡単だ。全てのエネルギー消費器具と装置は熱を出す。だから不要な物は一切動かさないこと。実際、熱を生むのにエネルギーの90%を費やす白熱電球を使う代わりに、電球型蛍光灯かLED電球に切り替えよう。オーブンのスイッチはオフのままにして、熱に加えて湿気を放出するコンロでの煮炊きを避ける。体の内部から温まる、熱い濃厚な食物を食べるのをより少なく。乾燥機を作動させるよりむしろ、濡れた洗濯物を物干し綱に掛ける。

 家庭と日常の仕事において、これらの自然な涼み方への変更をいくつかすると同時に、自分の考えを少々投ずることで、新鮮な空気を入れることができ、夏中ずっと快適でいられる。

 

蒸し暑い夏中涼しさを保つ読者のヒント

エアコン無しで夏の暑さに対処するお勧めのワザ用に、フェイスブックコミュニティーを開きました。最もギンギンに冴えてる自然に涼むヒントをいくつか紹介します — マザーアースニューズ

 たくさん水を飲む。ある夏、私の家族は1週間適切に水分補給する努力をしたんです。すると、悩みの熱と湿気がずっとたくさん取れましたよ — ショウン・マクフェロン

 安いプラスチックのたらいを買って、冷たい井戸水によく足をつけてますよ。意外と素晴らしくて、よく足を浸けると数時間冷やしてくれるのよ。また前もって献立をたてて、週に1日だけ火にかける料理をするんです。これをする場合、食事を速く温め直すだけにするか、果物と野菜を多めに使う冷菜を食べることで、台所は涼しいままなの。パスタサラダ、果物、ハムにしてみよう。。グラノーラやヨーグルトでも素晴らしいわ。どっちにしても、ほとんどの人は暑い日に重たい食事をたくさん欲しがらないわよね — レベッカ・ルイス・ベル

プラスチックボトルに入れた塩水を夜中のうちに凍らせて、扇風機の前に置く。塩水は真水より溶けるのに時間がかかるんだ — ロバート・ホッカー

 窓の木枠にぴったり取り付けるために切ったプラスチックの屋根板で窓を覆ったんです。これは安い解決策で、十分な日光を入れながらも熱と冷気の両方を遮断する、私が見つけた最も効果的な方法。そのうえ、重いカーテンを洗わなくていい!今は6枚の大きな窓を覆ってあり、効果てきめんですよ — VJ・ウォーカー

 この作業では、少しばかり冒険野郎マクガイバー方式を用います。でもやりたければ、作るのは難しくないし、暑い日々に驚くべき効き目がありますよ。プラスチックの荷箱を手に入れて蓋に2、3個大きな穴を空ける。箱に氷をいっぱい入れて、穴の上部に中に向けて電池式扇風機を取付ける。冷たい空気が他の穴から出て、部屋を冷やす — プーチ・ロウ。

夏には、家の西の窓全部を通常防風に使われる車の日除けで覆います。百円ショップで見つけられますよ。これをした最初の年、夏に40%電気代を削減。ほぼ50%以下のエアコン使用でした。これを取付ける前は、家は暑かったわ。でも今は驚くほど快適 — しかも私はかなり南部に住んでいるのよ! — スーザン・ディヤー

 

世界6000万人の暮らしの知恵

マザーアースニューズ

購読登録はこちらからどうぞ。


Natural Cooling Methods: How to Keep Cool Without Air Conditioning

By Stan Cox 

August/September 2015