天然の裏庭の池をDIY

綺麗に保て、藻が張らない美しい池の作り方を学ぶ。ポンプ、フィルター、化学品を使わずにできる。

文:Robert Pavlis

翻訳:堀水 理佳代

 

 自然の池では、水、土、植物、そして動物が、調和して一緒に生きている。誰も藻をすくい出す必要はない。酸素を含んだ水を綺麗に保つのに、ポンプとフィルターの必要がなく、メンテナンスの必要が最小限。数年前、私はそんな池を持つことを夢見たが、私の読んだ全ての物は、ポンプ、フィルター、化学薬品と継続的な世話が必要だった。だから、その経験者たちが間違っていることを証明するために始めた。

 

自然にする

 通常の庭の池のデザインは、化学薬品を入れることと、フィルターの機械、そして数百ドルまでかかる循環ポンプにより、藻のレベルをコントロールしている。これらのフィルターシステムは重要。なぜなら通常の池植物と野生生物が繁殖する、著者の南部オンタリオ州の池では、機械システムや化学品は不要。のデザインは、水を綺麗に保つ有益なバクテリアが住み易い環境を提供しないからだ。私はデザインを変えることで、池自体がフィルターとなり、このようなシステムがいらなくなることが分かった。

 この記事では、下記の基本原理を適用し、維持管理が簡単な庭の自然な池の作り方に焦点をあてる。

・有益な微生物に成長する場を与える。

・植物に充分な空間を用意する。

・水面の陽光を制限して藻の繁殖を抑える。

 成長のための空間:虫、カエル、魚、そして他の生息する生き物は有機物を池に加える。池の植物や近辺の灌木、木も同様だ。この有機物が、もしも池の秘密兵器(微生物)用でなければ、溜って、水を覆い尽くしてしてしまうだろう。これらの生物は至る所にいて — 土の中、石や植物の表面 — 有機物を食べて生活している。微生物を維持する表面が多いほど、水が綺麗になる。

 あなたのDIYの池で微生物を有効に働かせるには、池の表面の半分を外周に沿って囲む、深さ20cmの浅い棚になるように設計する。深いところに最も近い、棚の内側の端に沿って、大きい石をリング状に敷く。そして、1cm程の多きさの小石を残りの棚上に敷く。大きい石は、小さい石が池の底に転がり落ちるのを防ぐ。小さい石の表面は微生物が育つのに完璧な場所となり、池のフィルターとなる。あっという間に、石がぬるぬるになり、微生物が元気に育ち、水を綺麗にしていることが明らかになる。

 十分な水生植物:もしも栄養素のレベルが高すぎると、藻が池をあっという間に乗っ取り、他の全ての物を窒息させてしまう。ポンプ、フィルター、そして化学薬品を使用せず、藻のない池を維持する秘密は、栄養素のレベルを調節すること — そして一番良い方法は、沢山の植物を水の中で育て、藻を打ち負かすことだ。

 

 調和のとれた環境をDIY池に作るには、水生庭園の縁や端の沼地の様な場所でよく育つ「縁の」水生植物を棚の部分に植えると良い。池の水の栄養を取ってもらいたいので、これらを土や鉢に植えないように。ただ、小石の合間、棚の上に植え、根を大きい石で抑えよう。植物の新しい根が、すぐに棚の上に定着する。浅瀬に良い植物には、ペルタンドラ属の水生植物、ポンテデリア・コルダタ、カキツバタ、ガマなど(右ページの「池に最適な植物」をご参照)がある。非常にはびこるイエロー・フラッグ・アイリスやその他あなたの地域で問題のある植物を植えるのは止めよう。

 光を制限する:藻を抑制する更なる方法は、植物で池の表面のおよそ50%を覆うことにより水中の光量をいつも低くすること。睡蓮はこれに最適。なぜなら葉が陰をたくさん作るし、その根は過剰な栄養素を取ってくれる。そうでなければ、藻が生い茂るだろう。小さな池では、小さな葉の睡蓮を選ぼう。大きい種類のものはその場所を覆い尽くしてしてしまう。

 睡蓮の種類によって、異なる水の深さを好む。しかし、底から生えるにしても、鉢の中で育つにしても、ほとんどは池の最も深いところを好むだろう。これらの植物は土を必要としないので、睡蓮は石だけを入れた鉢に根付く。鉢を池の中に沈めるだけで、あとは自然が面倒を見てくれる。

 

池の秘訣

 池のサイズはそれほど成功するのに重要ではないが、大きくしておけば良かったと後悔することがある。最低でも90cmの深さがあると、魚が寒い地方(ゾーン4 - 6)で冬を越すのに助かる。暖かい地方では60cmでよい。

 池の端に沿って、小石や砂で浅い浜のような場所を備えることを考えておこう。野生生物にとって水を飲みやすくなり、動物が池に落ちた時逃げ道を与え

 る。さらに、見た目も魅力的になる。

 全ての池が底に敷くシートを必要とする訳ではない。どうすれば必要かどうか分かるのか?穴を試しに掘って水を入れよう。もし水が数日間許容範囲内で保たれるなら、シートは必要ない。シートがあってもなくても、自然な庭の池のデザインは全く同じだ。

 もしも池のシート(通常プラスチックかゴム)の使用が必要ならば、穴があくのを防ぐために常に下地を加えるべきだ。私は化繊の絨毯かその切れ端が好きだ。なぜなら、販売されている薄っぺらな下地よりも厚く、同じくらい長く持ち、ただで手に入るから。上敷も考えよう。池の中でリングを成す石を踏むと、簡単にシートを傷つけるが、事実上、どのエキスパートも上敷を勧めない。私は、大きい石を置く場所にカーベットを重ねることを勧める。例えば、植物を植える棚などに。これで、シートを上と下から守れる。

 池に水を入れると、通常カエルがすぐに現れ、蚊を退治してくれる。カエルのいない地域に住んでいるなら、池に魚を入れて蚊の数を抑えよう。コイは美しい魚だが、植物を掘り起こし、糞を多くする。庭の自然な池にとって金魚はコイよりも良い選択だ。私は前に入れた金魚が冬を越せない時、いつも春にたくさんの金魚を加える。経験上の目安として、1平米あたり1匹の金魚。餌を与えないように。なぜなら、金魚に藻や他の池の生物を食べて欲しいからだ。

 池の淵周辺とシート下の土が濡れすぎると、池の脇が崩れることがある。大雨や、ホースの水を止めるのを忘れて水が池からあふれるとどうなるか?池の低いスポットを特定して水があふれる場所として設計し、シートをその場所に追加し、水を流れて欲しい方向に持っていく。

 オンラインや本の情報では、水の正しい化学的成分を保持する忠告であふれている。これらは無視しよう!pHや硝酸ソーダのレベルを調節せず、藻の抑制に化学薬品を加えない。自然な池はこれらを全く必要としない。

 

水を保つ自然の池の理論

 7年前、6〜9mの大きさの池を作って私の理論を試した。今日、水生植物が池の半分になる棚によく育ち、睡蓮が残りのほとんどのエリアをカバーしている。

 ポンプやフィルターはない。水の表面を動かすのは、風やジャンプしたカエルだけだ。水の底を掃除したり、水を変えたことは一度もない。(雨が少ないのを補うため、一年に一度水を足すが。)

 私の植物が安定してきた最初の2、3年のころ、紐状の藻も池にあった。しかし水生植物が増えるにつれ藻は減っていった。過去2年間、私の池には藻がほぼない。実際、水がとても綺麗なので最も深い底の所で1mの深さまで見ることが出来る。

 私の庭の池ではカエルがすごい勢いで繁殖している。鹿、狸、オポッサム が水を飲みに定期的に来る。トンボやいろいろな種類の昆虫が池を愛している。2種類の土産のブラーシュが池の棚から自生している。植物と微生物が管理とフィルターの役割を全て担っている。私の自然の池は、維持管理が簡単で、安価で、野生生物に優しい池をあなたが作れることの生きた証しだ。

 

成功の5つの秘訣

 

  1. 有機物を分解する微生物に多くの面を提供するために、沢山の小さい石や砂利を棚に敷き、庭の池の栄養素のレベルを低く保つ。
  2. 多くの水生植物を棚に植え、腐っていく有機物で育てよう。睡蓮を育て藻を抑制するように水面に日陰をつくる。
  3. 魚の数を低く保ち、餌を与えない。
  4. 石やシートを洗わない。
  5. 何もせず、リラックして、母なる自然に仕事を任せる。

 

池に最適な植物

• ペルタンドラ属の水生植物(学名 Peltandra virginica)

• 広葉のオモダカ(学名 Sagittaria latifolia)

• ホタルイ属(学名 Scirpus)

• ガマ(学名 Typha angustifolia and T. latifolia)

• 螺旋藺(学名 Juncus effuses spiralis)

• 耐寒性の水カンナ(学名 Thalia dealbata)

• ポンテデリア・コルダタ(学名 Pontederia cordata)

• アンブレラプラント

• カキツバタ(学名 Iris laevigata and I. hexagonae)

 

• 唾蓮(学名 Nymphaea)

 

参照情報

これらのサイトでは池の計画と建設の基礎をカバーしている。

The Water Garden: http://goo.gl/zpdu74

DIY Network: http://goo.gl/w8YJf5

Laguna: http://goo.gl/6znwLh

 

ロバート・パブリス (Robert Pavlis)はオンタリオ州南部で30年ガーデニングを続けてきた植物好き。生化学の経歴が園芸の事実を追求するのに役立っていて、以下で公開している。www.GardenMyths.com

 

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DIY Natural Backyard Pond

By Robert Pavlis 

October/November 2015