脂肪の大ウソ

私たちの記事「オメガ3とそれ以上の事:健康な食事における脂肪の重要性」は、今まで共有してきた最も重要な健康ニュースかもしれない。

 

 脂肪は、私たち認識よりはるかに複雑で、主流の医学と栄養学の専門家は私たちを間違って指導してきた − 大々的に、ということが分かる。40年以上、脂肪を食べると太ると言われてきた。今、蓄積中の証拠を注意深く見ると、この助言が間違いだと明らかになっている。推定されてきた心臓病とコレステロールや飽和脂肪を食べることとの関連もまた、疑わしい。バターやラードより良い選択だと言われてきたトウモロコシ、大豆、その他の植物油は、どうなのか?私たちは今、放牧された動物のバターとラードが、植物油の中に見つかるいわゆる「良い脂肪」より良いと知っている。(この原則の例外は、オリーブオイルで、今まで通り非常に良い選択肢だ。)

 何を食べたら良いかという理解の、この転換は大きい。低脂肪が良いという間違った考えを消し、コレステロールと飽和脂肪に富んだ食物を避けるのを止めるには、長い時間がかかる。

 記事の2番目の部分は、多価不飽和脂肪酸のオメガ脂肪酸の種類 ― 特にオメガ3と6の明らかになっている洞察を記述する。両方とも食事で必須だが、適量食べる必要がある。企業農業 (Big Ag) のトウモロコシと大豆油への依存のため、私たちの多くは植物油をたくさん消費し過ぎる。それは、オメガ6が高い。高オメガ6の大豆とトウモロコシは生産するのに安いので、加工食品に大量に使われるし、工場農場の家畜を太らせるための主な餌だ。それから、そのオメガ6は、肉、牛乳、卵を通して私たちに運ばれる。この2種類の脂の比率は今、普通の人の食事でひどく不均衡だ。余分なオメガ6は、ほとんど全ての人の主要な生理的作用に悪影響を及ぼす。免疫機能を妨害し、炎症、関節炎、喘息、背中の痛み、頭痛、循環器の病、骨密度低下、アルツハイマー病、脳の発達障害、行動障害、憂鬱、自殺の発生を増加させるかもしれない。

 植物だけが真正オメガ3脂肪酸を生み出し、魚と草食動物に集められる。私たちは、天然魚か放牧の肉、卵、酪農品を食べる時、良い脂肪を入手する。しかし、トウモロコシと大豆で育てられた従来の工場農場の肉を消費する時、食事はオメガ6とオメガ3の割合が不自然で有害な結果になる。

 これは、自作農家と放牧家畜生産者にとって良いニュースだ。自然な放牧手法を使うことは、結果、より健康的な肉、卵、酪農品になる。一般大衆が脂肪に関するこの新しい知識を理解するようになるにつれて、持続可能なグラスフェツド製品の市場は増大し、持続不可能な工場農業は、変化を余儀なくされるだろう。

 私たちは、脂肪の、この新情報をできるだけ明瞭に提供しようと頑張った。この研究に注目し、もっとオメガ3脂肪酸を食べる重要性を考えることを勧める。いかにして、この革命的な知識が現れたか学ぶために、ニーナ・ティーコルズ (Nina Teicholz)著「脂肪のびっくり:なぜ肉、バター、チーズが健康な食事に入るのか (The Big Fat Surprise: Why Meat, Butter & Cheese Belong in a Healthy Diet)」と、ゲイリー・トーブス(Gary Taubes) の「なぜ脂肪を摂るか、何をすれば良いのか (Why We Get Fat and What to Do About It)」を読んでください。

 2016年の後続記事をお見逃しなく。記事には、どの野菜にオメガ3が最も豊富か、放牧製品のテスト結果、動物飼料のオメガ脂肪酸含有量を増やす方法といった報告がある。

− マザー

 

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The Big Fat Lies

An editorial from MOTHER EARTH NEWS 

December 2015/January 2016