フリーズドライ食品と乾燥食品|専門家に聞く

フリーズドライ食品とドライフード、その違いとは?

 乾燥(「脱水」ともいう)食品とは、一般的にはオーブンや、電気式やソーラー式のシンプルな乾燥機能を用いて、加熱したり風に当てたりすることで水分を蒸発させたものをいう。ハーブや水分量の少ない食材なら、高温・低湿度の日に屋外の棚に広げるだけで乾燥できてしまう。自家製のドライフードは、密閉容器に入れて湿気の少ない冷暗所で保管すれば長持ちするものが多い。

 フリーズドライの工程はこれより複雑で、機械を使って、まず食材をマイナス40℃に凍らせる。次に機械の中を真空状態にし、徐々に食材を加熱することで、凍った水分を溶かさず一気に蒸発させる。いわゆる「昇華」という工程だ。最後にその蒸気を凝縮し凍らせて、機械の内壁に付着させる。こうしてフリーズドライした食品を機械から取出したら、機械の温度を上げて、食材から抽出した水分をしっかり飛ばす。フリーズドライ食品の保存には、缶、ビン、マイラーのラップフィルムなどを用いるとよい。

 乾燥食品とフリーズドライ食品は、いずれも軽量なのでバックパッカーの間では重宝されている。「Postharvest Technology to Food Process Engineering」によると、保存可能期間はフリーズドライ食品のほうが長く、風味や栄養分が劣化しにくく、水でさっと戻せるが、製造コストはドライフードよりもはるかに高いという。

乾燥フルーツ、乾燥野菜などについて詳しく知りたい方は以下をご参照。 Solar Food Dehydrators Collection Page

 

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Freeze-Dried vs. Dehydrated Food

11/19/2015 11:20:00 AM

By Cheryl Long