ハンク・ウィルがマザーアースニューズに帰ってくる

マザーアースニューズの長年にわたる熱心な読者であるハンク・ウィルが、マザーの編集長に就任。

 

オスカー・「ハンク」・ウィル3世は、カンザス州オサゲ郡の農牧場で、ムールフット豚 【Mulefoot hogs : アメリカ在来種の豚】とハイランド牛 【Highland cattle : スコットランド原産の牛。長い毛と横に大きく張った角がある】を放牧し、鳥と七面鳥の群れを飼い、大きな菜園を手がけている。 

 

 

子供の頃、私はできる限り多くの時間を外で過ごした。ガーデニング、木を育てること、キャンプにハイキング、外に出る活動ならどんなものでも大好きになった。同時に、自立できて、なおかつ外にいられる仕事を探した。牧場で働くことや国で保護された草原の警備員になることを夢見ていたが、子供の頃にしたお金がもらえる仕事といえば、新聞配達や草刈などだった。

 

子供の頃のこうした仕事は、経済的自立にいくらかつながった。より重要だったのは、2、3の通信販売を初めて購入する際に、両親に協力してくれるよう頼むための欠かせない手立てになったことだ。両親は通信販売というものをあまり信用していなかったが、1960年代に私はオーガニック・ガーデニング・アンド・ファーミング (Organic Gardening and Farming) という雑誌の定期購読におかしなほどこだわっていた。10才の頭でも、どくろマークのついたビンを使わずに土を改良し野菜を育てることを学べば、自分でもそれができるとわかっていたんだ。

 

オーガニック・ガーデニング・アンド・ファーミングを読み込んで数年、新たな雑誌の広告に偶然出会った。きっと思春期に入ったばかりの若者の情熱をかきたてるものだったのだろう。再び、申込書を切り取って、名前と住所を書き、母に私の銀行口座の小切手を書いてもらった。未知の通信販売への更なる冒険だった。今度は、マザーアースニューズという発刊されたばかりの新しい雑誌の定期購読だった。その時1970年。初刊号から少なくとも次の60~70号まで入れ込んで、大学へ、大学院へ、自分の最初の農園へと肌身離さず持って回った。(私にとって)一番面白くて役立った情報が、2つのコーナーにあった。実体験レポートとあり合わせビジネスだ。

 

2007年、人生は私をグリット・マガジン (GRIT magazine) 編集の仕事へと導いた。私たちがマザー以外に手がける出版物の1つだ。そのうち、私はグリット・マガジンの編集長へと昇進した。それから、マザーアースニューズを含めたオグデン・パブリケイションズ (Ogden Publications) の名で発行する全てのメディアの編集部長になった。この1月の終わりにシェリル・ロングが退任して、私は編集長と編集部長の両方に就任し、再び自宅でマザーを手にしている。新たな役回りは自分にはぴったりと来ている。そう、読者はこれからマザーに小さな変化を目にするだろう。実体験レポートやあり合わせビジネスのような読者の求める情報をお届けするため、私たちは今後も工夫をこらしていく。こうした新しいもしくは古いコーナーは、読者の声から生まれるだろう。だから、どうかあなたの経験を伝えることを恥ずかしがらないでほしい!あなたの成功や失敗を是非聞かせて頂きたい。私も自分の経験をお伝えすることを約束しよう。メール歓迎だ。できるなら、写真を1、2点添えてほしい。大好きなことをしているマザーのコミュニティメンバーを見ること、それが私たちの何よりの楽しみなんだ。

 

8月号でまたお目にかかろう。

 

ハンク(Hank Will)

 

たのしい暮らしをつくる

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By Hank Will 
June/July 2016