すごいパッシブソーラー住宅

冬に暖房の費用がほとんどかからない家を建てることは、合衆国の雪の多い五大湖北部の地域において、実現しない夢のように聞こえるかもしれない、しかし、ウイスコンシン州のビロクゥアに住む女性がそれを実現した。

 ソニア・ニュウエンハウスが家族と一緒に住む、89平米の家はパッシブソーラーハウスのデザインを取り入れ、冬の最も寒い夜でも、室内の温度を20から30℃に保っている。彼女の家は平均的なアメリカの家に比べて、約80%エネルギー効率の良いので、それぞれの階を一つのヘヤードライヤーで暖めることも可能だ。(建築法において暖房システムが義務づけられているため、彼女の家族は60cmの電気ラジエントヒーターを4つ設置している。)

 パッシブソーラー建築は、効果的に日中太陽のエネルギーを蓄熱材 — 熱を吸収する石や、コンクリートの床 — に取り込む、効率のいい南向きの窓などのローテク方法を導入している。夜には蓄熱された熱が室内に放出され、熱は厚い断熱材によって中に保たれる。

 「住居部分は、暖かい40cmの壁で囲まれていて、それは2重の木壁の間に、固められた厚いセルロース(リサイクルされた新聞紙)を挟んだもの」とニュウエンハウスは言う、「厚い壁と3重の窓、Energateの3重のドアは騒音を減らす役目もしてる。」

 他のグリーンな特徴は太陽熱温水システム、新鮮な空気を拡散する空気交換機、アルパカの糞が肥料となった食べられる庭など。ニュウエンハウスは彼女の家をパッシブハウスとして認証させる事によってパッシブソーラーデザインをさらに一歩進めている。ドイツのPassivhausモデルによると、パッシブハウスの認証には、標準的な家と比較して、最高で90%のエネルギー効率を達成するという、非常に厳しい建築基準を実行することを建設者に要求する。

 「今まで、これほど太陽の動きを気にすることはなかったわ」とニュウエンハウス言う。「私は今では太陽信仰者。」彼女はマザーアースリビングのブログシリーズ、Building the NewenHouse Kit Home(ニュウエンハウスキットの家の建築)において、パッシブハウスの建築と認証の記録をつづっている。

文 Kale Roberts

 

翻訳 堀水 理佳代

 

たのしい暮らしをつくる

マザーアースニューズ

購読登録はこちらからどうぞ

 

An Impressive Passive Solar Home Design

By Kale Roberts 

June/July 2016