新規農家を支援する提携の成長

National Young Farmers Coalition(NYFC: 全国若手農家提携)の創設者たちが2010年に非営利団体を始めた頃、小屋の壁に書き込みを見つけた「アメリカの農家の平均年齢は58歳に上昇し、今後10年でその多くがリタイアすると予想されている」。有望な栽培者の世代は、合衆国で家族農場を生き延びさせるために、道具、つながり、土地へより良く手を伸ばせる必要がある。

 

 NYFCの1000人の新規農家に対するアンケート調査によると、農業を始めたい人々は多くのハードルに直面している。融資、資本、土地、手頃な健康保険の情報へのアクセス不足などだ。若手農家は特に、既に奨学金の負債を負っている場合もあり、この領域へ踏み込む別の障壁となっている。NYFC の発足以前は、新規農家の支援に結集する擁護団体がなかった。しかし、ニューヨーク州ハドソン渓谷のやる気ある若手農家数名が始めたことが花開き、強力な全国的な提携となった。今のところ26州に地方支部があり、更に数十が立ち上げ中。この人たちは、小規模で独立した農場、土地やコミュニティーの健康を守る持続可能な農法に情熱を持っている。

 団体の目標は明快。若手の新規農家を自由に動けるようにし引きつけ、成功に必要な情報源と彼らをつなげることだ。多方面の努力を伴うこれらの目標をいかに達成するのか。NYFC は、会員が農業の秘訣や体験をシェアし、助けの手を差し伸べ、互いに推奨し合う場である地方支部の会議が円滑に進むよう助けている。また、コロンビア特別区の代議士に影響を与えようと模索もしていて、農業をもっと参入しやすい職業にする政策を法律にするよう彼らに強く求めている(農業法の改定を経る政策も含まれている)。

 同組織の現在の政策目標のひとつは、新規農家のために奨学金返済を免除する法案を通過させることだ。連邦政府の公共ローン免除プログラム (Public Service Laon Forgiveness Program) を現在利用できるのは、医師、教師、公務員、その他の職業だが  —  NYFC は農家が含まれるべきだと固く信じている。というのも、農家は国の繁栄に不可欠で、農家人材の募集は、より強固で健康的な食料システムを創り出すのに極めて重要だからだ。他の政策方針としては、NYFC は土地活用の法律へ影響を与えようと活動している。例えば、地益権の保護があり、農地の入手性を維持し、新規農家向け補助金をより多く利用可能にし、新規農家向け訓練を拡張し向上する。

 あなたが農業を夢見ているなら、あるいは、ここ何年かで農業を掘り下げているなら、NYFC で、その世界に飛び込み、他の栽培者とつながる多くの方法を得られる。団体のウェブサイトには、土地探し、農業見習いなどに関する膨大な情報源がある。www.YoungFarmers.org で全て確認しよう。お住いの地域の支部を探す(あるいは、Organizing Handbook に目を通して、自身の支部を始める方法を学ぶ)ことも可能で、www.YoungFarmers.org/Organize をご参照。

 

翻訳:沓名 輝政

 

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