ハーブで対処する秋のアレルギー

季節ごとのアレルギーでほとほと困り果てて、一般用医薬品でノックアウトしかねない。このような天然ハーブの治癒薬を試して、花粉が引き起こす頭痛、喉のイガイガ、肌荒れなどを和らげよう。

 

文:Marlene Adelmann

翻訳:沓名 輝政

 

アレルギー持ちの人して、私たちは、空気の感じから季節の変わり目に鋭く気づく。夏の植物の豊かな恵みが盛んになると、雑草とそれに関わる花粉の飛散もある。秋には特有の問題を生む要因があり、ブタクサの花粉や落ち葉からのカビといったものだ。

 あなたがアレルギー持ちなら、ガレージのシャッターを閉めて、ドアを開放しないと考えているかもしれない。こんな空飛ぶ花粉の地雷区域に思い切って飛び出るのは、危険で油断できない。幸いなことに、母なる自然は、あなたが季節季節を快適に過ごすのに役立つ、植物の薬を用意してくれている。

 

アレルギーとは?

 季節ごとのアレルギーは一般的で、合衆国内の3,500万人以上の人々、世界の4億人以上の人々に影響を及ぼしている。遺伝、食事、過度な清潔さ、殺虫剤の影響、有害化学品が、人のアレルギー反応を高めやすくしているかもしれない。

 

 アレルギーは、あなたの体が過敏になる物質(例えば、花粉、埃、特定の食品)に対する免疫反応だ。免疫システムの仕事は、接触することになった病原体(バクテリアやウィルスなど)やその他の抗原分子に対する防御の助けをすることだ。全く害のないアレルゲンもあるが、免疫システムがそれらを抗原とみなした場合、許されず、免疫反応、つまりアレルギー反応がそれでもやはり出る。

 抗原が体へ入り込むようになると、白血球(この場合リンパ球)は免疫グロブリン E (IgE) という形で抗体を生成する。IgE 自体は別のタイプの白血球 (マスト細胞)に結びつき、次回の抗原の影響に対して免疫システムを準備する。マスト細胞は、強力な生物学的に活発な細胞を備えていて、その中に含まれるのがヒスタミンで、抗原を直ちに食い止めるために体から放出される。この放出が引き金となり起こるのが炎症反応で、アレルギー持ちの方々にとっては知り尽くしている、頭痛、腫れて赤くなる眼、腫れてかゆい喉、止まらない鼻水やくしゃみ、鼻づまり、そして、疲労、イライラ、鬱だ。

 季節ごとのアレルギーが起こると、シンプルな治癒薬が効果的で、症状を緩和するのに役立つ。更に、栄養に基づいて生活習慣を日々選ぶことで、体質が強くなり、おそらく今後アレルギーにかかりにくくなる。抗酸化物質、ミネラル、ビタミン、脂肪酸をうまく採れる自然食が豊富な食事をすることが、あなたの総合的な健康にとって重要。というのも、免疫システムや肝臓を助け、求められたら防御を開始できるようにするからだ。また、ハーブ(タンポポ、イラクサ、ゴボウ)を日々の食事に取り入れて、良い健康状態が続くように強い体質を作り出すのに役立てることもできる。

 私たちみんなにとって賢明なのは、季節ごとのアレルギーを回避するよう、免疫システムを強化し、年間を通じて耐性を確立することであり、花粉が充満するアレルギーシーズンの最中にただ症状を抑制するだけではない。結局、ほんのわずかな予防が大きな治療に価する。多くの治癒薬がアレルギー症状を緩和しつつ、体に役立ち、体を強くする。

 私たちの身体、地域の自然環境で手に入る植物について学ぶことで、癒しの旅路に導かれることになり、益々複雑化する私たちが生きる生物圏で繁栄していくことになる。

 

 

咳と喉のイガイガのシロップ

 

ハーブの頭痛ドロップ

 

 

マーレン・アデルマン (Marlene Adelmann) はハーバリストで The Herbal Academy (www.TheHerbalAcademy.com)(ハーバリストになることを切望するあらゆるスキルレベルの人たちに対して、質が高く手頃なオンラインコースを提供している)の設立者。

 

たのしい暮らしをつくる

マザーアースニューズ

購読登録はこちらからどうぞ