スローな切り花とソーラーの家

この夫婦は、DIY志向に導かれ、切り花事業を確立し、ローンなしのソーラーの家を建てた。

 

K.C.コンプトン

 

ルイス夫妻はそれぞれ園芸や自然を中心とした暮らしに憧れて育った。

 

 

 毎年、自給自足大賞を授与して、特筆すべき自給自足家庭の豊富な経験、献身、賞賛に敬意を表している。 2016年に大賞を受賞した3家庭の内の一家族、メーガンとジョナサン・ルイスは、自立した暮らしの挑戦と恩恵の良きお手本となっている。ノースカロライナ州ハードルミルズにある12エーカーの土地から、この夫婦は切り花を「スプリングフォースファーム」事業を通じて販売している。 メーガンとジョナサンは、2013年に土地を購入して以来、7×11フィートの改造キャンピングカーに住んでいる。これで、住宅ローンなしでソーラーの家をゆっくりと建設することができた。この段取りが、体験、教育、コミュニティの源になっている。彼らは少なくとも一世紀に渡ってタバコを栽培した土壌の再生と再建に取り組んできた。彼らの主な農作物は花。後述のインタビューでは、ルイス夫妻が彼らのDIYライフスタイルを詳しく説明している。

 

どうして市場作物として切り花を選んだのですか?

 私たちの地元の野菜生産は飽和してるけど、地元の花のムーブメントが始まっていると知ったんです。今、私たちは花屋、結婚式、週ぎめ契約者のための切り花を栽培しています。地元産物の評価は食べ物から発展していて、平方フィート単位で、花はほとんどの野菜に比べて利益の出る作物となっているんです。

 

何に感化されて自給自足の道へと歩み始めたのですか?

 私たちは二人ともノースカロライナで育ち、菜園を中心とした暮らし、自然界の美しさを取り入れた暮らしを切望していたのです。メガンは森の中で育ち、そこでホームスクールで、菜園作りを学んだんです。私たちは出会う前に、それぞれ土地を買うためにお金を節約しようと努力していました。メガンはアラスカの北極圏の扉国立公園と鮭の刺網漁船で働いていました。ジョナサンは、リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスで働き、列車に乗って暮らし、サーカス団の子供たちを教育していました。

 

77平方フィート(72 平米)のキャンピングカーに住んでいますが、仲良くしていますか?

 私たちはこのスペースで2年間暮らし、一緒に家を建て、一緒に事業をし、結婚生活はこれまで以上に強くなってるんですよ! 2014年3月に現在の土地に移ったとき、唯一の建物は100年になるタバコの納屋だけ。1969年製の Frolic キャンピングカーを改装して、納屋の内部にフィットさせ、プライバシーと保護を得ました。最初の6ヶ月間は電気や水道がありませんでしたが、現在は井戸があります。夏の入浴では、ホースで水を熱し、浴槽へ流し入れています。 (私たちの一方が注意して立ち、隣人が私たちを驚かないようにしています。)冬は、シャワーを浴びています。メガンは週に30時間幼稚園で教育していて、ジョナサンはダラム市の消防士です。

 

DIYが突き動かしているかのように聞こえますね。

 私たちは3ベッドルーム、1,400平方フィート(130 平米)のソーラーの家で仕事の大半をやってきて、住宅ローンなしで完成させたことに興奮しています。私たちは、配管や電気工事などの貴重なスキルを学び、行動する中で新しいスキルを学んでいます。教会の1891年のチャペルで屋根板になっていた 1 × 5 インチの木組みの松板を回収し、この美しい松を床材、カウンター、装飾板として使用してきたんですよ。完成する頃には、本棚とテーブルを作ることで木工を学び、炉床を作ることで石工を学ぶことになります。

 私たちの自給農家で最も多く適用されるDIYスキルは、やることの中心となっている食料生産です。目標は、私たち自身の食べ物、肉、卵のすべてをまかなうことですが、まだそこに達していませんね。昨年、私たちは 11 植え床分の野菜を栽培しました。これでほぼすべての農産物を得られ、家族、友人、隣人と分かち合うことができました。また、食料貯蔵所に 50 箱分ほどの農産物を寄贈しました。

 

あなたたちの自給農家ではどのような再生可能エネルギーを採用していますか?

 私たちはエネルギー効率を考慮して自宅を設計し、建設しました。ソーラーの家は、冬に最大の太陽光を得るために南に向いていて、夏には日陰のために広いひさしが付いています。この前の冬は、家の中で熱源を使いわず、いかに暖かいか驚いていたんですよ。大きな南向きの屋根には、24枚のソーラーパネルのためのスペースがあり、今年入居後に設置する予定です。

 家は十分に気密され、断熱されていて、エネルギー効率が良いです。床暖房、薪ストーブ、オンデマンド給湯器、ミニスプリットエアコン【セントラル空調でない日本式のルームエアコン】はすべて非常に効率的ですね。

 

今あるもので何が最も役立っていると思いますか?

 私たちにとって一番は人ですね。この土地に越してきて建築を始めたとき、隣人は顔を合わせに立ち寄って自己紹介してくれました。隣のタバコの納屋に越してきたばかりのこんな新しい夫婦にですよ。農村地域に移って、私たちは社会的に孤立するのではと心配しましたが、世間で言われているのは間違いでした。

 

マザーアースニューズの元編集者、K. C. コンプトンは現在シアトル近郊に住んでおり、新鮮な魚介類や豊富な農家市場に日々足を運ぶのを謳歌しています。

 

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Slow, Cut Flowers and a Solar Home

December 2016/January 2017 

By K.C. Compton