高地の屋上菜園

文と写真：ジェーン・アンダーソン（Jane Anderson）

翻訳：沓名 輝政

　私はずっとガーデニングが好きです。私はニューヨークの郊外で育ち、家族の菜園作業を手伝っていました。夫と私が家族を北部に移したとき、私は 1 エーカー（4 千平米）の土地に大きくて美しい菜園を楽しみにしていました。しかし、私が得たものは破壊の波でした。

　菜園をしようとするたびに、地元の野生生物のごちそうになってしまったのです。亀甲金網はどうかって？鹿に笑われましたよ。木製の杭垣ですか？シマリスがすり抜け、マーモットがかじって自分の入り口をあけましたよ。被害を受けた菜園からシマリスが口にミニトマトを含んで逃げ出すのを見つけた時、私はもうウンザリだと思いましたね。

　我が家はおおよそ納屋の形をしていて、深い腰折れ屋根が前後に傾斜しています。そのため、家の上部と付属のガレージの上部はフラットになっています。私の子供たちが幼い頃、毎年夏にガレージの屋根の上にベビープールを設置しました。南に開けていて完璧な配置でした。2018 年までに子供たちはベビープールを卒業し、ルーフデッキは休眠状態になっていました。私は菜園の試みが台無しになったのを目の当たりにして、その後、デッキを見ました。それはもう菜園には打ってつけの場所でした。太陽はまんべんなく当たり、スライドドアで簡単に出入りできるだけでなく、裏手のデッキからゲート付きの階段でつながっている。ただ、その前に、私たちはいくらか調査する必要がありました。

　我が家は、木造ではなくI 型鋼の梁で建てられていました。住宅検査の際に、検査官がルーフデッキの構造は、もしもその上に建物を建てることになった場合、1 階分を支えられると言っていました。

　水、土、排水材、植物は思っている以上に重さがあります。屋上菜園には、鉢植えやプランターガーデンのような「粗放栽培」と、屋根の中に菜園のデザインを組み込んだ「集約栽培」があります。シカゴ市環境局（City of Chicago Department of Environment）が提供している『A Guide to Rooftop Gardening』によると、粗放的な菜園の重量は 1 平方フィートあたり約 20～34 ポンド（91～154kg/m2）ですが、集約的な菜園の重量は 1 平方フィートあたり 80～150 ポンド（363～680kg/m2）です。これは、ほとんどの屋根が耐えられる重量よりも重いのです。ですから、屋上菜園を検討している場合は、まずプロのエンジニアや建築家に現場を見てもらいましょう。

　我が家のデッキは厚手のゴム屋根で覆い、中央の排水口に向かって角度をつけていて、塩ビ配管で屋根から水を流しています。排水を考慮して慎重に上げ床を配置し、この仕組みで過去 3 年間持ちこたえてきました。もし最初からやり直すとしたら、植え床の下に根張りのバリア（穴あき防止性能の高い丈夫な膜）を追加すると思います。。。

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