オータムが作った低価格の温室

読者が再生資材の窓を使った150ドル以下の都会での小さな温室の作り方を公開しています。

 

オータムは3日間で、150ドル以下の温室を完成させた。Photo by Autumn Hansen

翻訳:大本 清子

  

私はネバダ州リノの中心にある小さな住宅地に住んでいます。歩いて行ける距離にスーパーがありますが、家族のために新鮮な野菜を作っていることに、誇りを持っています。冬は野菜を育てるのが一番難しい季節ですが、今では暖房なしの温室で、溢れるほどのサラダ用の葉物を育てています。そこで、これまでの経緯をみなさんと共有したいと思います。

 私の温室栽培の旅は、根気よく待つことから始まりました。私の試みの中で一番お金がかかるのが、温室の窓材だと分かっていたので、タダで窓を手に入るまで待つことにしました。ある日、近所の人と話していると彼女が、1953年製の一枚板の窓を取り替えると言いました。思わず私は「その古い窓をもらえませんか?」と聞いてました。彼女は喜んで窓を持ってきてくれ、私は家の横にきちんと積み、その古くて美しい窓を使う計画を練りはじめました。

 

主要点

 設置場所はとても重要です。温室は南に面していて、勝手口から数歩のところに設置する必要がありました。これでパティオの小さな角に場所が絞られ、温室の広さは3平米になりました。

 美しい建物であることも重要でした。美しいものに囲まれるのが好きなだけでなく、フェンス越しに覗いた隣人に、けちを付けられたくなかったのです。

 そして、野菜作りに新たなお金を使わずに済むよう、完全に電気を使わないシステムにして、最後に、予算が150ドルだったため、低価格にしたいと思いました。

 サイズ、設置場所、予算が決まり、私は計画の概略を練り、施工業者を雇いました。人の良い私の父です。私が結婚をして家を出た時、父は自分の役割は終わったと思っていたでしょう。でも違います。父は今でも施工する際の一番のパートナーです。私は父のすることを全て見て、色んなことを尋ねます。一緒にプロジェクトに取り組み、私の技術は向上しますが、これは私たちが取り組んだ一番大きなものでした。

 

施工プロセス

 1日目、枠組みを作りました。3時間以内に私と父はツーバイフォー工法で組み立てました。それから私は透明な波型のポリカーボネートの屋根板を取り付けました。

 2日目、窓を設置し、羽目板を付けましたが、これには安いフェンスボードを使っています。フェンスボードは棚にも使いました。幅が植木鉢を置くのにぴったりのサイズです。

 3日目、できるだけ植物に反射するよう、小さな温室の中は全て白く塗りました。ホームデポで4Lで5ドルの「ウープス・ペイント」を買いました。小さな温室を、予算内で3日で完成させることができました。本当に夢のようでした。

 温室内の気温の変化が、植物にとって壊滅的なことに気付くと、期待は一気にしぼんでしまいました。日中は50℃を超え、夜は10℃に落ち込むのです。でも諦めようとは思いませんでした。温度変化の問題を解決するため、探求の旅に出ました。旅は成功しました。以下が私がやったことです。

 シェードクロス。ある人が、ブラインド・クロスが温室内の高温を下げるのに役立つかもしれない、と教えてくれました。そこで古い白いカーテンを天井の全面にかけてみました。あっという間に10℃ほど落ち、改善はしました。しかしまだ、野菜を育てるには高すぎます。

 換気。高温の空気は上に昇るので、たまった熱気を自然に逃す経路を作るため、温室の高い位置に通気口を付けることができると知ってました。そこで高所の3番目の後壁を取り外し、必要に応じて開け閉めができる、蝶番付きのパネルを作りました。この通気口と温室のドアを開けることで、うまく風が通るようになりました。でもまだ野菜が育つ環境にはありません。探求は続きました。エンジニアの友達が、室温の変動の解決策として、電気を使わずに済む蓄熱材を提案してくれました。簡単に説明すると、昼間に熱を吸収し、夜に放出する、石や水といったものを蓄熱材として使うものです(詳しいことはP14の「蓄熱材を電気を使わない温室に加えよう」を見てください)。私は水を蓄熱材として使うことに決めました。できるだけたくさんの水を小さな温室に詰め込まなくてはいけないことになりました。私は地元のパン屋に行き、そこで使用済みの20Lの蓋付きのバケツを1つ1ドル50セントで購入しました。その7つに水を一杯にして温室の端に並べました。翌日、驚きました。日中の温度がずっと30℃を超えなかったのです。そして夜は20℃より下がりませんでした。このゆっくりと均一に熱を吸収し、放出することは、室温の変化を避けたいという私の願いそのものです。そして最高なのは、電気を必要としないということです。

 

小さな譲歩

 私はすぐに、水を運んで温室を出入りするのは不便だと思うようになりました。そこで温室の屋根に降った雨水を貯めるために、60Lの樽を購入し、下部にホース用の水栓を取り付けました。そしてコンクリートブロックの上に樽を置き、樽の下にジョウロを置けるようにしました。私は温室に電気を使わないというルールを破り、180cmの電熱ケーブルを樽の周りに巻いて、凍らせないようにしました。冬の間、氷の張らない水に20ドル出す価値は大いにあります。

 この経験は、私たち家族全員の自給自足のための素晴らしい知恵を授けてくれました。私の旅を楽しんでもらえたなら嬉しいです。経験をお互いに共有することは、成功を探す鍵となります。それがこの雑誌の一番好きなところです。この雑誌は、私たちみんなが勇気や、やる気が持てる、実際に人が体験したことを記事にしています。私はこの、都市の中心にある小さな緑の隠れ家が大好きで、みなさんが健康的な緑の冬を過ごせることを願っています。

オータム・ハンセン

ネバダ州リノ

 

たのしい暮らしをつくる

マザーアースニューズ

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