ほとんど毎日、いろいろなネット上の家畜の番犬掲示板でこの質問を読みます。まず、おめでとう!次に、基本的な根回しと準備を完了していることを望みます。もしそうでないとするなら、忙しくしなりますよ。
文:ジャン・ドーナー ( Jan Dohner)
翻訳:金広 まさみ
できればあなたが、繁殖させる犬を働く態度、気質と健常性で注意深く選ぶブリーダーから健康な子犬を探し出していたらいいなと思います。一番大事な点として、良く働くLGD[家畜の番犬]が欲しいなら、認定されたLGD品種か認定されたLGD品種の異種交配種から子犬を買う必要があります―そして他のものはだめです。前の2つの投稿は、まだLGDの子犬を探している人に役立つことでしょう:「家畜の番犬や子犬を買う前に (Before You Buy a Livestock Guardian Dog or Puppy)」と「働くLGDの子犬を選ぶこと (Selecting a Working LGD Puppy)」。
次に来るのは何?
人々は喜んで助言してくれます;不幸なことに、その多くは矛盾しています。根拠のない説と誤解が沢山あります。良く働く犬を育てているブリーダーから子犬を買ったなら、助言は非常に有益でしょう。
することの多くは、念頭にある犬の役割によって決まります。LGD品種は、全時間戸外で暮らす家畜の保護者としての伝統的な役割を果たします;家のすぐ近くの場所にいて、時おり家の中に訪れる農場と家族の守護者として;または家の中で暮らす家族の仲間の犬として。
これらの役割のもっと完全な説明とこれら異なる仕事のために子犬を育てる方法については「家畜の守護者、農場や家族の守護者、家族の仲間の違いは何か (What is the Difference Between a Livestock Guardian, Farm and Family Guardian, or Family Companion)」を見てください。ここでの目的として、新しい子犬が全時間、戸外で家畜と暮らし働くことを想定します。
住まわせる
新参者をどこで飼いますか?家の中?家畜や家禽と?
もし全時間のLGDにするなら、納屋の外か内に良い小屋を作って危険などの心配のない安全な場所に住ませる必要があります。はい、冬でも。最小限生後8週間で健康そして適切な家に居さえすれば、徹底的に異常に寒冷でない限り冬でも外で大丈夫です。LGD子犬と犬はアメリカ北部とカナダのあちこちで外で暮らしています。
生後12週なら、いくつかの理由で、もっと良いです。いずれにしても子犬を家の中に入れるなら、そこに住めるという期待を抱かせ、いつかは生じる分離が後ではいっそう難しくなるでしょう。
約5m四方がとても若い子犬の囲いに適した大きさです。人々によっては成犬を閉じ込める必要がある時使えるように、大きい完全な犬小屋を建設します。家畜パネルや鎖の輪がよく使われます。大きな捕食動物や自分のLGD子犬が心配なら、家畜パネルの頑丈な覆い、鎖の輪や屋根で小屋を夜間確実に安全にして下さい。防水シートはより大きな捕食動物からの十分な保護ではありません。
はい、最初は鳴くかもしれません ― ちょうど家の中の籠の新しい子犬のように。しかしいつも鳴き声に反応したり家に入れたりすることは、いつかは起こる分離を悪くしたり家に逃げ込む状態にしたりするでしょう。自分の場所にいる彼にたくさん注目して下さい。でも絶え間ない鳴き声に報いないで。あなたが家のまわりを行き来するのが見えない所に檻を置くことが時々役に立ちます。後でそこで働いてもらおうと思わない限り、庭に住ませたりベランダをうろうろさせてはいけません。
家畜や家禽と繋がる
子犬が家畜や家禽を守ると予定されたら、少しでも可能なら最初期から家畜が目に入り音が聞こえる範囲にいる必要があります。使役犬の両親から生まれた子犬は普通、初期から家畜とうまく付き合う能力が優れています。
子犬の仲間として役立つ非常に信頼できる年長の動物を飼っている人もいます。しかしまた、大きな動物が子犬をいじめたり、傷付けたりすることに気をつけなくてはいけません。LGDに慣れてない動物の赤ちゃん、成ったばかりの母親、家禽や家畜と一緒に、子犬を完全に一人にしておくことは決して勧められません。多くの人々は、若い犬を家畜や鳥のそばで飼っていますが、積極的に警護しない限り家畜や鳥への接近は無いままです。子犬の檻は家畜の囲いのすぐ側か中に置くと良いです。
雑用をする時は、監督したり指図を与えたりできるように子犬を連れて行きましょう。若い子犬をリードでベルトに繋ぐ人もいれば、追い回したり、他の不適当な行動をし始めたら捕まえられるように長い綱を引きずらせる人もます。良い行動は褒められ、悪い行動はしている最中にすぐ捕まえられるべきです。人によっては、子犬と鳥や動物と一緒に戸外で座って、家畜と犬両方が平静に受け入れるのを助長します。
これらの種の母国では、子犬は決して1頭だけで羊や山羊と一緒に置いておかれることはなく、いつも羊飼いや年長の信頼できる犬に監督されていました。多くの経験豊富な飼い主は、2歳かそこらで成熟するまでLGDが信頼できると信じていません ― 特に良い大人の指導犬や積極的な監督がなければ。繁殖や出産時期の間の青年期の犬は特に気を付けてください。これは多くの犬を著しく不安にします。出産する動物と一緒にする最初の季節を通して細かく注意して管理する必要があります。
ヤギと家畜番の子犬
家禽はLGDにとって一緒に働くには、最も能力を必要とするような非伝統的な動物です。非常に若い子犬は、初期に鳥と一緒にいるとたいてい良いですが、注意深く監督しないと子犬が大きくなって度々追いかけたり遊んだりして、痛ましい結果に終わるかも知れません。
この特別な役割は、犬が信頼できるまでに多くの時間がかかると覚悟してください。そうです。多くの立派な大人のLGDは、2歳かそこらで信頼できるようになる前に鳥と遊んだり舐めたりして、誤って死なせてしまいました。
訓練と馴染ませること
新しい子犬が全時間のLGDだとしても、なお多くの基本的な取扱いと訓練が必要です ― 彼が暮らし働くところでして下さい。雑用をしたり犬と働く時は、子供を連れて行きましょう。そうすることによって子供たちのことも知るようになります。LGDの子犬に注意を払ってはいけないというのがもう一つの根拠のない説です。LGDはいつも羊飼いと働いています。動物と同じくあなたと繋がって欲しいですよね。
働くLGDでさえ、非常の場合に協力するために、リードをつけて大人しくしたり繋がれたり犬小屋に入れられたりすべきです。そしてもし獣医院に行く必要があるなら車での移動の練習です。牧草地や畑をたくさん歩くことは、破壊的になる前に子犬の活力をいくらか散らす役に立ちます。肉の風味のある骨もまた時間つぶしに良いです。
犬が家の中か近くに住んでいるなら、子犬教室に連れて行き人や場所に順応させてはどうでしょうか。けれどもLGD品種はドッグランのような場所にはあまりぴったり合いません。ほとんどの人々は獣医に行く以外は全時間働く犬を農場から連れ出しません。
他の家族や農場の犬
紹介を急いでしないで下さい。穏やかにさせ、柵越しに互いに慣れる時間を全員に多く与えてください。一般的に年長のLGDは若い子犬に親切ですが、別の青年期の犬や成犬に順応するにはかなりの時間が必要かも知れません。
犬の仕事が家畜を守ることなら、多くの経験のある人々は飼い犬や他の家畜の番犬、猟犬と遊ばせないことを勧めます。そうです。彼らが何者か、彼らがあなたに属していると知る必要があります。しかし子犬がこれらの犬から追いかけるなど他の悪い習慣を身につけて欲しくない。また庭で遊んで欲しくない。そして家畜を脅す犬から動物を守って欲しい。絶対に子犬を隣人の犬や知らない犬と遊ばせてはいけません。あなたの土地で彼らを大目に見ないで、追い払う素振りを見せてください。
囲いをすること
放牧地で家畜に草を食べさせているか、隣人のいないとても大きな土地に住んでいるのでなければLGDを安全に囲う必要があります。有刺鉄線や弱い柵だと逃げられます。そして境界線の訓練は普通この種ではうまくいきません。何百年にわたって非常に大きい広々とした空間で働くように発達させられたからです。これらの犬は見回るために動き、捕食者に対する守備範囲を簡単に3kmかそれ以上広げます。
子犬は、成熟したとき歩き回ったりぶらついたりという悪習を確立しないように、最初から柵を正しく尊重することを学ぶべきです ― 健全なら特に。そもそも悪い習慣をやめさせるのは、習慣がつくのを最初から防ぐより非常に難しいです。脅し用電線(上と下に)や、境界に見えない発信線を埋めて、境界を超えると警報が出る無線受信機を首に下げた犬に学ばせるシステムが、犬が逃亡を決意した時、物質的な柵の良いバックアップになると気づいた人もいます。
多くの犬は脅威となるものを追いかけたり、発情して雌を追いかけたりする時に「麻薬を吸った」ようになるので、見えない発信線と無線受信機で囲うだけでは勧められません。発信線で囲うシステムや貧弱な柵はまた牧草地に捕食者を入らせ、犬の仕事をもっと困難にします。
問題解決の情報源
子犬と良いスタートを切った後、特定の問題の解決や成長に伴う個々の状態に対する扱い方に役立つ非常に優れた情報源があります。
ネット
「LGDについて学ぶ (Learning About LGDs)」フェイスブックグループ ― 経験豊富な会員からの信頼できる助言と記事のファイル
ブログ ‐ 「ルイーズ・リーベンバーグの捕食者にやさしい牧場 (Predator Friendly Ranching by Louise Liebenberg)」
LGD協会 ‐ 経験豊富なLGD使用者による記事のネット図書館
本
ジャン・ドーナー (Jan Dohner) 著「家畜の番犬 (Livestock Guardians)」「家畜の番犬を守るために犬、ロバとリャマを使う (Using Dogs, Donkeys, and Llamas to Protect Your Herd Farm Dogs)」「93の番犬、牧羊犬、猟犬その他のイヌ科の働く仲間たち (93 Guardians, Herders, Terriers, and other Canine Working Partners)」
オリシア・ダウィアク (Orysia Dawyiak) 著「家畜を守る犬;世話と選択と訓練 (Livestock Protection Dogs; Care, Selection, and Training)」
たのしい暮らしをつくるマザーアースニューズ
Bringing Home a New Livestock Guardian Dog
Reader Contribution By Jan Dohner | 8/18/2016 10:15:00 AM
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