数あるおむつの選択肢の中で、布おむつは赤ちゃんにとって信頼できる快適な選択となる。
文:ローラ・フォレスト・ホプファウフ(Laura Forrest Hopfauf)
翻訳校正:沓名 輝政
米国だけでも、紙おむつ産業は70億ドル規模の巨大産業となり、その規模はさらに拡大している。紙おむつは20世紀半ばから市場に定着しているが、布おむつは今でも有効な選択肢であり、ここ数十年再び人気が高まっている。布おむつ育児は、育児が大変で時間がかかるように思われるかもしれないが、使い捨ておむつに代わるものを探している人にとっては、お金やゴミ箱に行く手間を省くためであれ、赤ちゃんのお尻に快適な素材を見つけるためであれ、布おむつ育児は、基本さえ知っていれば、身近な解決策になる。
布おむつの種類の選択
最新の布おむつの主な構成要素は、吸収性ライナーと、調節可能なスナップ付きの伸縮性ウエストバンドと伸縮性のある足まわりを備えた外側の防水カバー。これにより、おむつは赤ちゃんの成長に合わせて肌にぴったりと密着し、漏れを防ぐ。
布おむつの主な3つのタイプには、オールインワン、ポケット、ハイブリッドがある。オールインワンタイプのおむつは、防水性のカバーと吸収性のライナーが縫い合わされた1枚の製品で、3つのデザインの中で最も使 い捨てに近いものだ。赤ちゃんがオールインワンタイプのおむつを汚した場合、おむつ全体を交換し、洗濯物の山に加える必要がある。ポケットおむつは、防水カバー、ソフトライナー、吸収ライナーを入れる内ポケットがある。オールインワンと同じように、ポケットおむつも使用後に交換して洗濯する必要がある。しかし、ポケットおむつは、一晩中使用するために、厚手で吸収性の高いライナーをポケットに入れることで、赤ちゃんのニーズに合わせて調整することができる。ハイブリッドおむつは、防水性のカバーとソフトな内側、そしてソフトな内側の上に置かれる取り外し可能な当て布を備えている。この場合、赤ちゃんの排泄物が柔らかい内側にこぼれなければ、当て布だけを交換できるので、洗濯物が少なくて済む。
最近の布おむつブランドは、高いものでは1枚35ドル前後、安いものでは1枚6ドル前後と、費用に幅がある。ほとんどの大手オンライン小売業者は、複数の布おむつブランドとデザインを販売している。また、フェイスブックのマーケットプレイスでは、中古の布おむつの市場も盛んで、ほとんど使われていない布おむつを格安で手に入れることができる。自分で布おむつを作るのも有効な選択肢で、多くの型紙が無料でも有料でもオンラインで入手できる。布おむつだけを使う場合、赤ちゃん1人につき20~30枚必要だ。新生児は2日おきにおむつを使い切るが、生後3カ月までには3~4日分のおむつが使えるようになる。
布おしりふきは、紙おむつの世界に入るための、より簡単で身近な方法。布おむつよりも手間や後片付けが少なく、初期投資も少なくて済む。さらに、使い捨ておしりふきの成分で肌が炎症を起こす赤ちゃんもいるが、布を使えばその心配もない。布製のおしりふきはネットで購入できるが、古いフランネルシャツを四角く切って、端がほつれないように裾を切り、自分で作ることもできる。よほどひどい汚れでない限り(その場合は、少量のぬるま湯で十分だ)、乾拭きだけで十分なことが多い。溶液なしで赤ちゃんを拭くのが苦手な場合は、ココナッツオイルに水を混ぜたもの、ベビーソープに水を混ぜたもの、エッセンシャルオイルをブレンドしたものなど、清潔でコストパフォーマンスの高いものを自分で作る方法もある。(特定のエッセンシャルオイルは3ヶ月以上の赤ちゃんにのみ使用し、使用前に適切な希釈と成分を理解すること)。布製のおしりふきは、汚れがひどくない場合は、普段の洗濯物と一緒にしてもいいし、おむつと一緒にしてもいい。
汚れたおむつをきれいにする方法
布おむつをきれいにするのは大変で時間がかかるように思われがちだが、何度かやってみれば、比較的簡単な作業で、普段の1日に大きな負担をかけることはない。尿を含んだおむつは、そのまま洗濯物の山に入れ、洗濯の準備ができるまで置いておける。便用おむつは少し違う。赤ちゃんが固形物や半固形物を食べる前なら、便オムツもそのまま洗濯の山に入れ、洗濯の日まで置いておける。なぜなら、この種の排泄物は水溶性で。。。
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