田舎の伝承 読者の知恵:招かれざる鳩のやる気を削ぐことなど。

マザーアースニューズ DIY 農

自営農園のユリノキ

米国東部では一般的な広葉樹のユリノキは野生生物だけでなく、人間にも恩恵をもたらします。ユリノキは「チューリップツリー」としても知られていますが、実際には他のポプラの種とは異なります。この樹木を正確に識別できるよう学ぶと、色鮮やかな木材、簡単に手に入る木工資源、動物のエサなどに役立ちます。

 

 私が見つけてきた用途としては、ユリノキは杖、獣皮のなめし作業用のせん刀(裏打ち用のフレッシングナイフ)や延ばして干す枠に最適です。薪ストーブで燃やしたり、主要なプロジェクトのために製材したりすることはありませんが、それでも開拓中に伐採した樹木の活用を見つけています。

 工芸。 この特殊な木材は一般的に、主要な建築プロジェクトにはお勧めしません。と言うのも、主に古木の心材として収穫された木は腐敗耐久性がありますが、あなたが目にする若木はほとんど辺材で、同じ耐久性を持ち合わせていないからです。しかし、小さな木工作業には最適で、枝や小さな丸太も活用できます。

 チューリップポプラの小枝や開拓で伐採した若木は樹皮を剥ぎやすく、きちんと乾燥させると非常に軽量なので、簡単な杖をよく作りました。また、4 本の長いポールに小さな切れ込みを入れ、ひもで縛ったり釘付けしたりして繋げて獣皮を延ばして干す枠を作りました。小さな枝から切り出された板は、やすりがけした後にウッドバーニングや絵付けをするのに適していて、きれいなコースターやクリスマスの装飾品にもなります。剥かれた樹皮までも縄類を作るのに便利で、私はこれを使って骨針を展示します。小さな丸太から、大きな獣皮用に頑丈なせん刀を作ることができます。初めてのせん刀は、皮を剥いだユリノキから作りました。その当時は作業場に保管場所がなかったので、狩猟シーズンが終わると、屋外に置いたままにしていました。未処理の丸太の部分が犠牲になり、次の季節まで持ちこたえたものの、損傷を受けて、腐り始めてしまいました。その時は屋内に余裕があったので、牛革を丸ごとであっても裏打ちする時の重量や圧力に耐えられるような、はるかに頑丈なせん刀を夫が作りました。この経験から、未処理の工芸用のユリノキはどんな形態であれ、屋内保管をお勧めします。

 製材に適したユリノキの大きめの丸太はさまざまな木工プロジェクトで役立ちます。屋内の補修を含め、木材の活用方法は、おもちゃ、キャビネット、家具、宝石箱の製作など、まだまだあります。ユリノキは一般的に、皆伐ではパルプ材としても伐採されます。

 薪。 さまざまな種類の木材が英熱量 (Btu) [質量1ポンド (0.45kg) の水の温度を華氏1度上昇させる熱量で 252cal (0.293W)に相当。およそマッチ1本を燃やしきる際に放出される熱量。] によって評価されます。それにより、特定の種類の木材の発熱量が分かり、どの木材が長く暖めてくれるのか判断するのに役立ちます。私たちの地方では、オークとヒッコリーのさまざまな種類が一般の薪用として販売されており、その種類によりますが、Btu 値は 24.6〜27.7 です。比較すると、ユリノキはわずか 16.0 という数値ですので、他の高い値の薪と混ぜて使った方が良さそうです。以上の理由により、暖房のための主燃料としてはお勧めできませんが、屋外でのささやかな囲炉裏としては使えるでしょう。

ファラ・バーネット

アラバマ州アッシュランド

 

鳩対策

 私と夫は鳩には特に悪意を抱いていませんが、昨夏 5 月に 1 組のつがいがわが家にやって来て、夏の終わりにかけて 1 ダースの活発な鳥と過ごすことになりました。大家族は納屋や倉庫の中を本拠地として求めたのです。フンがそこら中に落ち、古い干し草や保管してあったものは、どれも不衛生で見苦しくなりました。私たちの解決策は安価で、簡単、鳩に致命的ではないものでした。

 まず初めに、携帯電話に猛禽類の鳴き声をダウンロードしました。引き出しでほこりを被っていた古い携帯電話を使いました。鳴き声は図書館の CD からのものですが、オンラインでも入手できます。次に、便利な場所に USB ポートを取り付けました。これで、携帯電話は充電されたままになります。小さなスピーカーもいくつか接続しました。 

 最後に、猛禽類の鳴き声を絶えず中程度の大きさで流し続けました。納屋で作業をする時は、音楽に切り替えました。鳴き声には様々な 8 種類の鷹やフクロウが含まれています。種類が豊富であることは、これを効果的にするために重要で、最初の鳩が巣に落ち着く前に追い出すには、早春から始めた方がよいでしょう。

 このシステムは数週間家を空けた時でも、夏の間とてもうまくいきました。システムを導入して、納屋やサイロには一切鳩が寄り付かなくなりました。わが家の鳴鳥は全く影響を受けていない様子で、記録的な数のブルーバード(ルリツグミ)の巣作りがされていました。

シルヴィア・ダンカン

ミシガン州べアレイク

 

リッチとマーのサンルーム

 友人リチャードの助けを借りて、長年の夢だったサンルームを完成させました。硬い岩盤の斜面に住んでいるので、場所の選定が最初の大きなハードルでした。唯一の良さそうな敷地にはいくつか木があり、伐採しなくてはなりませんでした。別の友人がそれをやってくれると申し出ましたが、実際に取り掛かるまで 2 年かかりました。これは災い転じて福となりましたが、と言うのも土砂降りの後に、その場所が巨大な水たまりとなったのです。これを知ったので、建設予定地に敷き詰めるために、トラック 6 台分の角岩を運び込みました。これは想定外の出費で、木材を買うためのお金を全て使い果たしてしまいました。おかげでさらに時間がかかる羽目になりました。

 その間、近所のガレージセールで素敵な窓を偶然見つけました。彼は古い窓の付け替えを生業としていて、いつものように埋め立て地に持って行く替わりに、トラック一杯分を私にくれました。

 リチャードはサンルームを建てる最も簡単な方法は、2 つの差し掛け屋根を互いにつき合わせて、1 つの屋根をもう一方より高くして作ることだと提案しました。だから、換気のために高窓をつけることができました。完成した建物は幅 16 フィートで長さ 32 フィート (4.8m x 9.8m) です。8 フィート (2.4m) ごとに、中央と両端に 4 x 4 材で支柱を建てました。それから、寄せ集めの窓で埋めました。屋根にはポリカ波板を使用しました。残りの空間は温室プラスチックの廃品で埋められています。乾いている敷き詰めた角岩に支柱の穴を掘ることは無理だと分かりました。替わりに、穴を開けたい箇所を湿らせて、数インチ掘り下げました。それから穴に水をもっと入れて、排水した後、もう少し掘りました。少しずつ、岩石に取り組みました。

 温室を自分で建てたと言いたかったので、屋根パネルを除く全ての工事を手がけました。リチャードと友人のジェームズは最終的に完成させ、春の植付けを始められるよう、私の手伝いをすると力説しました。振り返ってみると、もっと早めに手伝ってもらうべきだったかもしれませんが、ペンシルバニアの農場育ちで、アメリカン人の血筋とパイオニア精神がそれを許しませんでした。

マーサ・アン・バーガード

アラバマ州ガズデン

 

人生がレモンという酸っぱい果物をくれたなら、、、

 [ことわざ「人生がレモンという酸っぱい果物をくれたなら、それで甘いレモネードを作ればいい」= 逆境を上手く利用しよう]

 マザーアースニューズを購読して 8 年になります。なにかと調べたり、記事を読み返すので、ほぼすべての号を保管しています。 また私は、思い出せる限り、昔から倹約家でした。時には必要に迫られてですが、ただ単に無駄にするのが嫌だったのです。レモンがあり余っている時どうするのか、読者の皆さんとシェアしたいと思います。

毎年冬に、エイミーはレモンの汁と皮を年中使えるようにしている。 レモンの旬は冬で、たいていその時が最も安価です。その時がまさに、買って帰り、洗って、皮を削る時です。削った皮はメイソンジャーに入れて、冷凍保存し、必要な時に使う分だけ測り出します。初めは、削った皮が冷凍庫で 1 つの塊になってしまうのではと心配しましたが、実際は凍らせてもパラパラと砕けやすかったです。皮を削った後のレモンは果汁を絞り、冷凍庫のシリコン製氷型に入れます。これにより、必要な時にいつでも簡単に氷を取り出せます。各々の型はおよそ大さじ 2 杯分です。夏にアイスティーを作って、氷で薄めたくない時にも役立ちます。調理中に冷凍庫から、レモン汁や皮をさっと取り出せてすぐ使えるので、とても良かったです。

エイミー・ペレス

オハイオ州ノーウォーク

 

コル熊手

 庭の金魚池には年間を通して水を保持するためのゴム製下地が敷いてあります。毎春、秋と冬の間に溜まった落ち葉や枝を取り除くために、池に入ります。過去には、竿に中型の漁業網を括りつけてくずの回収に使っていたこともありました。でも、時々破片と一緒に金魚も捕まえて、死なせてしまいました。

 毎年、犠牲者を出さずに同じ作業を成し遂げるには、池の下地に穴を開けることさえ回避できれば、三叉の熊手が最適ではないかと判断しました。そこで、その問題を解決するために熊手の先にワインコルクを刺すというアイディアを思いつき、とても上手くいきました。

「コル熊手!」と名付けました。作業に時間はかかりますが、犠牲者は出ていません。

エド・ラウアー

ニュージャージー州マタワン

 

救世主排水ポンプ

 数年前、ニューヨーク州西部は干ばつに近い状態に見舞われました。そのため、雨水タンクからの水を庭で使うことができませんでした。私は地下水を庭に使わないと決めました。それは、わが家の排水ポンプがとんでもない水量を汲み上げていることを知った時でした。毎日、排水ポンプホースからの水で子供用プールを満水にできました。それから、水中ポンプをプールに入れ、庭のホースを取り付けて、水やりをすることができました。私たちは野菜の 75% を自給していたので、菜園をあきらめる気は全くありませんでした。こういう風にして、収穫期まで作り続けました。次の春、器用な夫は排水ポンプ散水システムを据え付けて、さらにもう一歩進化させました。ポンプから水が出て、2 箇所のボール弁を開くと、タンクが満たされます。その後で、庭のホースに取り付けられた水中ポンプで水やりをします。娘のためにスプリンクラーを走らせるのにも十分な水圧があります。母なる自然は、とても乾燥した日でも約 100 ガロン (380L) もの水を与えてくれます。

デボラ・カルダーウッド

ニューヨーク州プラッツバーグ

 

狐に化かされたような狐

 日中は鶏の放し飼いをしています。しばらく前に、狐の家族が私たちの敷地に引っ越して来て、2 回に分けて訪問してきました。どちらの時も、大声で威嚇することで、追い払いました。私たちが外にいる時は、近づいてこないことが分かりました。そこで、雨に濡れないように、ラジオを温室に入れました。そして、めんどりを放す時、ラジオの音量を本当にうるさいくらい上げます。そんなこんなで、1 ヶ月以上狐を見かけません。

ローラ・ジョンソン

 

ジョージア州フェイエットビル

 

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