専門家に聞く:トラクター点検、エッセンシャルオイル、ガーディングドッグ(牧羊犬)

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トラクター点検の基本

 

冬にしまっておいたトラクターを翌春に動かす前に、何を点検しておけばよいですか?

 

自給自足をするとなれば、自分でできることが増えれば増えるほど、時間やお金も節 約できます。特に、所有地の設備や機材のメンテナンスについてはそのように言えるで しょう。トラクターは使用頻度の高い機材のひとつですから、基本の機材メンテナンス を知るスタートとしてうってつけです。ここでのお答えは、トラクターの基本的なメン テナンスで対象とされる事項すべてを網羅するものではありません。トラクターのメン テナンスで押さえるべき重要な点を、いくつか指摘するのにとどめています。

 燃料。トラクターを 2、3 ヶ月以上しまっておいた場合、燃料を新しいものに換える のは良いアイデアです。燃料を新しくすれば水のたまっていない高品質なものにできる のは確実です。燃料に水がたまるのは、多くの場合、結露が原因です。このたまった水は量が徐々に増えて、燃料パイプを通って 各部に運ばれることがあります。燃料パイプに入り込んだ水がエンジンに運ばれて、エンジンやエンジンの作動を損なうことも起 こり得ます。

 エンジンオイル。トラクターのエンジンオイルは定期的に交換する必要があります。通常は 100 時間ごと、頻繁に使用した時期 の後や、特に土埃がひどい状況で使用した後も同様です。使うべきエンジンオイルのタイプが指定されているかどうか、メーカー のメンテナンスマニュアルを確認してください。 エンジンオイル交換。エンジンオイルの交換をする際には、必ずトラクターをしっかりと駐車してください。大きなオイル受け 皿をトラクターのオイルタンクの下に置きましょう。それからプラグねじをはずします。古いエンジンオイルが受け皿に流れ落ち るようにしましょう。オイルチャンバーが完全に空になったら、プラグねじを元に戻し、しっかりとしまっているかを確認しま す。次に給油口のふたを開け、オイルチャンバーに漏斗をはめて、指定量の新しいエンジンオイルを充填してください。 

 燃料フィルター。トラクターに新しいエンジンオイルを充填してメンテナンスを始めたわけですから、エンジンオイル交換の際 に、オイルフィルターも同時に交換してしまいましょう。フィルターを交換または掃除することで、こびりついた汚れや土埃、ゴミ が新しいエンジンオイルまたはエンジンに入り込まないようにできます。フィルターの汚れがひどくなく、または劣化していなけ れば、フィルターを洗って再度使用することもできます。

 バッテリー。バッテリーターミナルの点検と掃除をします。バッテリーターミナルにサビ、ひび割れ、腐食、油汚れがないかど うかを確認してください。トラクターを稼働せずに長期間置いておくと、バッテリーが放電状態になることがあります。放電状態 になると、オルタネーター(発電機)に過度な負担がかかって壊れやすくなることがあります。

 タイヤ。タイヤに裂け、摩耗、ひび割れがないかを確認し、タイヤ全体の具合を見ます。それからタイヤの溝の深さと空気圧が 適正な走行に十分かを確認します。状態が悪ければ、タイヤを良好なものと交換することを検討しましょう。 

 ブレーキ。トラクターをジャッキアップしてしっかり固定します。必要があれば後輪をはずしてブレーキの手入れがしやすいよ うにしましょう。ブレーキリンケージは留め金を外して、ブレーキカムから外します。それからブレーキカバーのボルトを外し、 ブレーキシューに圧力が何もかかっていない状態にできるよう、ブレーキカムをニュートラルの状態にします。まず、マイナスドライバーまたは他の工具を使ってブレーキカバーを慎重に引き離して開けます。カバーを壊したり曲げたりしな いように気をつけます。ブレーキシュー、ブレーキカム、O リングを外します。 各パーツを元に戻す前に、ブレーキカムとブレーキカバーから、泥やこびりついた汚れをきれいに落とします。きれいにしてお くと、こうした汚れが元に戻したパーツに付着するのを防ぎます。 ブレーキシューがブレーキドラムにあたって過度に摩耗や裂けるのを防ぐため、サビや汚れのかたまりがブレーキドラムについ ていないか確認してください。ついている場合は、滑らかにきれいになるまで紙やすりでこすってください。 新しいブレーキシューと O リングを装着し、必要であればスプリングも新しいものを装着してください。ブレーキカムにグリス を十分塗っておきます。 水分やサビ防止に、新しいガスケットを足します。その他のパーツを元に戻し、それからボルトとリンケージとカバーを装着し ます。最後に後輪を取り付けます。必要があればブレーキペダルをチェックし調整します。 

 ベルト。タイヤと同様に、ファンベルト全体の具合を見て、ひび割れや裂け目がないかを確認します。次にファンベルトの状態 が良いかどうかを確認します。エンジンをかけながらファンベルトの様子を見てもよいでしょう。エンジンをかけることで、ベル トがフライホイールに添って適切な張り具合になっているかを確認できます。トラクターがすべての内部機能に動力を伝達できる のは、ファンベルトのおかげです。 

 爪。爪の安全性をチェックします。すべてのナット、ボルト、ネジが緩くなっていないかを確認してください。すべてが適切に しっかりと装着されていることがわかったら、爪を取り外して研ぎます。必要な場合は、砥石またはグラインディングホイール (砥石車)を使って研磨してください。それからグリスで潤滑し、爪を適切に元の場所に装着して、しっかりと固定してください。 車体。最後に車体ですが、サビがないかどうかを定期的に点検してください。サビは金属全体の状態を劣化させ、損なわせま す。サビ防止に、車体の点検を十分に行いましょう。サビの目立つ部分は紙やすりをかけて滑らかにし、塗装してください。

— モニカ・ホワイト(Monica White)

 

初心者向け 19 のエッセンシャルオイル 

 

駆け出しのハーバリスト(薬草治療者)です。エッセンシャルオイルを取り入れたいと思っていますが、どのように始めたらよいでしょうか?

 

 アロマセラピーからはじめられるでしょう。アロマセラピーは薬草治療であり、一方でそうではないともいえます。薬草治療で あるというのは、多くの薬草治療者がアロマセラピーを薬草治療の補完として、主には治療の仕上げに使っているからです。薬草 治療ではないというのは、アロマセラピーは薬草治療とは異なる方法で植物性の素材を使用する、別の学問分野だからです。両方 の分野で植物を治療のサポートに使用します。薬草治療者は、患者の病気のすべての要素を考慮して、ホリスティックな治療法を もちいます。薬草治療者は、薬草の調合物(煎じ汁や煮出し汁やチンキなど)とエッセンシャルオイル(植物の非水溶性成分)の 両方をつかうことで、心身のアンバランスに対処する、ホリスティックで幅広い治療法を生み出すことができます。 アロマセラピーは、エッセンシャルオイルを使って心身の回復をサポートする治療法です。エッセンシャルオイルは、主に蒸留加 工をもちいて植物から抽出した揮発性の物質です。エッセンシャルオイルの特性は、薬草の一般的な調合物では大きくは表れませ ん。エッセンシャルオイルは非常に多くの化学成分から成り、それぞれの化学成分には独自の特徴と効果の表れ方があります。 エッセンシャルオイルの化学成分の大半は、植物が生み出すものです。植物は、自分の体を守る、授粉昆虫を誘引する、または傷 を治す、いずれかの目的でこうした化学成分を生み出します。エッセンシャルオイルの効果の表れ方や、植物の体を治すという特性 は、人間にも有効に機能しますから、人間の心身の健康に効果をもたらすものとしてエッセンシャルオイルを使えます。。。

 

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