Dear マザー 2019年12月/2020年1月

マザーアースニューズ DIY 自給

読者投稿:あらゆる年代の持続可能性、養蜂など。

翻訳: 松崎 美和

 

持続可能性の泉

 読者のみなさんこんにちは!あなた方のおかげで地球はより良い場所になっています。湧水を集めるために井戸を掘るという記事「創意工夫の源泉 (A Wellspring of Ingenuity)2019 8 / 9 月号に応えて書いています。1997 年に遡ると、妻と私は 12 エーカー(48,600 平米)の土地を西ニューヨークに購入しました。8 エーカーは開けた土地、4 エーカーは森林でした。17 年間街中の 93 平米の家で 2 人の子供たちと一緒に暮らしていました。都市生活にうんざりしただけでなく、家が手狭になってきました。本当の家庭を作る時が来たのです。

 私は 7.3 × 9.8 m のポール建築 (Pole framing) の納屋工房を建てることから始めました。そして 1998 年に私は家を建て始めました。まず、地下の基礎を建設しました。掘削中に 5 箇所の源泉を掘り当てました!1 つはかなりふんだんに湧き出てきて、どうすればよいのか分かりませんでした。源泉が湧き出るところの周りには全て素晴らしい頁岩がありました。

 私は州の水文地学者である友人に連絡すると、彼は源泉から頑丈な排水管を走らせて基礎から迂回させるよう指示しました。彼は基礎の端に深さ 91 122cm の集水くぼ地を作り、家から外に向かって下りの傾斜にパイプを走らすようにと言いました。幸いなことに、私たちのところにははたくさんの下り勾配がありました。全ての源泉からパイプを走らせて家から離れた 1 つのパイプに集約し、そこから下り勾配に沿って約 107 m の頑丈な 2.3 トンのパイプに送り込みました。

 私は地下の放射熱が欲しかったので、卵くらいのサイズに砕いた石(#2 crushed stone)で邪魔にならないようにどこでも源泉の周りを囲み、厚さ 5 cm の断熱材をさねはぎ継ぎしました。さらに、鉄筋を断熱材に取り付け、放熱管をワイヤーで留めたので、床にセメントを打つ事が出来ました。信じられないかもしれませんが、19 年間一度もその床にひびが入ったことはありません!冷たい湧水の安定した流れも全く変わっていません。

 子どもたちは成長して、独立し、今は妻と私だけです。いくもの植え床の世話をしていて、5 月から 11 月に新鮮な野菜や果物をもたらしてくれます。現在栽培期間を延ばすために、12 x 16 フィート (3.7 × 4.9 m) の温室を建設中です。

 昨年、湧水を集めるためにプラスチックの樽を設置しました。最近、マイクロ水力タービンを使って発電することについて読みました。電気代を減らすためのシステムを取り入れるつもりです。これは全て、長年に渡り、マザーアースニューズを読むことから始まりました。

 私は 30 年間造園業者として妻は 35 年間花屋として、ずっと環境保護主義者でした。私たちはマザーが大好きで、他の人に同じことをするためにできるだけ全てのことを教えていますが、いつか、私たちが完全に実りあるサステナブルな生活をできるようにしているのです。

ステファン・P・アーノン

ニューヨーク州ジェームスタウン 

 

 

特選記事:マザーの過去

 1970 年代からのマザーアースニューズを覚えています。どの号もみな保存しておけばよかったです。その歴史についてもっと知りたいですし、現在の出版場所も知りたいです。この素晴らしい雑誌、特に DIY プロジェクトについて焦点を当てた記事を続けてほしいです。

テレサ・ラインハート

オハイオ州アルバダ

 

 テレサや他の読者たちに出版 50 周年記念の背景を紹介することができて幸せです。ジョンとジェーン・シャットルワースは 1970 1 月にオハイオ州でマザーアースニューズの第 1 号を出版しました。彼らは帰農運動を受け入れ、全国の環境保護主義者とつながりながら、自給自足を促進したかったのです。その誕生からマザーは DIY に強く、読者にガーデニング技術、構造物の建て方、家畜の世話、再生可能エネルギーの設置方法について助言しました。

 数年後、シャットルワース夫妻は雑誌の拠点をノースカロライナ州のヘンダーソンビル郊外の森林におおわれた丘の上にある 600 エーカー(243 万平米)の敷地に移しました。そこで、エコビレッジと名付けた研究施設を開設し、スタッフ(「研究者」として知られている)がエコな生活の実験を行う場を設けました。エコビレッジでキャンプをしたり、訪れたり、新境地を開いたりするために、国中から人々がやってきました。

 しかし、10 年以上成功を得た隔月の雑誌を生み出しながら、エコビレッジを運営することはシャットルワース夫妻に損害を与えました。雑誌は売却され、エコビレッジは解散しました。印刷事業は最終的にニューヨーク市に移転しましたが、1980 1990 年代のオフグリッド生活の拠点とは言い難い場所でした。しかし、マザーはいつも読者を見つけました。

 2000 年に雑誌は Ogden Publications (http://www.ogdenpubs.com/) により買収され、アメリカの内陸部で Grit 誌と Capper’s 誌の仲間入りをしました。それ以来、カンザス州のトピーカに拠点を置いていますが、最も長くこの雑誌が 1 か所に落ち着いています。私たちの使命は同じままですが、常に興味深い実用的な生活の新たな知恵を探し続けています。—  マザーより 

 

 

授粉者の苦境

 私は動物、植物、太陽の光が大好きです。根本的に、いのちを愛する人なのです。例えば、私は、菜園作業をして、養蜂と養鶏をして、果物の樹を育てています。

 私はマザーアースニューズの第 3 世代の読者です。母が、その前は祖母が雑誌を購入していました。雑誌が届くのを楽しみにしています。全ての号をまとめて保管してあり、試してみたいことのページにしおりをしています。

 2018 8 / 9 月号を受け取ったときを振り返ると、レオ・シャラスキン (Leo Sharashkin) の「甘い保存食」という養蜂用品の自作についての記事には特にわくわくしました。この前の春、トップバー巣箱を作り、地元の養蜂家と蜂の群れを取引する幸運に恵まれました。直ぐに 2 個目の巣箱を増やし、2 群目の蜂を取引しました。ラングストロス巣箱を購入したので、横型と縦型の巣箱の違いを比べることができました。

 飼っている蜂たちが大好きです。庭で彼らを見ているのが好きです。採集蜂が 1 日の仕事を終えて帰宅し、その晩に備えて中に戻る前に巣箱の周りでダンスするのを観察するのが大好きです。

 

独立して考える (生きる)

 読者の皆さん、編集長ハンク・ウィルが編集した「固定観念を外す」(2019 6 / 7月号)には大反響がありました。私たちのお気に入りの皆様からのお便りをどうぞ。—  マザーより

 

万能薬としてのアオゲイトウ

 「固定観念を外して」考えることは大変興味深い概念だと思いました。私たちの「固定観念を外した」アイデアは昨年、生まれました。私たちは小さな農場で 3 グループに分けた 40 頭ほどの雌羊を飼っています。夏には小さな牧草地のいくつかには豊富にアオゲイトウ(学名:Amaranthus retroflexus)が生えてきます。

 羊はその青くて柔らかい葉をその他の雑草や牧草よりも好むことに気が付きました。その丈が高くなる(30 38 cm ほど)と再度短く刈っていました。新たな柔らかい葉は羊にとって本当のごちそうでした。そのプロセスを夏の終わりから秋にかけて繰り返していました。羊たちにはいつも干し草の俵が使えて、毎晩少量の穀物を与えていました。

 秋に、11 頭の雌羊 1 グループを繁殖させるのに先立って、雄羊導入の前、1 週間くらいカブの葉を育てている小さな畑に出しておきました。そのグループが子羊を産んだ時、その内の 4 頭は三つ子を産みました。

 私たちのヘアシープ(直毛種)は今まで三つ子を産んだことがありませんでした。11 頭の雌羊から 25 匹の子羊が産まれました。他のグループではこんなにたくさんの子羊は産まれませんでしたが、厳しい冬にもかかわらずよく育ちました。

 今年も同じプロセスを繰り返す予定です。おそらく「毒アオゲイトウ」を食べていたにもかかわらず、昨夏子羊に授乳していた雌羊は多量の乳が出ました。

シャロン・クラム

イリノイ州ペリー

 

旺盛な食欲と達者な心臓

 カルフォルニアで 1990 年代初めに子供たちを授かった頃、身体が一番何を必要としているのかを知っているのだから、自分が求めるものを食べるというのがよく勧められたことでした。腑に落ちたので、私はいつも信奉していました。

 2 年前、毎年の検診で医師は年上の兄弟たちがみな高コレステロールがあるのでコレステロール値を見始めないといけないと言いました。その時、月に数回牛肉を食べ、卵はそれより少なかったです。

 彼女に 6 匹のひよこを譲り受けたばかりで 10 月に新鮮な卵を食べるのを楽しみにしていることを伝えました。彼女は卵白だけにしておきなさいと言いました。

  1 か月後、私は友人の農場からグラスフェッド牛の挽き肉を買いました。それを開封した時、タイムスリップしました。突然、食料品店の精肉店で母の手を握っていたことを思い出しました。生肉がどんなにおいをするものかを忘れていました。思ったよりずっとおいしかったです。また店に戻り約 5.4 追加して買ったので、この 1 年はこれで十分です。

 次の年、私の放し飼いの鶏の卵と地元の牧草飼育の牛肉を 1 年間食べた後、コレステロール値は下がっていました。私は嬉しくなって医師に指摘しました。彼女は卵白だけにしておきなさいと繰り返しました。医師助手は牧草を食べさせた動物に関する私の結果を裏付ける研究を読んだことがあると言いましたが、彼女は聞き入れませんでした。時に、私たちの身体は専門家よりもよく知っています。

シルビア・ブロフィー

ジョージア州ローマ

 

 

蒔いた種を刈り取る

 ハンク・ウィルが編集した「固定観念を外す」を読んで、マザーアースニューズに同じ名前の新たな特集コーナーを追加すると素晴らしいのではないかなと思いました。

 全ての革新と新しい情報で毎年アメリカの人々はより健康的で強くなるはずですが、そうはなっていません。私たちが今苦しんでいる病気や障害の中には、ほんの数十年前までは一般的ではなかったものもあります。私たちは科学的な根拠のある情報と個々の報告によって、なぜこのようなことが起こっているのか見つけ出すべきです。

 年配の方々が現役で活動的に庭仕事をされている報告もたのしく読みました。これはガーデニングがもたらす仕事、それが生み出す食料という両方の否定できない効果を証明していると思います。医師はいつも人々にもっと果物や野菜を食べるよう伝え、それは悪い考えではありませんが、ほとんどの人々は従来の食料品店の農産物は風味にかけると思っています。人々がいくつになっても自身でおいしい農産物を育てるのを見るのは良いものです。

 少し前に、50 歳過ぎの大多数の人々が少なくとも毎日 1 つの処方薬を呑んでいると聞きました。これは気がかりで、その人たちはよく、薬を呑まないと健康と幸福が脅かされると伝えられます。おそらく、固定観念を外して考えるよう人々に奨めることで、自身に最適なものを探して健康的な生き方を導く人々の助けになることができるでしょう。

 重ねてこのすばらしい雑誌にお礼を言いたいです。50 歳を超えてもガーデニングをしている人たちについての話をもっと楽しみたいです。

ジョイス・ダゴスティーノ

 

コロラド州アルバータ

 

 私の郡での蚊に対する空中散布のためにこの手紙を書いています。この実施がミツバチを含む環境にどれだけ有害なのかよく分かりませんでした。最近、文字通り何千という私の蜂たちが痙攣して数分以内に死んでいくのを見て、それを止める手助けを何もできませんでした。胸が痛みました。

 この投稿の掲載もしくは、空中農薬散布の影響と動植物を保護するために実行できる手順に関する記事を書くことをご検討ください。現在私は郡の連絡リストに入っており、散布前日に知らせてもらえるので、飛行機が頭上を飛ぶときは、巣箱を守り、庭を覆い、動物たちの餌を片づけることができます。他の人が私のような悲しい思いをしないようにしたいです。

ジェシカ・G・ストーン

フロリダ州タヴェルニエ

 

 ジェシカさん、お便りありがとうございます。それは本当に残念で悲しいことですよね。読者の皆さん、農薬や工業式農業が授粉者に与える影響をより広く知るには「合衆国のミツバチの現状」(22ページ)をご参照ください。—  マザーより

 

 

私たちみんなのための場所

 図書館は地域の人たちが集まる重要な場所です。私たちの地元ジョッタ(メリーランド州)には毎月編み物、かぎ針編みグループがあります。参加者たちの多くはホームレスの人たちのためにマフラー、帽子、手袋などを編みます。秋に図書館がそれらを集めて、12 月に地域のホームレスの人のためのシェルターに寄付します。地域の人たちはこのプロジェクトで編む人たちが使う糸を図書館に寄付します。

 この春、キルト組合が生地、各種ミシン用品、携帯用ミシンを持ってきて寄付しました。 回のセッションで、ボランティアは流れ作業で協力して、乳がん手術から回復している人々のために柔らかい枕を作りました。ボランティアのいく人かは家に材料を持ち帰って、枕を完成させました。

ヘレン・オレム

メリーランド州ミドルリバー

 

鋳鉄料理

 ブランズウィックシチューを鋳鉄鍋で調理しているところを見せたかっただけです。

ダニー・カーチス

アラバマ州ウォード

 

マザーアースニューズ フェア初体験

 8 月に、オレゴン州アルバニーで開催されたマザーアースニューズフェアに初参加しました。他の参加者のみなさんが、消費者ではなく、自家製の物を愉しむ創造者であることに驚きました。みなさんの知識と知恵を分かち合うための素晴らしい機会でした。

 私はビールやミードの自家発酵のワークショップに参加し、日本に帰国後、新鮮なマスカット、ドライフルーツミックス (すいか、いちご、キウイ)とはちみつでおいしいミードを作りました。 暑い夏の気温 (30 ℃ を超える) のため、1 週間もかからずに発酵しました。 

 また、東京と兵庫にて、フェアで見聞したことについて情報を共有するシェア会を開催しました。

ミワ・マツザキ

日本の長崎

マザーアースニューズジャパンの翻訳者

 

アップサイクルへの衝動

 たった今 2019 10 / 11 月号を受け取ったところです。なかなかいい記事じゃないですか!特にジェイソン・ウィリット (Jason Willit) の「ひよこのお宿の小屋」、どうやって古い子供用遊具セットを鶏小屋に変身させるかについての記事がおもしろかったです。

 個人的には、子供が成長して放棄された遊具セットがかなりの数、無駄になっているのを見かけてきました。こういった使用しない構造物を活用するには、なんと素晴らしい方法でしょうか。雑誌で取り上げられたこのようなアップサイクルプロジェクトがもっと見られると素晴らしいですね。その調子で続けてください。

デボラ・ウォール

 

カンザス州ウィチタ 

 

たのしい暮らしをつくるマザーアースニューズ

購読登録はこちらからどうぞ