Dear マザー 2020年4/5月

マザーアースニューズ 小屋 DIY

「お金はあまりなかったけれど、情熱は十分ありました」

 

翻訳:松崎 美和

 

おいしいさつま芋

 

 マザーアースニューズ 2020 2 / 3 月号の編集長ハンク・ウィルによる「再びつながった自分のルーツ」の記事はおもしろかったです。私もほぼ食料を自給する田舎の小さな農場で育ちました。

 子供の頃、両親がそれぞれの子供たちに、世話をする限り好きなものを植えられる、専用の小さな畑を与えてくれたことを思い出します。60 才になる今でも畑仕事をしています。目下、代々受け継がれている品種のさつま芋を栽培中です。どんな品種かわかりませんが、鮮やかなオレンジ色で、風味豊かです。

 とても小さい頃に、両親が栽培していたのを覚えています。近所に住んでいたカップルから苗を貰ったおばとおじから、両親は苗を引き継いだのです。毎年、前年からとっておいた種芋を使って、新たなさつま芋を育てました。

 思い出の中の人々はみんな亡くなってしまいましたが、この家宝のさつま芋は受け継がれています。いつも余分に作って、他の人達に分けて、どうやって始めるのかを教えています。私がいなくなっても、他の人達がこのおいしいさつま芋の恵みを楽しめたら本望です。ありがとう、ハンク、琴線に触れるストーリを語ってくれて。

 

ドナ・スタインバウアー  

Eメールにて

 

納屋の建設

 

 妻と私はイリノイ州南部の小さな土地で子どもたちを育てました。子どもたちが小さい時に 4-H クラブ[米国のより良い農業を作るための青年組織]に参加するよう勧めました。4-H クラブの活動の一環として、彼らは羊やヤギを飼育しました。やがて、ささやかな活動は群れに成長しました。動物の数が多いため、それまでの小屋よりも広いスペースが必要でした。

 厳しい天候と羊の増加に伴い、家畜を最小限に留めておくか、動物を収容するためのより良い設備を建設するかを判断しなくてはなりませんでした。お金はあまりありませんでしたが、情熱は十分ありました。

 幸運なことに、とある金曜日の晩、20 世紀初頭の納屋を撤去して、養豚用の新たな建物を建てたい農家の友人に話しかけていました。2 週間で納屋を解体出来たら、無料でそれを手に入れることができます。

 納屋は幅 30 フィート (9.1m ) x 深さ 30 フィート (9.1m) x 高さ  33 フィート (10m) で、屋根は急こう配の 45° (12-pitch) でした。私たちの家から 8 km のところにあり、納屋を2週間で移動させるには 計画が必要でした。妻のジーンは解体を始める前に木の板に注意深く印を付けていきました。

 納屋の上部から吊るすことができる特別な梯子を作って、ブリキの屋根を外すことができました。友人たちが足場を貸してくれ、木材を運ぶための農場ワゴンを借り、家族や友人に建物の解体を手伝ってくれるよう呼びかけました。2 週に渡り、仕事を休み、義父、兄、ジーン、子どもたちの助けを得て、その任務をやり遂げました。

 敷地のどこに、どうやって納屋を再建するのかを考えるのに1年かかりました。最終的に、幅を 8 フィート (2.4 m) 増して、出入口を付けて、農場ワゴンやアリス・チャルマー (Allis-Chalmers) WD45トラクターを納屋から簡単に出し入れできるようにしました。

 次の年の夏、自宅近くの場所を掘りぬいて、基礎のフーチング用のコンクリート型枠を構築し、間柱で支える窓間壁を設置することから作業を始めました。フーチングの後、基礎の立ち上がりを打設するために、1.2m (4 フィート) のコンクリート型枠を構築しました。

 次に、基礎の上に土台材を敷き、第 1 本目の16 フィート (4.8 m) の角の通し柱を立てました。さらにたくさんの柱が続き、根太や梁と共に納屋の骨格を再建していきます。木材は無垢のオーク材だったので、全ての穴は事前に開けられていました。20 フィート (6 m) の材木を運ぶために、木材を据える V スロットの付いた車輪治具を作って、大きな材木の移動を容易にしました。

 構造に強度を増すために、各床の角に筋交いを設けました。古い納屋の構造よりも数フィート幅広にしたため、床根太が不足してしまいました。運が良かったので、解体された建物から材木を集める業者を見つけました。その後、垂木が来ました。トラスを所定の位置に上げるのに、歩けるような足場を建てるために、購入した余分な材木を使いました。

 トラスを所定の位置に組み上げました。骨格の立ち上げと共に、木の板を側面に付けて、ブリキを屋根に取り付けました。多くの助けと、努力により、百年前の納屋の解体と移築を成し遂げました。

 

リッチ・シェイファー

 イリノイ州フリーバーグ

 

 

 

お知らせと感謝

 

 読者の皆さま、ジョナサン・ラングレンによる「合衆国内のミツバチの状況」(2019 12 / 2020 1 月号)に多くの反響を頂きました。こちらが選りすぐりのお便りです。 —  マザーより

 

 

活動し始める、ニューヨーク州

 

 アメリカにおけるミツバチの記事を拝読しました。ランドグレン博士、アメリカのミツバチたちに何が起こっているのかについての有益な分析をありがとうございます。ニューヨーク西部、オンタリオ湖の近くに住んでいます。私たちの地域では、地元の養蜂家が何度も巣箱を失っています。

 残念なことに、私の巣箱も同じ運命をたどっています。ニューヨーク州の蜂の検査官は、特に私の巣箱は残留農薬の為に失われたと考えています。私たちは団体として、ニューヨーク環境保護省、米国農務省、または私たちの懸念を支援してくれるあらゆる人たちと地域で話し合いたいと思っています。

 農業慣行は変わらなければならないと考えていますし、農薬の使用は種を弱めたり、殺してしまうと認識しています。どんなご支援でもしていただけたらとても有難いです!

 

デビー・レツラフ

Eメールにて

 

 

 

ミツバチにについての真実

 

 養蜂についての真実を提供してくれたランドグレン博士に感謝します。40 年間、養蜂を生業としており、養蜂についてとても混乱させるような情報をたくさん読んできたものですから。

 

ケネス・フリーセン

Eメールにて

 

 

 

シンプルなまとめ

 

 ラングレン博士の記事に感謝します。ミツバチの状態に関する、米国農務省の 2018 年の出版物よりも気に入りました。再生農業に関する TED トーク (https://youtu.be/qRJ0y9LMhI4) もおもしろかったです。私の過去 4 年間のミツバチと農業に関する研究について、博士は 1 つの記事といくつかの短いビデオにまとめられています。この全体像を武器に、土壌、空気、水をコントロールできる温室やグリーンハウスで、多様性のある滋養豊かな食料を人々やミツバチのために生産したいと考えています。あなたのインスピレーションに感謝の意を表したいと思います!

 

サミュエル・ウィンストン

モンタナ州プレーンズ

 

 

 

改善のための研究

 

 農場に引っ越してきた当初は、虫の数が不足していました。赤ミミズや、夜行性の大ミミズを家の周囲に生息させ、上手くいっていました。私の懸念にもかかわらず、農場では数年間に渡り、トウモロコシと大豆の生産中にラウンドアップが使われていたのです。それ以前は、たやすくシャベルを手にして掘ることができていました。

 現在、地面は岩のように硬くなっています。虫は消滅し、果樹園やブルーベリーは病気がちです。農薬や防かび剤が土壌から浸透して、わが家の周囲まで来ているのではないかと思います。土壌を改善するための計画を立てようとしています。

 力作をありがとうございます

 

テリル・マッケイ

ペンシルバニア州ジョンストン

 

 

 

冬の荒れ地

 

 ジョナサン・ラングレン博士による「合衆国内のミツバチの状況」(2019 12 / 2020 1 月号)を読んだところです。彼がミツバチの健康のために成し遂げてくれたことすべてに感謝したいです。彼が記事で述べたことは、私が常々その通りだと信じていたことです。

 

 農薬や除草剤が嫌いで、それを率直に話すようにしています。有機野菜や花を育てています。広い土地ではありませんが、ミツバチや蝶のために私たちの役割を果たそうとしています。今年はここ数年と比べて、マルハナバチの数が少ないのではないかと心配しています。何が起こったのか、分かりません。昨年、ミネソタ州北部は厳しい冬でした。

 

 高齢者なので、あまりお金や影響力はありませんが、環境について子供たちに教えるように務めています。あなたの行動に感謝します。

 

シャーリー・アドルフソン

 

ミネソタ州ギャリソン

 

 

 

再生農業

 

 夫と私はコロラド州北部の乾燥地帯で小麦農場を 30 年以上経営し、基本的に夏は休耕させる単一小麦栽培の方法で、最大限に耕作しほんの少しの除草剤や農薬を使用していました。

 

 夫の死に伴い、息子が土地を引き継ぎました。彼は現在、彼曰く再生農業というものに取り組んでいます。被覆作物を植え、それを家畜に食べさせ、鶏や牛を追い、フンを撒き、麦を植えます。より良い農業の実践をしている彼を、非常に誇りに思っています。

 

 風食は私たちの地域での乾燥地帯農業を深刻な危険にさらしていますが、彼の改革によりその問題は解決しました。このすべての改革が大好きであるのと同時に、いつも化学物質の使用が気がかりでした。ミツバチのために、お仕事をありがとうございます。未来のことを見通すとき、私たちはとかく近視眼的になりますので。

 

パトリシア・デプラーズ

 

Eメールにて 

 

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Dear MOTHER: Barn Building

Letters from Our Readers|  April/May 2020