尾っぽのお話

お気に入りの犬の友達のとっておきの話を読者がシェア。

 

Photo by Valinda Mullin

 

翻訳:堀水 理佳代

 

読者の寄稿

編集長ハンク・ウィルが彼の群れについて書いてから(「良い暮らしを送る」2017年8/9月号)、私たちにイヌ科の盟友についての手紙が殺到しました。みなさんのストーリーを全て掲載したかったのですが、好みのものに絞らせていただきました。

  

ママ・マーティ

 マーティは、とても素晴らしくて、でも奇妙な、何でもありの小さな犬です。私たちはお互いを見つけました。私はペットを探しに、動物の保護施設に行き、ちょうどあきらめかけていた時、小型犬を飼うつもりはありませんか?と、聞かれました。小型犬は考えていませんでしたが、私はしゃがみ込み、どんな犬が私に会いに来るのだろうかと待っていました、そして来たのは、マーティ!私たちはお互いに一瞬で繋がり、彼は私の処に来て、私が彼のものだと主張しました。

マーティは、少し風変わりな犬です。虫が苦手で、ミツバチのブーンという音に毎日悩まされています。でも、どんなタイプの赤ちゃんでも大好きです。彼はこの辺りのヤギやウサギ、鶏の赤ちゃんを常に警護しています。私たちのヤギの出産が近付いた時、彼が聞くことが出来る様に家にモニターを設置しました。彼は普段と違う雑音を聞くと、私に警告します。今まで彼が私を間違って導いた事はありません。マーティは素晴らしい農場犬です。彼は、私が気付いていなかった特別なものを、人生に加えてくれました、私は今、彼が周りにいてくれるのを本当に楽しんでいます。

バリンダ・ムリン

カンザス州ポモナ

 

忠実なヘルパー

 私は他の動物を飼おうと思う前に、犬を飼い始めました。彼女は貴重な財産だと証明しています。彼女はいつも、鶏、ホロホロチョウ、ウサギ、ロバを見守っています。彼女はタカであろうが、捕食者から彼らを保護し、ウサギの赤ちゃんが小屋から逃げ出すと、それらを戻す事を助けてくれます。鶏やホロホロチョウーはすぐに逃げ出すのですが、落伍者が、夜小屋に戻る時間を無視した時、彼女はそれらをまとめ上げ、まっすぐ小屋に導きます。彼女がいなかったら、私はヤギや鶏を飼う事ができなかったでしょう。勝手気ままな動物達を捕まえるほど、私は素早くないのです!彼女はなんと子犬達にも基本的な仕事を教えています。私が農場のどこにいても、晴れでも、雨でも、暑くても寒くても、彼女は私の忠実なヘルパーです。良い犬をくれた神様に感謝!

リン

ノースカロライナ州リンカーントン

 

力になってくれるフラニー

 私の最高の女の子、フラニーは今はもういません。彼女の事を少しでも考えると、涙が溢れてきてしまいます。彼女は優しい子で、私が彼女を助けたのと同じくらい、彼女はを私を救ってくれたと信じています。

約十年前、私は受け入れたドイツの交換留学生と非常に仲良くなりました。彼がドイツへと立った日、私はポーチのブランコに座って考えていました。そして、幸せそうな顔で尻尾を振る犬がポーチに上がって来て私に挨拶しました。まるで私を探していたかの様に。それはちょうど私がその時必要だった光でした。その最初の出会いの後、この幸せな犬は定期的に私を訪ねてきて、もちろん私たちはあっという間に友達になりました。私はフラニーが3軒先きの家に住んでいることを知りました。彼女が家を脱けだした時には、私の家に真っすぐ来ていたのです!これは、約2年間続きました。時々、彼女は私の処に泊まる事もありました。隣人の飼い主は彼女の居場所を知っていたので、わざわざ彼女を見つけに来る事もありませんでした。

ある日、フラニーの飼い主が、私が彼女をいらないなら、動物保護施設にフラニーを連れて行くつもりだと、伝えてきました。私は犬を飼うことを考えていませんでしたが、彼女が保護施設に行くことは考えられませんでした。そしてその日、フラニーは私の家にやってきて、ずっと一緒に暮すこととなりました。私たちは、彼女が病気なる前までの9年間をとても幸せに過ごしました。そして私は、私の最後の日まで彼女の顔を思い出すでしょう。彼女は素晴らしい贈り物でした。

アニタ・C.

インディアナ州コーツビル 

  

アグネスを世話するシェップ

 私の母、アグネスは、1901年、アイオワ州の農村の小さな農場で生まれました。ある日、彼女の母親、フェテおばあちゃんは、キルトを裏庭に広げて、赤ちゃんアグネスをその上に寝かせ、洗濯をしていました。おばあちゃんは仕事に没頭し、離れた場所にいたペットの犬、シェップが何度も何度も吠えているのを無視しました。ついに、彼女は犬が、なぜそんなに大騒ぎをしていたか分かりました。恐ろしいことに、アグネスは子豚を出産した豚のいる豚舎の中へと、ハイハイしていたです。 シェップは、アグネスを、母豚の攻撃から守ってくれていたのです。おばあちゃんは、娘を救出しましたが、もしシェップが守ってくれていなかったら、どうなっていただろうと思い気絶しそうでした。

その時から、シェップは、家族の中でトップの地位を与えられ、そしてアグネスはシェップが彼女の命を助けた話を何度も聞きました。

シスター・メアリー・ジェーン・セイラー

アーカンソー州ジョーンズボロ

  

車がある限り、道がある

 妻と私は11と13歳の救助された2匹のジャーマンシェパードを飼っています。彼らは、老朽化した骨が軋み、脊柱が石灰化しています。一匹はとてもひどく、獣医は彼女がどうやって歩いているのか、疑問に思ったほど。私たちは彼女を奇跡の女の子と呼んでいます。 彼女はラッキーを期待しすぎて、ある日階段から飛び降り、着陸の際に神経を挟んでしまいました。事実上、彼女の下半身は麻痺しました。大半の人は、彼女をトイレのために外にいつも連れて行ったり、水皿を彼女に持って行ったり、獣医にお金をかけて彼女が回復できるかどうかを見分たりするほど、彼女の命に価値はないと言うことでしょう。ハンクが最初に投げかけたコメントは、悲惨さから人道的に動物を救うため、安楽死を選択することに、思いやりと愛情があること、そのようなことは起こり得ることを見せてくれました。しかし、助けを必要とする動物への特別な世話にも愛があります。 私たちの “子犬”は、彼女の補助車輪にかなり慣れて、毎日の散歩で、誰にも負けないほど上手に、嗅ぎ、フンをして、おしっこします。

マイケル・マーティン 

ユタ州ソルトレイクシティ

 

救助にナリ

 3月初めの美しく晴れた朝、私のシェパード、ハスキー、そしてオオカミの混血犬のナリは、死ぬほど走ったり、私も死ぬほど太陽と新鮮な空気を満喫したいと思いました。ナリはくるくる回って踊っていました。私が着込んでいるのを見て、その何重もの服が何を意味しているか知っていたから。ひとっ走りするよ!

 アラスカ州ウナラクリートの近くにある凍結した川で、冬のスノーモービルに乗るのは、とても楽しいです。私たちが何マイルか走った後、ナリはのどが渇いているようで、メインの経路から離れて水を探し、さまよっていました。私たちは、地元の人が、キャビンで使用すると聞いていた、氷のない水場を見つけ、四輪車を駐車し、ナリに水を飲ませようとしました。彼女は躊躇したので、動物の足跡があり氷が最も厚いと思われる端を、私は恐る恐る歩きました。

 ナリはまだ近づきすぎるのを恐れていました。私が水を飛ばそうとしゃがんだ時、ついに氷が壊れました。

 私はすぐに、落ちた所の氷の端をつかみましたが、再び壊れました。流れの速い川は私を氷の下へ引っ張ろうとしていました。私は岸からたった1.5mほど離れたところにいましたが、濡れた手袋で氷をつかむ事が出来ませんでした。流れがブーツを水で満たし、私を下へと引っ張っていました。私は自分の体重で氷がまた壊れる前に、氷の板の上にかろうじて体を移動する事ができました。

 私はポケットの中の携帯電話を思い出しました、しかし、電話できたとしても助けが到着した時点で、私は死んでいるでしょう。寒さで麻痺しましたが、痛みを感じる事はありませんでした。 ナリは私の周りで踊っいて、それだけが私の見ることが出来た周辺の視界で、そして私の頭上には、美しいアラスカの空がありました。

 「ここが私が発見される場所だ」と私は思いました。「アイスキャンデーのように凍って。」その時、私はスノーモービルの音を聞き、助けを求めて叫びました。私の学生ジェイセン、彼の父親ノーム、他4人はスノーモービルを楽しむ為に外に出ていました。最初彼らは、ナリが川に沿って走っているオオカミだと思いました。そしてその時、近くの水の中にいる私に気付いたのです。彼らが到着した時、私の頭だけが水の上でした。

 その日私がした事は全て間違いでした。無傷で助かったのは本当の奇跡です。一年後、私は私の命を救った人たちの英雄的行為に対して市の盾を提示することができました。私は、私の命をを救うために彼女の人生を危険にさらした犬を毎日愛しています。

教訓:あなたの犬の言う事を聞いてください。 正しいですから。

キャシー・ケイサー

アラスカ州、ウナラクリート

 

Dog Tales: Heartwarming Dog Stories 

December 2017/January 2018